「霧深きエルベのほとり」東京へ、紅ゆずる退団に向け「一瞬一瞬を楽しんで」

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宝塚歌劇星組「Once upon a time in Takarazuka『霧深きエルベのほとり』」「スーパー・レビュー『ESTRELLAS ~エストレージャス, 星たち~』」の東京公演が、本日2月15日に東京宝塚劇場で開幕。これに先駆け本日、同劇場で通し舞台稽古と囲み取材が行われた。

「Once upon a time in Takarazuka『霧深きエルベのほとり』」は菊田一夫が宝塚歌劇団のために書き下ろし、1963年に初演された作品。今回は上田久美子が潤色・演出を担当。エルベ河に隣接する港町を舞台に、船乗りカールと名家の令嬢マルギットの切ない恋が描かれる。紅ゆずるは粗野なカールを感情豊かに演じ、その内に秘める優しさを引き立たせる。綺咲愛里は、マルギットの揺れる心を視線や手の動きで細やかに表現し、観客の心を惹きつけた。

続く「スーパー・レビュー『ESTRELLAS ~エストレージャス, 星たち~』」は、中村暁が作・演出を担当するショー。往年のヒットソングや最新のJ-POPに乗せて、星組の面々がパワフルなダンスを披露した。

舞台稽古終了後の囲み取材には、トップコンビの紅と綺咲が出席。紅は“幸せ”というキーワードが登場する「霧深きエルベのほとり」について、「今の時代の私たちが感じている“幸せ”と、カールの“幸せ”はまったく違うと思います」と分析し、「古きよきものを知り、今の時代に向け新しく織りなす気持ちでやっています」と心境を述べる。綺咲も「紅さんがおっしゃられたように、今の時代のお客様にも共感していただけるような舞台作りをしていきたいと思います」と語った。

ショーの見どころについては、紅が「デュエットです」と即答。綺咲は「同じでもいいんですか?」と紅に視線を送り、微笑みながら「デュエットのシーンが好きです」と続いた。また10月の退団に向けての心境を記者から尋ねられると、紅は「それはさておき、という感じです」とニコリ。「ファンの方もいろいろな思いがあるかと思いますが、私たちも1回1回の公演を命がけでやっておりますので、その一瞬一瞬を楽しんでいただきたいなと思います」と観客にメッセージを送った。

本作の上演時間は30分の休憩を含む約3時間。東京公演は3月24日まで行われ、千秋楽公演は全国47都道府県、および香港、台湾の映画館で生中継される。

宝塚歌劇星組「Once upon a time in Takarazuka『霧深きエルベのほとり』」「スーパー・レビュー『ESTRELLAS ~エストレージャス, 星たち~』」

2019年1月1日(火・祝)~2月4日(月)※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場

2019年2月15日(金)~3月24日(日)
東京都 東京宝塚劇場

宝塚歌劇星組「Once upon a time in Takarazuka『霧深きエルベのほとり』」

作:菊田一夫
潤色・演出:上田久美子
出演:紅ゆずる綺咲愛里 ほか

宝塚歌劇星組「スーパー・レビュー『ESTRELLAS ~エストレージャス, 星たち~』」

作・演出:中村暁
出演:紅ゆずる、綺咲愛里 ほか

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