4月に上演される「
阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史が作劇を手がけた「ポルノ」は、阿佐ヶ谷スパイダースの旗揚げ公演「アジャピートオジョパ」に、新たなエピソードを加えて2002年に上演された作品。坂の多い町・坂上町を舞台に、7人の男女が織りなす“ハートフルホラー”が描かれる。
高校生の頃、地元の福岡で本作を観劇した経験が、自身に大きく影響を与えたという松居は「自分が上京してからも、圭史さんの作品や阿佐ヶ谷スパイダースの作品をずっと観続けてきました。圭史さんの作品には、社会の規範から外れていたとしても、自分が正しいと感じていたらそれはそれで良いんだ、と納得させられるような説得力があります。不謹慎なことを扱ってはいるんだけれども、すごく品がある。また圭史さんの作品には共通して、寂しさや“人間が人間であることの叫び”が描かれています。それが、僕が圭史さんの作品に惹かれる理由です」と力説。また、「AIを使って台本を書いたり、映像を作ることができてしまう時代ではありますが、芸術だけは人間にしか作ることができない文化だと、改めて『ポルノ』の戯曲を読み返して感じました」と考えを述べた。
松居と同じく、高校生の頃に本作を観劇した玉置は「『ポルノ』には、はばかられるような不謹慎で猥雑な表現がたくさん登場するので、『こういう演劇があってもいいんだ……!』と衝撃を受けました。物語に登場する登場人物や世界観は歪んでいるかもしれないけど、個々の登場人物は“自分が正しい”と思う正義に沿って行動している。だからこそ全体を見たときに、歪な形になってしまっているところが面白いと感じます」と長塚作品の魅力を語る
長塚演出の作品に出演経験があり、俳優として共演したこともある前田は「今回初めて圭史さんが執筆した作品に出演させていただくのですが、圭史さんのひょうひょうとしているところが表れているような作品だと感じました。また、こんなに愛おしく、クセの強いキャラクターたちがたくさん登場する戯曲はなかなかないと思います」と評した。
今回、玉置は坂上町の議員選挙に立候補した国旗耕二役を演じ、前田は耕二の妻・美和子役を務める。玉置は過去に前田と共演したときのことを振り返りつつ、「あっちゃんのことを俳優としてとても信頼しているので、今回も正面からぶつかり合って、面白い作品を作ることができるんじゃないかとすごく楽しみにしています」と期待を明かす。これを受けて、前田は「玲央くんは一言で言うと“演劇オバケ”。玲央くんがギアを上げたら、周りの俳優たちもついていかなきゃ!と思ってギアを上げるんです。しかも玲央くんは、みんなに寄り添って稽古場の雰囲気作りを積極的にしてくださる。なので“演劇界のウッディ”と言えるかもしれませんね(笑)」と、玉置を「トイ・ストーリー」に登場するキャラクター、おもちゃのリーダー的存在であるウッディに例える。前田のコメントを聞いた玉置はうれしそうに微笑んだ。
「ポルノ」の公演は、4月2日から12日まで東京・本多劇場、15・16日に福岡・西鉄ホール、25・26日に大阪・サンケイホールブリーゼで行われる。東京・福岡公演のチケットは販売中で、大阪公演のチケットは3月15日10:00に発売される。
ポルノ
開催日程・会場
2026年4月2日(木)〜12日(日)
東京都 本多劇場
2026年4月15日(水)・16日(木)
福岡県 西鉄ホール
2026年4月25日(土)・26日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
スタッフ
作:長塚圭史
演出:
出演
※東京・福岡公演はU-25割引あり。
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【会見レポート】松居大悟演出「ポルノ」始動!前田敦子が明かす、玉置玲央は“演劇界のウッディ”
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