20周年で拡大「佐藤佐吉大演劇祭2018」、北川大輔「キャッチコピーはパカッ」

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2月から4月にかけて東京の北区王子・飛鳥山エリアで開催される「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」の記者会見が、本日2月5日に東京・花まる学習会王子小劇場で行われた。

「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」記者会見より。「パカッ」のポーズをする参加団体代表者たち。

「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」記者会見より。「パカッ」のポーズをする参加団体代表者たち。

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「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」実行委員長の北川大輔。

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会見には同演劇祭の実行委員長である北川大輔と参加団体の代表者が登壇した。北川は演劇祭について「2004年から隔年開催で今回が8回目。14年に開催した地域拡大版をさらに拡大して北区王子・飛鳥山地区の全10会場で関連企画含め約30の演目を上演予定です。王子小劇場開館20周年という節目に過去最大規模で行います」と説明する。

企画意図について北川は「今現在、我々が考える東京、ひいては日本の舞台芸術の最先端の集合だと思っています。我々はこれまで若い劇団を中心とした支援の施策を数多く行い、多くの才能を劇場、演劇祭から輩出してきた自負があります。実行委員会メンバーがすべての参加団体の公演を実際に観劇してセレクションに加えてきました。今回は過去に演劇祭に参加した才能ある団体、他地域や海外で活躍するアーティスト、地域共同型の演目など、高い専門性と広い間口を兼ねそなえた演目を取り揃えました」と語った。

この演劇祭が王子小劇場の芸術監督として最後の取り組みとなる北川は「この数年で蓄えたものをやっと地域の皆様に還元できる準備が整ったと感じております。北区内の企業やネットワークの皆様に多大なご支援を頂戴し、多くのインターンやボランティアの方々にご協力賜ることができました。新しいコミュニティを作る下地がやっとできたと思います」と感慨深げに述べた。

「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」キャッチコピーは「パカッ」。

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北川は本演劇祭のキャッチコピーについて「『パカッ』です!」と紹介し、「何かがハジけたり、生まれたりするときのオノマトペです」と続ける。また関連プログラムも発表され、東京・サンスクエア広場で開催される投げ銭制イベント「青空パフォーマンス」、演劇祭の特設ステーションや交流を目的としたラウンジの設置が告知された。

続いては参加団体である鬼の居ぬ間にピヨピヨレボリューション演劇組織KIMYOウンゲツィーファ、CITA/INTERNATIONAL CENTRE、FOR THEATRE ARTS、天ぷら銀河、ぬいぐるみハンターLiveUpCapsulesシラカン果てとチーク劇団「地蔵中毒」X-QUEST劇想からまわりえっちゃんMrs.fictionsすこやかクラブクロムモリブデン遠吠え、北区民と演劇を作るプロジェクト、トリコロールケーキ、劇団スポーツから代表者がそれぞれ挨拶し、意気込みをコメントする。また本日出席できなかった熊本・劇団きらら代表の池田美樹よりビデオメッセージが届けられた。

ぬいぐるみハンターの池亀三太。

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飛鳥山野外舞台を使い「ゴミくずちゃん可愛い」を上演するぬいぐるみハンターの池亀三太は、作品の構想について「スタッフと何ができる、できないを議論しています。『空にはけられるかな?』みたいなこととか(笑)。公園と物語の世界が曖昧になって、普段の劇場では観られない景色が作れたらと思います」と意気込んだ。

クロムモリブデンの森下亮。

クロムモリブデンの森下亮。[拡大]

記者から王子・飛鳥山エリアのオススメスポットについて尋ねられると、14年前に佐藤佐吉演劇祭に参加したと話すクロムモリブデンの森下亮は「飛鳥山公園に行っていただきたいです! “アスカルゴ”という無料で乗れるモノレールのような乗り物がありまして、北区の大使である倍賞千恵子さんがナレーションをされているので、ぜひ乗って欲しいです!」と答え、「王子小劇場の近くにある『明治堂』というパン屋さんもオススメです」と紹介した。

ピヨピヨレボリューションの右手愛美。

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続けてピヨピヨレボリューションの右手愛美は「『しょうえい』というつけ麺屋さんは先輩から『王子といったらここだよ!』と教えてもらったんですが、そこに行くと結構な確率で演劇をやっている方と出会います」とエピソードを明かす。

劇想からまわりえっちゃんの青沼リョウスケ。

劇想からまわりえっちゃんの青沼リョウスケ。[拡大]

劇想からまわりえっちゃんの青沼リョウスケは「王子小劇場の上階に『リバティ鑑定倶楽部』というリサイクルショップがあるのですが、秋葉原の3分の1の値段でテレビゲームが買えます。王子で公演するときはゲームを山ほど買って楽屋に飾っているんですが、劇が成功するので、皆さん好きなゲーム絶対買ってください!」と登壇者たちにも呼びかけた。

北川は「今回は王子商店街の店舗のご主人に参加団体の皆さんと写真を撮っていただき、そのポスターをお店に貼っていただくコラボ企画を実施します。これからポスターが貼られますので、そのお店を目印に飛び込んでいただけたら」と付け加えた。

「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」は、2月21日から4月1日まで東京・北区王子エリアにて開催される。

※初出時、本文中の店舗名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」

2018年2月21日(水)~4月1日(日)
東京都 北区王子・飛鳥山エリア

参加団体:鬼の居ぬ間にピヨピヨレボリューション演劇組織KIMYOウンゲツィーファ、CITA/INTERNATIONAL CENTRE FOR THEATRE ARTS、天ぷら銀河、ぬいぐるみハンターLiveUpCapsulesシラカン果てとチーク劇団「地蔵中毒」X-QUEST劇想からまわりえっちゃんMrs.fictionsすこやかクラブ劇団きららクロムモリブデン遠吠え、北区民と演劇を作るプロジェクト、トリコロールケーキ、劇団スポーツ

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読者の反応

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野音 -non- @910kan96bou10

右手ちゃんの華やかさひときわ✨他がむさ苦し過ぎる( *´艸`)何故ゆえクロムの森下さんそんなに後ろなの??この面子なら最前列でしょう❗解せぬ
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