逗子三兄弟が故・今井洋介への思いを吐露「あいつの夢も乗っけてもっとがんばりたい」

逗子三兄弟がワンマンツアーのファイナル公演として、11月28日に東京・東京キネマ倶楽部で「逗子三兄弟 5th Anniversary ＆ Tour Final ONEMAN Live in TOKYO『三匹の子ブタ ～伝説はここから始まった～』」を開催。会場には多数のファミリー（逗子三兄弟のファンの総称）が集まった。

ライブが始まり、ステージに仮面を被ったメンバーが登場すると、会場は一気にヒートアップ。3人はコミカルなダンスを交える曲や、アッパーチューン、バラードなどさまざまなタイプの曲を繰り出し、最新アルバム「湘南ブロードウェイ」のタイトル通りブロードウェイミュージカルを思わせるライブとなった。

大雅の「最高の生音を届けるぜ！ ここから伝説を始めよう！」という宣言をきっかけに、彼らは5人編成のバンドを従えてのパフォーマンスも実施。生々しさに満ちたダイナミックなステージは、まさにツアーファイナルにふさわしいものとなった。ライブ中盤にファンへの感謝や今後の決意を語った彼らは、その後「メンバーからの1カ月早いサプライズプレゼント」として、逗子三兄弟にとって初のクリスマスソングである新曲「サンタクロースの正体は…」を披露した。

アンコールでは、優己がエレキギター、大雅がドラム、翔馬がアコースティックギターとメンバーそれぞれが楽器を演奏し、バンドスタイルでのステージを初披露。パンクバンドのような熱い演奏で場内を盛り上げた。

最後の曲を歌う前に大雅は、開演の数時間前に逝去が公表された今井洋介への思いを吐露した。今井と大雅は小学校からの同級生であり、湘南出身者で固められたバックバンドのメンバーも含め、子供の頃から一緒に音楽を志した仲間。昨年発売された今井のデビューシングル「もう一度、手をつなごう」は逗子三兄弟の全面サポートによって制作された。大雅が今井を思いながら「あいつの夢も乗っけてもっとがんばりたい」と語ったのち、彼らは感情を込めてアカペラをしつつ「Life is Beautiful」を披露。全23曲のライブを終了させた。

なお、この日に初披露された新曲「サンタクロースの正体は…」は、本日12月2日より配信限定でリリースされている。この曲についてメンバーは「僕ら兄弟にとっては1年に1度のクリスマスが本当に幸せで待ち遠しい1日でした。新曲『サンタクロースの正体は…』を聴いて、クリスマスがいい日だった人はきっと家族のことを思い出してもらえるだろうし、そうでなかった人にとっても、これからの家族と素敵な1日にしてもらいたい、そんな願いも込めて家族の優しさ、温かさを感じられる楽曲を作りました」と説明している。