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「メリー・ポピンズ」本公演が間もなく開幕、濱田めぐみ「知らない自分に出会った」

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ミュージカル「メリー・ポピンズ」フォトコールより、濱田めぐみ演じるメリー・ポピンズ(左)、大貫勇輔演じるバート(右)。

ミュージカル「メリー・ポピンズ」フォトコールより、濱田めぐみ演じるメリー・ポピンズ(左)、大貫勇輔演じるバート(右)。

ミュージカル「メリー・ポピンズ」のフォトコールと囲み取材が、本日3月23日に東京・東急シアターオーブで行われた。

パメラ・トラバースの小説をもとに、ウォルト・ディズニーが製作した映画「メリー・ポピンズ」をミュージカル化した本作。3月18日にプレビュー公演が開幕しており、25日からは本公演がスタートする。日本初上陸となる今回の上演版では、主人公の家庭教師メリー・ポピンズを濱田めぐみ平原綾香、煙突掃除屋のバートを大貫勇輔柿澤勇人がWキャストで演じる。

フォトコールでは平原・柿澤、濱田・大貫のコンビが、それぞれ劇中に登場する3曲を披露。1曲目はメリーが子供たちに「何を言うかじゃなく、どう言うかが大切」であることを教えるナンバー「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」が、アンサンブルの華やかなダンスと共に繰り広げられた。続いてメリーとバートが、バンクス家の屋根の上で「チム・チム・チェリー(リプライズ)」をしっとりと歌い上げる。最後にはメリーとバート、子供たちや煙突掃除屋の仲間たちが「ステップ・イン・タイム(リプライズ)~ハウス」を歌いながら息の合ったタップダンスで魅せ、客席を大いに盛り上げた。

囲み取材ではまず、オリジナル演出を手がけたリチャード・エア、日本プロダクションの演出を担当したジェームズ・パウエル、振付のジェフリー・ガラットが登場し、日本の観客にメッセージを送った。リチャードは「私からは一言だけ、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」と、作中のフレーズを引用してコメント。ジェームズは「どんな世代でも驚くほど感動してしまうと思う。必ずハンカチを持ってきてください」と冗談交じりに話した。最後にジェフリーが「このショーこそが魔法です。日本キャストが本当に素晴らしい。皆さんきっとマジカルな時間をお過ごしになれますよ」と呼びかけた。

続いて会見場には濱田、平原、大貫、柿澤が姿を現す。本作で初のフライングに挑戦する平原は「想像以上に怖くない。魔法のシステムがいいんでしょうね」と述べ、会場を笑いで包む。続けて「お客様の顔が見える、一番幸せなシーン。シアターオーブは広いので3階席が実は一番いい席かもしれない、というくらい見どころです」とアピールした。また濱田はフライングのシーンについて「舞台上で動いているキャラクターが客席側に来る躍動感やワクワク感が、実際に観るとすごかった」と熱っぽく感動を語る。さらに「飛んでいると時々『ギリッ』とか『ガチャッ』とか聞こえますけど……我々が魔法をかけ間違っている瞬間ですね」と、平原と視線を交わしながら茶目っ気たっぷりにコメントし、記者たちの笑いを誘った。

約3カ月の稽古を経て本番を迎えるにあたり、「胸が熱くなった」と心中を明かすのは大貫。プレビュー公演ではバートとメリーの別れの場面を演じながら「何とも言えない感覚になって、終わるシーンのはずだけど、『やっと始まるんだな』と思った」と感慨深げに述べる。また「1月から、朝から晩まで休みなく稽古してきた」と話す柿澤は、大歓声だったというプレビュー公演初日を振り返りつつ、「大千秋楽まで大盛況で終わるんじゃないかなと、もう確信してます」と自信をのぞかせた。

話題が共演者とのエピソードに及ぶと柿澤は、平原から「まさかカッキーに救われるとは思わなかった」と言われたことを漏らす。これに対して平原は笑い交じりに「彼(柿澤)がとっても人見知りで、最初すごく微妙な雰囲気になって」と初対面を回顧しつつ、その後の稽古では落ち込んだときに柿澤がサポートしてくれたと明かす。平原は「カッキーに優しくしてもらえるとは思わなかったので……ありがとうございます」と感謝を述べ、柿澤と笑顔を交わした。一方濱田は大貫について「非常に楽ですね。性格が似てるんですかね? 普通に仲良くやれてる感じで、ギクシャクもなく……」とコメント。大貫もうなずきながら「出会いからね、ずっとうまくやれてますね」と続けると、平原と柿澤からは「こっちがギクシャクしてるみたいじゃない!(笑)」とツッコミが入り、カンパニーの仲睦まじさを感じさせた。

最後に登壇者を代表し、平原と濱田が挨拶。平原は「世界的な作品で、誰の心にもあるからこそ難しい。だけど皆さんと大事に大事に、命懸けでワンシーンずつ、手や顔のちょっとした動きまで細かく作り上げています。それが、皆さんの心にある『メリー・ポピンズ』と一致したらいいなと思います」と意気込みを語る。次に濱田が「この作品に出会ったとき、自分の中の知らない自分に出会いました。メリー・ポピンズが現れた瞬間、自分の知らなかった部分に出会えると思います。ぜひ劇場で素敵な出会いをしてほしいです」と呼びかけ、取材を締めくくった。

プレビュー公演は明日3月24日まで東京・東急シアターオーブにて、そののちに本公演が3月25日から5月7日まで同劇場で行われ、5月19日から6月5日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。

ミュージカル「メリー・ポピンズ」

2018年3月18日(日)~24日(土)※プレビュー公演
2018年3月25日(日)~5月7日(月)
東京都 東急シアターオーブ

2018年5月19日(土)~6月5日(火)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

オリジナルクリエイティブスタッフ

原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
追加歌詞・音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出・オリジナル振付:マシュー・ボーン

キャスト

メリー・ポピンズ濱田めぐみ / 平原綾香
バート:大貫勇輔 / 柿澤勇人
ジョージ・バンクス:駒田一 / 山路和弘
ウィニフレッド・バンクス:木村花代 / 三森千愛
バードウーマン、ミス・アンドリュー:島田歌穂 / 鈴木ほのか
ブーム提督、頭取:コング桑田 / パパイヤ鈴木
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ / 久保田磨希
ロバートソン・アイ:小野田龍之介 / もう中学生

ジェーン:浅沼みう、岡菜々子、亀山めい、渡邉おとは
マイケル:大前優樹、加藤憲史郎、竹内彰良、坂野佑斗

石川剛、エリアンナ、小島亜莉沙、丹宗立峰、長澤風海、般若愛実 /(以下五十音順)青山郁代、五十嵐耕司、石井亜早実、大塚たかし、岡本華奈、風間無限、工藤彩、工藤広夢、熊澤沙穂、斎藤准一郎、高瀬育海、高田実那、田極翼、照井裕隆、中西彩加、華花、樋口祥久、藤岡義樹、藤咲みどり、三井聡、武藤寛

※高田実那の「高」ははしご高が正式表記。

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