音楽ナタリー

「氣志團万博2015」最後は鬼死団、血のクロ、オーメン登場の黒ミサ

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「鬼死団」「血の色クローバーMAD」「大槻メンヂ略してオーメン」が登場した聖飢魔IIのステージの様子。(撮影:青木カズロー)

「鬼死団」「血の色クローバーMAD」「大槻メンヂ略してオーメン」が登場した聖飢魔IIのステージの様子。(撮影:青木カズロー)

昨日9月20日に、千葉・袖ケ浦海浜公園で氣志團主催の野外フェス「氣志團万博2015 ~房総!抗争!天下無双!妄想!狂騒!大暴走!~ Presented by シミズオクト」の2日目公演が開催された。

2日目の“WELCOME ACT”として登場した華原朋美は、ピンクを基調とした詰襟の衣装に身を包み、気合いの入った様子で花道に立つ。「『氣志團万博』2日目、始まったぜ!」と宣言した彼女は、「I BELIEVE」「I'm proud」の2曲を情感豊かに歌唱した。続くLiSAは1曲目「コズミックジェットコースター」からテンションの高いパフォーマンスを繰り広げていく。チップチューン仕立ての楽曲「エレクトリリカル」歌唱の際には、オーディエンスも一緒になってダンスを踊り一体感が生み出された。

“OPENING CEREMONY”を執り行うために登場したのはミッツ・マングローブ徳光和夫の2人。徳光の紹介からミッツが「メロン娘とオレンジ娘」を妖艶に歌い上げた後、2人はイベント本編の開会を宣言した。サイレンの音とともに現れたSPYAIRは「OVERLOAD」「現状ディストラクション」と立て続けに演奏し、客席に轟音を響かせる。「サムライハート(Some Like It Hot!!)」ではメンバーの指示のもと会場中のタオルが回る圧巻の光景が広がった。最後に「イマジネーション」を高らかに歌ったIKE(Vo)は「『氣志團万博』、最高!」とシャウトし、メンバーとともにステージをあとにした。

SPYAIRからのバトンを受け取って登場したのは、イベントの主催者である氣志團。彼らは下手の“STAGE TERAKADO”と上手の“STAGE UESHIMA”の2手に分かれ、「今日は両サイドから攻めるからよ!」という綾小路翔(Dragon Voice)の言葉を合図に「One Night Carnival」からGIGをスタートさせる。「喧嘩上等」歌唱の際には特攻服に身を包んだLiSAとミッツ・マングローブが花道に現れ、綾小路とともに力強い歌声を届けた。彼女たちと入れ替わるように登場した森山直太朗は、コラボ曲である「明日になるのが怖くって」「ライバルズ」の2曲をバンドとともに披露。綾小路は「俺たちの地元に来てくれて本当にありがとう」と繰り返し述べ、イベントの出演者とオーディエンスに感謝の気持ちを伝えた。

メンバー全員が赤いハッピを着て現れた怒髪天は「オトナノススメ」「労働賛歌」と連投し、会場の大人たちの心をガッチリつかむ。さらに会場にアイドルファンが多数集まっていることを受け、増子直純(Vo)は「我々世代のアイドルの曲を」という言葉から松田聖子「夏の扉」のカバーを披露。貫禄あるステージで会場に熱狂の渦を巻き起こした。続く筋肉少女帯は、今日のために用意した新曲「千葉・恋の都」を演奏してイベントへの思いの強さを見せる。昨年の「氣志團万博」では、車のパンクのため入り時間に遅れてしまったというエピソードを話した大槻ケンヂ(Vo)は、昨晩も自分の宿だけが確保されていなかったというトラブルがあったことを明かし、客席に笑いを起こした。イベントに3年連続出場となる私立恵比寿中学は、メドレー形式で楽曲を畳みかけるパフォーマンスを展開。MCを一切挟まず「えびぞりダイアモンド!!」から「ナチュメロらんでぶー」までリリース順に計20曲をノンストップで歌い切り、オーディエンスの度肝を抜いた。

東京湾をバックに設営されたDJブースではDJダイノジ、DJ Pepper、微熱DANJIの3組がパフォーマンスを披露。ソフトバンクが開発したパーソナルロボット・PepperによるDJ Pepperは、氣志團を彷彿とさせる衣装に身を包み、ギターを弾く仕草を挟みつつフロアを盛り上げていく。またピンク・レディー「ペッパー警部」では曲の間に「僕はPepperだよ」と言って観客を笑わせるなど、終始愛嬌のある動きでプレイした。

昨年「氣志團万博」に初めて“モッシュ&ダイブ”を生み出したという10-FEETは1曲目に「RIVER」をドロップ。オーディエンスはさっそくモッシュやクラウドサーフでバンドの熱演に応える。バンドはその後も突然、氣志團の「One Night Carnival」の1部をカバーしたり、「その向こうへ」のイントロでTAKUMA(Vo, G)が「俺んとこ こないか?」と言ってみせたりと、KOUICHI(Dr, Cho)いわく“先輩に媚びる”パフォーマンスで観客を楽しませた。続くSiMは背中に「死夢」と刺繍の入った学ラン姿で登場。MAH(Vo)はヤンキー座りで話しノリノリでヤンキーを演じて見せたものの、実は中学生の頃生徒会長だったことを明かしヤンキー姿は不慣れであることを話す。彼らはラストナンバー「f.a.i.t.h」でフィールドにウォールオブデスを発生させるなど激しいナンバーを連投し、場内をアグレッシブなムードで満たした。

続くももいろクローバーZは“ももクロ万博”の開幕として、国歌斉唱でアクトをスタートさせる。高城れにが大根を素手で割り怪我の回復をアピールしたあと、ハードルの用意された花道を佐々木彩夏が走って1曲目「Link Link」を歌い始めるというオープニングを経て、氣志團「SECRET LOVE STORY」のカバーをキュートに披露したり、百田夏菜子が倒立しながら歌唱するなど、見どころ満載のパフォーマンスを展開した。日の暮れかかる時間帯に登場した東京スカパラダイスオーケストラは最初からオーディエンスを踊らせていく。中盤には氣志團の「鉄のハート」のカバーをインストゥルメンタルでプレイ。KISSES(氣志團ファン)をも喜ばせると、さらにステージに氣志團の綾小路翔、早乙女光(Dance & Scream)が登場し、大にぎわいとなった。昨年に引き続き2年連続出演の和田アキ子は、今年も自身にとって「氣志團万博」が唯一の野外フェスであることを明かす。そして「あの頃は」「ハッ」の掛け合いで盛り上げた「古い日記」、11月18日リリースのニューアルバム「THE MUSIC」からサム・スミスのカバー「Stay With Me」、渾身のバラード「あの鐘を鳴らすのはあなた」といったナンバーでソウルフルな歌声を届けていった。

そして2日間の大トリを務めたのは聖飢魔II。彼らは「FIRE AFTER FIRE」でさっそく場内を不穏なムードに包む。続くMCではデーモン閣下(Vo)が下ネタを織り交ぜたトークを展開し、観客の笑いを誘った。その後「アダムの林檎」「Brand New Song」といった楽曲を連投し、オーディエンスを喜ばせていく彼ら。そして終盤、デーモン閣下が「お前も蝋人形にしてやろうか」とお決まりの名台詞を口にすると続けて「いや、今日はお前らを蝋人形にする前に……」と言い“パートタイム悪魔”たちをステージに呼び込むことに。“パートタイム悪魔”として呼び込まれたのは、氣志團ならぬ「鬼死団」、ももいろクローバーZならぬ「血の色クローバーMAD」、大槻ケンヂならぬ「大槻メンヂ略してオーメン」の3組。聖飢魔IIをイメージした衣装やメイクを施すなど、思い思いの衣装に身を包んだ彼らと聖飢魔IIメンバーで、「蝋人形の館」がプレイされた。さらにデーモン閣下の「俺んとこ こないか?」から氣志團の「One Night Carnival」へとなだれ込み、大盛り上がりのうちに“野外黒ミサ・カーニバル”および「氣志團万博2015」の幕を下ろした。

なおWOWOWではこの2日間の模様が12月(放送日時未定)にオンエアされることが決定している。またWOWOW動画では2日間のライブのうち、一部の映像を公開中。ぜひチェックしてみよう。

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