これは、作曲家・作詞家・作家であるモーリー・イェストンの生誕80周年を記念し、ミュージカル「グランドホテル」「ファントム」「タイタニック」「ナイン」「DEATH TAKES A HOLIDAY」の歴代出演者が“夢の共演”を果たすコンサート。出演者は回替わりとなり、
イェストンは「長年にわたり私の音楽を聴いてくださり、本当にありがとうございます。この素晴らしい関係がこれからも続きますように─そして、あの偉大なタイタニック号のように、私たちも共にSAIL ON!」とコメントしている。チケットの一般販売は6月7日10:00にスタート。イェストンのコメント全文は以下の通り。
モーリー・イェストン コメント
親愛なる日本のミュージカルファンのみなさまへ20年以上もの間、みなさまがミュージカルという芸術に寄せる幅広く深い愛を感じてきました。その中で、私の作品がみなさまの心に温かく迎え入れられていることに、深く感謝しています。
私の作品が届くのはきっと、みなさまが世界中の人々が歩んできた多様な道のりを理解し受け止める力をもっていること、そしてその思いを舞台で命あるものにしてくれる、才能あふれる俳優や演出家の存在があるからだと信じています。
だからこそ、「タイタニック」でキャストが「SAIL ON!」と歌いながら壮麗な船がはじめて大海原へと漕ぎ出す様子に純粋に心を奪われる。「ナイン」ではイタリア人の映画監督が神経をすり減らしながら「I Can't Make This Movie」と歌い、ついに彼の妻は「Be On Your Own」と彼を振り切り自分の人生を選ぶ―そしてビーチで素敵なダンサーが「Be Italian」と歌い、彼に人生を楽しむ素晴らしさを思い出させてくれる。また、自分の顔の醜さゆえにオペラ座の地下で姿を隠しながら生きるファントムが、地上に響くパリのメロディの美しさに心を震わせる姿に心を打たれ、ある時は(休暇中の)死神―彼はただ人をあの世へ運ぶだけのまったく無害な“栄誉あるタクシードライバー”であるだけのはずなのに、なぜか人が自分を怖がることが不思議でたまらず「Why Do All Men Fear Me?」と問いかけ…その答えを探すべく、彼は仕事を離れて休暇を取り、人間として生きることでたどり着く―「Life's A Joy!」という幸せな真実に。
どの作品においても、演じる俳優たちはそのキャラクターの感情を全身で受け止め、言葉だけでは表現しきれない想いを歌わずにはいられないのです。
舞台の上で起こっていることに心を動かされ、言葉だけでは伝えきれない想いが胸の内からあふれ出し、思わず歌になる。そして物語を前へと運んでいく─それこそが私の音楽の在り方です。
そして、その歌を届けてくれる素晴らしいアーティストたちのパフォーマンスこそが、私自身の心を深く打ち、作品に対する感謝の思いを一層強くしてくれるのです。
長年にわたり私の音楽を聴いてくださり、本当にありがとうございます。この素晴らしい関係がこれからも続きますように―そして、あの偉大なタイタニック号のように、私たちも共にSAIL ON!
親愛なる梅田芸術劇場へ
20周年おめでとうございます!
長年にわたり私の作品を梅田芸術劇場の舞台で作り上げてくれたことに、言葉では表しきれないほどの感謝を申し上げます。心からありがとうございます。この周年は日本のミュージカル界の素晴らしいプロフェッショナリズムを証明するものです。これはまだ始まりに過ぎません。その後もさらに20年と続き、みなさんの内に秘めた音楽への美しさと愛がこれから何十年もの間、世界中に向け輝き続けることでしょう。そして、私はそのことに心から感謝しています。
この先の20年も成功と驚きに満ちるものとなるようお祈りします!
心をこめて
モーリー・イェストン
「モーリー・イェストン生誕80周年記念コンサート『Life's A Joy! Life Goes On!!』with 20years of Gratitude from Umeda Arts Theater」
2025年7月19日(土)・20日(日)
東京都 東京国際フォーラム ホールA
2025年7月26日(土)・27日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
スタッフ
構成・演出:
出演
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