3月から6月にかけて上演される
本作は1964年に製作された映画「
製作発表会見には16名のプリンシパルキャスト、アンサンブル、子役が集結。
初演から3度目のメリー・ポピンズ役となる濱田は、「新たなメンバーを加え、たくさんの素敵なメッセージを届けられる舞台にしたいと思います」と言い、本作に出演するたびに「自分の中を旅するような気持ちになります。いろいろな環境、状況にいる方がこの作品を観に来られますが、帰るときにはみんな笑顔。メリーの魔法によって、“ふたをしていた自分”を見させられるけれど、それは『思っていたほど怖くはなかった』と安心するような、そんな表情をされているなと感じることがありました。今回はとてもタイムリーな世情での上演。いろいろなことを感じ、いろいろな自分に出会っていただけたら」と思いを口にした。
メリー・ポピンズ役を初めて演じる朝夏は、日本初演を観て大感動したという。「いつかこの作品に携わることができたらと思っておりました。いろいろな方から『がんばってね』『大変そうだね』と言われたのですが、メリー役の先輩である濱田さんと(笹本)玲奈ちゃんから『大丈夫だよ、一緒に作っていこう』と温かいお言葉をかけていただき、『よし!』と。1つひとつ丁寧に作り、“私らしいメリー”をお見せできたらと思っています」と述べた。
大貫は3度目、小野田は2度目のバート役に挑む。大貫は「新たな気持ちで、このカンパニーで新しいものを作り上げていけたら」、小野田は今回、キャストがガラリと変わることに言及し、「『メリー・ポピンズ』日本版の歴史の中で、大きく変化するときなのではないかなとワクワクしています。“稽古して、稽古して、稽古して”で厳しい稽古を乗り越えていきたい」とコメントし、登壇者たちの笑いを誘った。初のバート役出演となる上川は、参加を喜びつつ、「バート役の3人の中では一番年齢が上ですが、誰よりも若い気持ちでお二人から学んでいきたい」と意気込んだ。
また、本作ではマジカルな演出も見どころの1つとなる。大貫は「『ステップ・イン・タイム』でタップをしながら壁を上り、逆さまの状態で歌うという。この景色は、この作品でしか見られません。エキサイティングなあの瞬間に“また行きたい”と思うほど忘れられないシーンなので、今回も楽しみにしています」とコメント。一方、上川が「ファンタジーな作品を誰よりも楽しめたらと思っていますが、僕は高いところが苦手で。それが克服できたらいいなと思います」と静かに告白すると、会場からどよめきが。小野田が「バートにしては一番致命的だ。高いところにしかいないから」とツッコむと、上川が困り顔で「すみません(笑)」と返答。困難を乗り越えた先にある、上川のバート姿に期待しよう。
オーディエンスを迎えて行われた今回の製作発表では、プレゼント抽選会も。くじ引きで当たったプレゼントが、キャストにより届けられた。さらに最後に「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」がオーディエンスを交えて歌われると、歌に合わせて会場のカーテンがゆっくりと上がり、美しい景色があらわに。サプライズとハッピーが詰まった「メリー・ポピンズ」の作品世界を感じさせるような形で製作発表は終了した。
本作は、3月21日から27日まで行われるプレビュー公演後、28日から5月9日まで東京・東急シアターオーブ、21日から6月6日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。製作発表で語られた、各出演者の意気込みは以下の通り。
福士誠治コメント
今回、半分以上いる初参加の中の1人です。皆さんとお会いして、明るいカンパニーだなと思いました。早く「メリー・ポピンズ」ファミリーになれることを願って稽古して、本番を迎えたいと思います。
小西遼生コメント
初参加なので作品については詳しくお話することはできませんが、魔法がかかったような不思議な世界の中で、物語の軸となる“家族の愛”を体現できるよう、また、お父さんの中にある子供心をこの作品で見つけることができたらいいなと思っております。
木村花代コメント
初演、再演に続き、3度目の出演になりますが、今回旦那さんの役が若返るということで、私もフレッシュな気持ちでがんばっていけたらと思います。私はこの作品が大好きで、毎回、メリーの魔法にかけられて、人生のバイブルともなっているような作品です。皆様にも夢と愛をお届けできるよう演じたいと思います。
島田歌穂コメント
究極の真逆な二役を演じさせていただきます。初演、再演と参加させていただき、今回携わらせていただけることを本当にうれしく思います。この舞台は、何度立っても最後のシーンを袖から観ながら涙が出てくる、素晴らしい作品だなと感動します。新しい皆様をお迎えして、私自身も新鮮な気持ちで、より楽しく、大切に演じさせていただきます。
樹里咲穂コメント
2004年のロンドン初演の舞台、そして日本版の初演、再演を観させていただいているので、私自身が、生粋の「メリー・ポピンズ」ファン。今回、この物語の中に入って、バードウーマンとミス・アンドリューの2役を演じられるので、本当にうれしい気持ちでおります。私が客席で味わった感動を皆さんにお届けできるよう、がんばりたいと思います。
安崎求コメント
「メリー・ポピンズ」新人です。ディズニー映画の吹き替えは何度か経験がありますが、ディズニー(作品)の舞台は初めてで、大変興奮しています。大先輩のコングさんにいろいろと教わりながら、楽しんで、楽しんで、楽しんで、まいります。
コング桑田コメント
初演から出させていただいておりますが、今回は最後のカーテンコールのダンス、毎回完璧に踊れるように努力しますので、よろしくお願いします。皆様、劇場に2回、3回と、メリーの魔法にかかりに来てください。劇場でお待ちしております!
浦嶋りんこコメント
3回目、出演させていただきます。フレッシュな方がいますので、新しい叱り方を身に付けて、バンクス家のためにがんばって働きたいと思います。
久保田磨希コメント
私は普段、再演の作品に携わるときに、心新たに、フレッシュにという気持ちで臨むのですが、今回ミセス・ブリルを演じるにあたり、初演、再演のときに手に入れたミセス・ブリルに自信を持って、厚かましくもバンクス家のベテラン家政婦として役を構築していきたいと思います。そして厚かましくも、ミュージカル「メリー・ポピンズ」のベテランとして皆さんを支えていくことが、私の今回の役割ではないかなとも思っております。
石川新太コメント
またこの世界に帰って来れて、本当にうれしいです。今回も精一杯がんばりたいと思います。
DIONコメント
個人的に大好きな「メリー・ポピンズ」の作品に携わられることを本当にうれしく思っております。誠心誠意頑張りますので、よろしくお願いします。
ミュージカル「メリー・ポピンズ」
開催日程・会場
2026年3月21日(土)〜5月9日(土)
東京都 東急シアターオーブ
2026年5月21日(木)〜6月6日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
スタッフ
原案:P.L.トラバース
オリジナル音楽・歌詞:リチャード・M・シャーマン / ロバート・B・シャーマン
脚本:ジュリアン・フェローズ
新規楽曲・追加歌詞・音楽:ジョージ・スタイルズ / アンソニー・ドリュー
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
出演
バート:
ジョージ・バンクス:
ウィニフレッド・バンクス:
バードウーマン / ミス・アンドリュー:
ブーム提督 / 頭取:
ミセス・ブリル:
ロバートソン・アイ:
ジェーン・バンクス:市川桃子 / 久住星空 / 辻乃之花 / 室岡星愛
マイケル・バンクス:張浩一 / 中西縁 / 中込佑玖 / 深澤統
ノース・ブルック:石川剛
ミセス・コリー:小島亜莉沙
ケイティ・ナナ:福満美帆
ヴォン・ハスラー:
ネーレウス:髙橋慈生
ミス・ラーク:吉田玲菜
ヴァレンタイン:東間一貴
Swing
伊藤稚菜 / 工藤彩 / 齋藤信吾 / 高瀬育海 / 髙田実那 / 高山裕生 / 水島渓 / 岩下貴史 / 小形さくら / 熊澤沙穂 /
※2026年3月21日から27日まではプレビュー公演。
※25歳以下当日引換券、20歳以下当日引換券あり。
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アムール・タカラヅカ @AMOUR_TKRZKA
【会見レポート】「メリー・ポピンズ」2026年版キャストが意気込み、濱田めぐみ「いろいろな自分に出会って」 https://t.co/k6BHnTS6Qc