獅童と七之助がパリで、「色彩間苅豆 かさね」と「鳴神」を披露

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「『ジャポニスム2018:響き合う魂』公式企画『松竹大歌舞伎』」の記者会見が本日4月26日に東京都内で行われた。

「『ジャポニスム2018:響き合う魂』公式企画『松竹大歌舞伎』」記者会見より。左から株式会社代表取締役社長の迫本淳一、中村七之助、中村獅童、独立行政法人国際交流基金理事長の安藤裕康。

「『ジャポニスム2018:響き合う魂』公式企画『松竹大歌舞伎』」記者会見より。左から株式会社代表取締役社長の迫本淳一、中村七之助、中村獅童、独立行政法人国際交流基金理事長の安藤裕康。

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日本外国特派員協会の主催で行われた本会見には、公演を主催する独立行政法人国際交流基金理事長の安藤裕康氏、公演製作を担当する松竹株式会社代表取締役社長の迫本淳一氏、出演者の中村獅童中村七之助が登壇した。

「『ジャポニスム2018:響き合う魂』公式企画『松竹大歌舞伎』」記者会見より。左から中村七之助、中村獅童。

「『ジャポニスム2018:響き合う魂』公式企画『松竹大歌舞伎』」記者会見より。左から中村七之助、中村獅童。[拡大]

今年2018年7月から来年19年2月にかけて開催される「ジャポニスム2018:響き合う魂」は、フランス・パリ市内の100近くの会場で、展覧会や舞台公演のほかさまざまな文化芸術を約8カ月にわたって紹介するというもの。その1演目として企画された「松竹大歌舞伎」では、「色彩間苅豆 かさね」と「鳴神」が、パリの国立シャイヨー劇場にて上演される。

公演に向けて獅童は「フランスの地で歌舞伎を上演できることをとてもうれしく思います」と挨拶。七之助は「日本とフランスの友好160周年を記念した『ジャポニスム2018』に参加できることをとてもうれしく思っております。そして数多くいる歌舞伎役者の中から私を選んでいただいたこと、うれしくもあり責任も感じております」と続ける。

「ジャポニスム2018:響きあう魂」シンボルマーク

「ジャポニスム2018:響きあう魂」シンボルマーク[拡大]

演目について、獅童は「歌舞伎は近年、『ワンピース』や初音ミクさんとのコラボレーション作品などもありますが、今回上演するのは古典中の古典。オーソドックスな古典の演目をお見せすることになると思います」と説明する。

また2両作の魅力について獅童は「『鳴神』はわかりやすい演目で日本でも人気のある作品。フランスの方にも楽しんでいただけるのでは。まあちょっとエロい作品なんですけど(笑)、海外の方がどう楽しんでくださるのか。(故・坂東)三津五郎のお兄さんに教わったときも『ここからは男として興奮してるところなんだ』と稽古の中で教わって、ここでは言えないような(笑)教わり方をしたんですけど……まあエロいんですね」と話し、会場を和ませる。さらに「『かさね』は変わった舞踊で、日本でも最近はあまりかかっていないのではないかと思います。僕自身初役ですが、七之助さんと共演できることが楽しみです」と述べた。

七之助は「どちらの作品も女形としては大役なので、ぜひ劇場のほうに足を運んでいただいて観ていただけたら。必ず理解はできますし、とても素晴らしい作品ですので安心して観ていただけます」とコメントした。

さらにパリで楽しみにしていることを尋ねられると、獅童は「息子が今回、初めての海外になります。家内が連れてくると言うので……それが楽しみですね」と笑顔を見せる。七之助は「僕たちの公演のあと、実は僕が昨年、歌舞伎版で出演した野田秀樹さんの『桜の森の満開の下』が上演されます。1カ月の間に同じ劇場で、歌舞伎と『桜の森~』が続けて上演されるのをフランスの方がどのように観てくださるのか、楽しみです」と言葉に力を込めた。

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「ジャポニスム2018:響きあう魂」 公式企画「松竹大歌舞伎」

2018年9月13日(木)~19日(水)
フランス パリ 国立シャイヨー劇場

演目:「色彩間苅豆 かさね」「鳴神」
出演:中村獅童中村七之助 ほか

「ジャポニスム2018:響きあう魂」

2018年7月~2019年2月
フランス パリ ほか

舞台公演(4月26日時点)

・邦楽ライブ 和太鼓×津軽三味線
・和太鼓 DRUM TAO DRUM HEART
・「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞2018 巴里~」
宮本亜門演出 能×3D映像「YUGEN 幽玄」
・雅楽 宮内庁式部職楽部
・松竹大歌舞伎
・日仏ダンス共同製作 トリプルビル
野村万作野村萬斎野村裕基×杉本博司「ディヴァイン・ダンス 三番叟」
・現代演劇シリーズ-リーディング 飴屋法水作「ブルーシート」、前川知大作「散歩する侵略者」
・現代演劇シリーズ-タニノクロウ演出「ダークマスター」「地獄谷温泉 無明ノ宿」
・TOKYO HIT vol.3 クラブ・イベント
・テクノコンサート
・「贋作 桜の森の満開の下」
・ファブリック・シャイヨー-島地保武 ダンス創作のためのレジデンス・プログラム
・コンテンポラリーダンス-川口隆夫大野一雄について」
・現代演劇シリーズ-松井周演出「自慢の息子」
・文楽
・伶楽舎×森山開次
・太鼓 林英哲と英哲風雲の会
・日本舞踊
・現代演劇シリーズ-岡田利規演出「『三月の5日間』リクリエーション」「プラータナー:憑依のポートレート」
・現代演劇シリーズ-木ノ下裕一監修・補綴 杉原邦生演出・美術 木ノ下歌舞伎「勧進帳」
・「“Pretty Guardian Sailor Moon”The Super Live」
宮城聰演出「マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~」
・現代演劇シリーズ-藤田貴大演出「書を捨てよ町へ出よう」
・現代演劇シリーズ-岩井秀人構成・演出「ワレワレのモロモロ ジュヌビリエ編」
・初音ミクコンサート(仮)
・ジャズ 小曽根真 featuring No Name Horses
・コンテンポラリーダンス-伊藤郁女×森山未來 Is it worth to save us?
・能楽
蜷川幸雄演出「海辺のカフカ」

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【掲載】ステージナタリー:獅童と七之助がパリで、「色彩間苅豆 かさね」と「鳴神」を披露 https://t.co/0jOmprlDDd #ジャポニスム2018 #Japonismes2018 #国際交流基金

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