桜満開!奥田民生、“春 Ooh La La”な日にいぶし銀のロックンロールショー展開

7

428

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 76 352
  • 0 シェア

奥田民生が全国ツアー「MTRYツアー2026 “春 Ooh La La”」の東京公演を、3月28日と29日の2日間にわたって昭和女子大学人見記念講堂で行った。

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

高画質で見る

この記事ではツアーファイナルという位置付けで開催された29日公演の模様をレポート。以降のテキストにはネタバレが含まれるため、振替公演に参加する人はご注意を。

ピッチピチのバンド・MTR&Y

ソロとして実に3年ぶりとなった今回のツアーは、小原礼(B)、斎藤有太(Key)、湊雅史(Dr)というおなじみのメンツを迎えてのMTR&Yバンド編成でホールを舞台に展開。奥田の体調不良により一部公演が延期され、ファンの間で心配の声が上がったこともあったが、東京公演ではそういった懸念を吹き飛ばす痛快なロックンロールショーが繰り広げられた。

奥田民生「MTRYツアー2026 “春 Ooh La La”」昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生「MTRYツアー2026 “春 Ooh La La”」昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

晴天に恵まれたこの日の東京は、春本番の陽気。会場である昭和女子大学の構内では桜が咲き誇り、ツアータイトル通りの春うららな景色を横目に観客は人見記念講堂に吸い込まれていく。外は春爛漫、会場のロビーにはフラワーウォールが設置され、どこか浮き足立ったムードが漂う。しかし、場内が暗転し、奥田が赤いストラトキャスターをかき鳴らし、「スルドクサイナラ」を歌い出すと空気は一変。のどかなツアータイトルとは裏腹に、豪快なギターリフを軸にしたいぶし銀のアンサンブルが心地よいグルーヴを醸成していった。

小原礼(B)(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

小原礼(B)(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

湊雅史(Dr)(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

湊雅史(Dr)(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

「はい。こんばんはー」といつもの肩の力が抜けた調子で奥田が挨拶をすると、客席から「こんばんはー」とこれまたリラックスした声が上がる。「桜満開ですか? ちゃんと『春 Ooh La La』になりましたね」と満足げに口角を上げ、バンドメンバー1人ひとりを紹介。斎藤以外は還暦越えであることに触れつつ、「そんなピッチピチのバンドです。今日はお客さんもピチピチですね」と冗談めかすも、ひとたび曲が始まれば、ピチピチからは程遠いキャリア40年超の貫禄たっぷりのパフォーマンスを展開した。

斎藤有太(Key)(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

斎藤有太(Key)(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

沈黙が怖くない奥田民生

中盤のハイライトとなったのは、2001年にリリースされ、長らくライブの定番曲として親しまれている「The STANDARD」。夕闇に包まれたかのような照明の中で、しみじみと歌い上げる奥田と、手数は決して多くないながらも存在感のある音色とビートでアンサンブルを奏でるバンドメンバーたち。オーディエンスは4人が描き出すサウンドスケープを味わい尽くし、曲が終わるや否や割れんばかりの拍手をステージに送った。

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

「この年になると沈黙が怖くないんですよ。何も怖くない」とうそぶき、WOWOWの生中継もものともせずマイペースな奥田だが、ハーモニカホルダーを装着する段になると文句タラタラ。「アコギが見えない」とボヤきながらも、「マイカントリーロード」ではギターを弾きながら歌い、間奏では哀愁たっぷりのハーモニカを吹くなど、マルチプレイヤーらしい八面六臂の活躍を見せる。その後、ハーモニカホルダーから解放された奥田は肩を回すと、「何と言う」を皮切りに風通しのいいロックナンバーを立て続けに披露し、クライマックスに突き進んでいく。「MTRY」では小原、斎藤、湊の卓越したソロ回しが炸裂。それぞれ衰え知らずの豪胆かつ躍動的なプレイでオーディエンスを感嘆させた。

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

本編が「意外な言葉」で締めくくられると、客席にはまったりとした空気が広がる。しかし、それも束の間のこと。しばらくすると、生中継を意識してか盛大な拍手だけでなく民生コールまでもが発生し、ホールが異様な熱気に包まれる。メンバーが登場すると「キャー!」という黄色い歓声が沸き起こり、普段とは違う光景に小原、斎藤、湊も大笑い。奥田も笑いをこらえきれない様子で、「わざとらしいよ!」とツッコミを入れつつギターを構えた。「また次のツアーでがんばります」と口にした彼は、“奥田民生のスタンダード”とも言うべき「さすらい」「イージュー★ライダー」の2曲をバンドメンバーや観客と大合唱。朗らかな余韻とともに、この日のライブは大団円を迎えた。

奥田民生「MTRYツアー2026 “春 Ooh La La”」昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

奥田民生「MTRYツアー2026 “春 Ooh La La”」昭和女子大学人見記念講堂公演の様子。(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

去り際に手を振る奥田民生。(撮影:三浦憲治 [ライトサム])

去り際に手を振る奥田民生。(撮影:三浦憲治 [ライトサム]) [高画質で見る]

セットリスト

「MTRYツアー2026“春 Ooh La La”」2026年3月29日 昭和女子大学 人見記念講堂

01. スルドクサイナラ
02. 解体ショー
03. ライオンはトラより美しい
04. ギブミークッキー
05. うちょうてん
06. みんな元気
07. 僕的地
08. フロンティアのパイオニア
09. 音のない音
10. The STANDARD
11. マイカントリーロード
12. 何と言う
13. フリー
14. スピード
15. MANY
16. サウンド・オブ・ミュージック
17. MTRY
18. 意外な言葉
<アンコール>
19. さすらい
20. イージュー★ライダー

公演情報

「MTRYツアー2026“春 Ooh La La”」振替公演

2026年7月6日(月)岡山県 倉敷市民会館
2026年8月10日(月)京都府 ロームシアター京都 メインホール
2026年8月25日(火)宮城県 仙台サンプラザホール
2026年9月14日(月)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

この記事の画像(全42件)

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

  • 7

まみ @uni_fan

(*˘︶˘*).:*♡ https://t.co/t4DCuUyhvW

コメントを読む(7件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 奥田民生 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。