2018年に旗揚げしたばぶれるりぐるは、竹田モモコが主宰する1人演劇ユニット。第3回公演となる本作では、竹田の出身地・高知県幡多郡の方言で“家族の形”が描かれる。富澤家の母・三江が急逝して3日が経つが、残されたのは三江が営んでいたスナックと、お互いにそっぽを向いた家族3人。そこに三江の過去を知る女・理恵が現れ……。
本作の脚本を竹田、演出をチャーハン・ラモーンが手がけ、出演者には竹田のほか、未来探偵社の隈本晃俊、中道裕子、ニットキャップシアターの澤村喜一郎、Micro To Macroの泥谷将、匿名劇壇の
竹田モモコ コメント
私は家庭環境が少し変だったので、お世話になった人は何人もいるのですが、いわゆる父母兄弟といった、まとまった家族がいません。
とても身軽な身の上なのですが、人生の手がかりのなさに途方にくれることも多いので、親という強力なアンカーを持っている友人をうらやましく思います。
ザ・家族ってかんじのしがらみ、もめごと、愚痴、などを聞いているとだいたい魅力的なことのように聞こえます。
お母さんのウザい話! うらやましい!
しかし同時におそろしくもあります。
上京をあきらめて家業を継いだ子。一人親が心配で実家から離れられない子。
親の存在によって人生を大きく左右されるなんて! どんだけめんどくさいんだ! 親! おそろしい! 先に死ぬくせに!とも思ってきました。
話を聞いてみると大体が親に強制されたという意識はない。自分からそうしてるのだという。
なんだかそれもおそろしい。呪いのようだ。これはもう描くしかない。
この不思議な、理屈の通らないコミュニティ。
湿っぽくて温かく甘苦い、粘着質なもの。
分かりあえないけど、一番近い、誰も悪くない、そういう普通の家族を描きました。
ばぶれるりぐる 第3回公演「へちむくかぞく」
2019年11月14日(木)~17日(日)
大阪府 in→dependent theatre 1st
脚本:竹田モモコ
演出:チャーハン・ラモーン
出演:隈本晃俊、中道裕子、澤村喜一郎、泥谷将、
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わかりあえないけど一番近い“普通の家族”描く、ばぶれるりぐる「へちむくかぞく」(コメントあり)
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