わかりあえないけど一番近い“普通の家族”描く、ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」

1

29

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 7 5
  • 17 シェア

ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」が、11月14日から17日まで大阪・in→dependent theatre 1stで上演される。

ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」チラシ表

ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

2018年に旗揚げしたばぶれるりぐるは、竹田モモコが主宰する1人演劇ユニット。第3回公演となる本作では、竹田の出身地・高知県幡多郡の方言で“家族の形”が描かれる。富澤家の母・三江が急逝して3日が経つが、残されたのは三江が営んでいたスナックと、お互いにそっぽを向いた家族3人。そこに三江の過去を知る女・理恵が現れ……。

本作の脚本を竹田、演出をチャーハン・ラモーンが手がけ、出演者には竹田のほか、未来探偵社の隈本晃俊、中道裕子、ニットキャップシアターの澤村喜一郎、Micro To Macroの泥谷将、匿名劇壇の東千紗都が名を連ねた。竹田は本作について、「分かりあえないけど、一番近い、誰も悪くない、そういう普通の家族を描きました」とコメントしている。

竹田モモコ コメント

私は家庭環境が少し変だったので、お世話になった人は何人もいるのですが、いわゆる父母兄弟といった、まとまった家族がいません。
とても身軽な身の上なのですが、人生の手がかりのなさに途方にくれることも多いので、親という強力なアンカーを持っている友人をうらやましく思います。
ザ・家族ってかんじのしがらみ、もめごと、愚痴、などを聞いているとだいたい魅力的なことのように聞こえます。
お母さんのウザい話! うらやましい!
しかし同時におそろしくもあります。
上京をあきらめて家業を継いだ子。一人親が心配で実家から離れられない子。
親の存在によって人生を大きく左右されるなんて! どんだけめんどくさいんだ! 親! おそろしい! 先に死ぬくせに!とも思ってきました。
話を聞いてみると大体が親に強制されたという意識はない。自分からそうしてるのだという。
なんだかそれもおそろしい。呪いのようだ。これはもう描くしかない。
この不思議な、理屈の通らないコミュニティ。
湿っぽくて温かく甘苦い、粘着質なもの。
分かりあえないけど、一番近い、誰も悪くない、そういう普通の家族を描きました。

この記事の画像(全2件)

ばぶれるりぐる 第3回公演「へちむくかぞく」

2019年11月14日(木)~17日(日)
大阪府 in→dependent theatre 1st

脚本:竹田モモコ
演出:チャーハン・ラモーン
出演:隈本晃俊、中道裕子、澤村喜一郎、泥谷将、東千紗都、竹田モモコ

全文を表示

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

わかりあえないけど一番近い“普通の家族”描く、ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」(コメントあり)
https://t.co/4i4HWhxM8X https://t.co/1ImfdWTk4Y

コメントを読む(1件)

ばぶれるりぐるのほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 ばぶれるりぐる / 東千紗都 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします