ビタスイ、初の単独ツアーは超満員「素敵な時間をありがとう」

Bitter & Sweetが昨日5月16日に東京・ZONE-Bにてライブツアー「Bitter & Sweet 1st SHOWCASE」の東京公演を開催した。

田崎あさひ、長谷川萌美の2人からなるビタスイは2013年に結成され、これまで同じ事務所であるアップフロント所属アーティストのライブに帯同するなど精力的にライブ活動を実施してきた。ユニット単独でのライブは今回のツアーが初めてで、開幕となった田崎の故郷・長崎でのライブはソールドアウトを記録するなど幸先のいいスタートを切った。

この日のライブも昼夜2公演ともにチケットは完売し、開演前から満員のフロアは熱気で満たされる。そして2人はステージに登場すると、まずはニューシングルより「恋愛WARS」を届けて勢いよくライブをスタートさせた。続く2曲目の「誰にもナイショ」では、間奏部分で田崎が「お帰りなさいませ、ご主人様。あさひが夢の国へご案内します♪」とメイドバージョンでセリフを述べ大歓声に包まれる。これに対抗して長谷川も「何見てんだよ！ ……うそうそ、見て見て！ みんな大好き！」とツンデレバージョンでセリフを発し、こちらもオーディエンスから拍手喝采を浴びた。歌唱後、2人のセリフを考案したのが田中れいな（LoVendoЯ）だと明かされオーディエンスを驚かせた。

改めてライブに足を運んでくれたファンに対して感謝の気持ちを伝えた2人は、次の曲をiPadの多重録音アプリ「Everyday Looper」を使って歌唱することを報告。実際にボイスパーカッションやコーラス、オーディエンスのクラップ音などを録音してメロディを作り出した2人は、それを再生しながら1stシングル「Bitter & Sweet」を歌い上げた。

ライブ中盤ではソロコーナーが展開される。田崎はビタスイ結成前のソロ時代にリリースした「手紙」をピアノで弾き語りし、歌唱後にはこれまでの活動が走馬灯のように巡ってきたことを涙を浮かべながら述べた。そして長谷川は初のギターによる弾き語りに挑戦。名曲「Stand by Me」を力強い歌声で熱唱した長谷川に対してオーディエンスは盛大な拍手で応える。そのままステージ裏に退場した長谷川は、別キャラクターのロックシンガー・モエミー・マーキュリーとしてチョビひげを生やして登場。本家のお株を奪うマイクさばきでQueen「Bohemian Rhapsody」を熱唱したモエミーは、歌唱後「みんな！ あの世で会おう！」と述べ、満足そうに退場していった。

ライブも終盤に差し掛かったところで2人は、中島卓偉が楽曲提供したアンジュルムの「大器晩成」を歌い上げフロアを熱気の渦へと誘う。そして「DREAM GIRL」「Rolling Days」といったアップテンポなナンバーを経て、ラストは「インストール」でライブ本編を終えた。

アンコールで再び登場した2人はこの日のライブの感想を語り出す。その中で長谷川は「充実した素敵な時間になりました！ ありがとうございました！」と総括し、最後はバラード曲「恋心」をしっとりと歌い上げてライブを締めくくった。

なお次回の単独ライブツアーは7月頃予定されているとのこと。詳細は追ってオフィシャルサイトにてアナウンスされる。