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「チック」再演の詳細発表、小山ゆうな「風通しのよい舞台を」

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2017年上演の「チック」より。(撮影:細野晋司)

2017年上演の「チック」より。(撮影:細野晋司)

翻訳・演出を小山ゆうなが担当する「チック」の公演詳細が発表された。

東京・シアタートラムで上演される「チック」の公演期間は、7月13日から28日まで。また併せてチケットの一般販売が5月19日に開始されることも発表された。「チック」は、ドイツの作家ヴォルフガング・ヘルンドルフによる児童文学を原作とした作品。14歳のさえない少年マイクとロシア移民の転校生チックの2人による、ひと夏の冒険が描かれる。2017年に日本初演された本作で、翻訳・演出を手がけた小山が第25回読売演劇大賞優秀演出家賞および第10回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した。

小山は再演にあたり「キャラクターひとりひとりをさらに掘り下げて、初演をご覧いただいた皆さんにもより楽しんでいただけるよう、ブラッシュアップしていきたいと思います」と思いを述べ、「是非たくさんの方にご覧頂き、その度に新たな反応や発見のある、風通しのよい舞台を創っていきたいと思っています」と意気込みを語った。キャストには柄本時生篠山輝信土井ケイト那須佐代子大鷹明良が名を連ねている。

小山ゆうなコメント

自分の演出作品が再演されるというのは初めての経験で、とてもうれしいです。この「チック」という戯曲はすごく自由度が高くて、初演時は信頼できる俳優陣や舞台美術の乘峯雅寛さんをはじめスタッフの方々からもたくさんの素敵なアイディアをもらいましたが、今回も新たに那須佐代子さんをお迎えすることで、より作品世界が広がるんじゃないかと楽しみにしています。

また登場人物たちも、変り者の転校生・チックが全世界的な問題になっている「移民」であるという背景や、まさに彼女を主人公とした昨年12月公演の戯曲リーディング「イザ」で語られた少女・イザの過去と内面の葛藤などの設定を踏まえて、キャラクターひとりひとりをさらに掘り下げて、初演をご覧いただいた皆さんにもより楽しんでいただけるよう、ブラッシュアップしていきたいと思います。

主人公は感性のビビッドな14歳の少年たちですが、当たり前に存在する普遍的なマイノリティの疎外感や思春期特有の複雑な心境が繊細に描かれているので、同年代の学生さんはもちろん、その年齢を通り過ぎ、日々の仕事や生活に悩みを抱えている大人の皆さんがご覧になっても、しみじみと共感でき爽やかな気持ちでお帰り頂ける作品により一層進化させていけるのではないかと思っています。是非たくさんの方にご覧頂き、その度に新たな反応や発見のある、風通しのよい舞台を創っていきたいと思っています。(談)

「チック」

2019年7月13日(土)~28日(日)※13日・14日はプレビュー公演。
東京都 シアタートラム

原作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ
上演台本:ロベルト・コアル
翻訳・演出:小山ゆうな
出演:柄本時生篠山輝信土井ケイト那須佐代子大鷹明良

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