「グランドホテル」開幕直前、「端まで堪能していただける舞台」と中川晃教
2016年4月8日 19:05
1 ステージナタリー編集部
4月9日に東京・赤坂ACTシアターにて幕を開けるミュージカル「グランドホテル」。稽古も大詰めを迎えたRED&GREEN両チームのキャストに、昨日4月7日、開幕直前インタビューが行われた。
チームGREENの中川晃教は、自身が演じるオットー役について「私の役はユダヤ人で重い病気を患っているのですが、命の限りを医師から宣告されている残りの人生をこのグランドホテルで生きたい、そしてグランドホテルで人生を探したいと考えている人物。光をまとった、そんなクリンゲラインを生きたいと思っています」と説明。また「作品としては、ノンストップで2時間強の作品です。休む暇もなく、舞台の端から端まで全部余すこと無く堪能していただける舞台です。集中してやっていきたい。お客様にも集中力が必要かもしれません」と力を込めて語った。
対するチームREDで同じオットー役を務めるのは成河。「とてもスピーディーでアグレッシブなミュージカルになると思います。REDにしてもGREENにしても、とても華やかできらびやかで、それと同時に影があるような、哲学的なメッセージもこめられている作品です」と作品の魅力を語る。自身の役については「オットー・クリンゲラインという役は、その中でもすごく哲学的なメッセージを背負っているところがあるので、そういう部分をぜひ感じていただければと思います」と答えた。
そのほか、グルシンスカヤ役を演じる安寿ミラと草刈民代、フェリックス・アマデウス・ヴェンヴェヌート・フォン・ガイゲルン男爵役を演じる宮原浩暢(LE VELVETS)と伊礼彼方、フレムシェン役の昆夏美と真野恵里菜、REDとGREENの両方に出演する湖月わたるが、それぞれの意気込みを語った。
「グランドホテル」はヴィッキー・バウムの小説を原作にしたミュージカル。1920年代ベルリンを舞台に、華やかなグランドホテルに集う人々のやり取りを通じて“持てる者”と“持たざる者”を描く。1989年にはトミー・チューン演出で舞台化され、1990年度トニー賞で5部門を受賞した。日本では1993年に宝塚歌劇団の月組が上演。今回、待望の再上陸となるイギリス人演出家トム・サザーランド版は、先日イギリスの「オフ・ウエストエンド・シアター・アワード」にて最優秀ミュージカル作品賞と最優秀振付賞をW受賞した注目作だ。
ミュージカル「グランドホテル」
2016年4月9日(土)~24日(日)
東京都 赤坂ACTシアター
2016年4月27日(水)・28日(木)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2016年5月5日(木・祝)~8日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
脚本:ルーサー・ディヴィス
作詞・作曲:ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
追加作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:トム・サザーランド
翻訳・訳詞:市川洋二郎
振付:リー・プラウド
Team GREEN中川晃教、宮原浩暢(LE VELVETS)、戸井勝海、昆夏美、藤岡正明、湖月わたる、樹里咲穂、光枝明彦、安寿ミラ ほか
Team RED成河、伊礼彼方、吉原光夫、真野恵里菜、藤岡正明、湖月わたる、土居裕子、佐山陽規、草刈民代 ほか
ステージナタリー @stage_natalie
「グランドホテル」開幕直前、「端まで堪能していただける舞台」と中川晃教 https://t.co/N6TeUAC0p3 https://t.co/x719WPndGn