「手塚世界と私 ~『W3 ワンダースリー』の出演者が語る~」と題された会が5月12日に東京・新宿区高田馬場の手塚プロダクション事務所で開催され、舞台「
舞台「W3 ワンダースリー」は、1965・1966年に連載され、虫プロダクション制作のもとテレビアニメ版も放送された手塚治虫のSF活劇マンガ「W3」を、福田響志の脚本・作詞、ウォーリーの演出、和田俊輔の音楽監督・作曲・作詞で上演するもの。
ウォーリーは「W3 ワンダースリー」の上演台本について「『どうやったらこの地球から戦争をなくせるのか』ということを最初から最後まで考えながら書きました」と言い、「登場人物たちがそれぞれの立場でそのテーマに立ち向かっていくので、空想から始まって観ている人がどんどん現実の世界に入り込んでいけるものになればいいなと思っています。何もない空間から言葉、音、身体が組み合わさって生み出せるマジカルなものが演劇ならではの魅力だと感じているので、その魔法をとても大事にして作っていきたいです」と語る。
星真一役の井上は「戦争に対して“よくないこと”と思っていても具体的に出来ることはあるのか、自分たちには止められないのではないかと他人行儀に考えてしまっていた部分を考え直すいい機会になりました。まずは“考える”ことが大切だと思うので、作品を観た皆さんにもその時感じたことを考えて想像するきっかけにしてほしいです。この作品を観れば平和に一歩近づくことができると思いますし、間違いなく楽しんでいただける自信があるのでぜひ観に来てください」とコメント。
彩吹は過去にも手塚の作品をもとにした舞台に出演。星兄弟の母・F6号役の彩吹は「この作品では大きな宇宙から見たちっぽけな地球を見ることができます。ちっぽけな地球の中のいち家族やいち青年が争うということの愚かさを改めて感じる一方で、壮大な宇宙から見た地球がどれだけ素晴らしいのかということをぜひ感じて欲しいです」と話す。
またランプ役の成河は「僕が演じるランプは、戦争を繰り返してきた人類のネガティブな歴史を背負わされたような役どころです。今回はなぜそうなったのかという過去も描かれます。1人で背負い込んで真っ暗になっている人間に光を当てられるかどうかという兄弟の話で、お客様も含めて皆でどう光を与えられるかというお話になると思います」と述べた。
公演は6月7日から29日まで東京・THEATER MILANO-Za、7月4日から6日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで行われる。
W3 ワンダースリー
2025年6月7日(土)〜29日(日)
東京都 THEATER MILANO-Za
2025年7月4日(金)〜6日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
スタッフ
原作:手塚治虫「
脚本:福田響志
演出:
音楽:和田俊輔
出演
人形操演
中村孝男 / 高橋奈巳 / 松本美里(東京公演のみ) / 奥洞昇(兵庫公演のみ)
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