宮﨑駿が手がけるパノラマボックスとは?
2023年に公開された監督作「
取材会に姿を見せた鈴木は「本来なら宮﨑駿がここにいるべきなんですよ!(笑)」とぼやき、「今朝も宮さんに『記者会見どうしますか?』って聞いたんですが、『俺は出ない! 吾朗がやればいいんだ』って言ってました。でも本人ものぞきたいと思っていると思うので、内緒で顔を出すかもしれませんね」と述べ、会場の笑いを誘う。
宮崎吾朗「とても“宮﨑駿的”」
宮崎吾朗は「(宮﨑駿が)パノラマボックスの制作を始めたのは2022年の6月ぐらい。『君たちはどう生きるか』の作画が終わって、仕上げ段階に入っていた頃で、やることがなくて暇してたんです(笑)」と振り返り、「パノラマボックスという言葉は宮﨑駿の発明で、一般的にはアートボックスというんです。技法自体は16世紀頃からあったもの。宮﨑駿は昔、キャラメルの箱が細工されているおもちゃで遊んでいたそうで、そのあたりが本人にとっての原点なんじゃないかと思っています」と紹介する。また「一般的には真横から舞台を見るように作られることが多いんですが、宮﨑駿が作ったパノラマボックスの特徴は縦構図を多用していることです。カメラを上下に動かしたような絵を作っている。これはとても“宮﨑駿的”だなと思います」と続けた。
鈴木敏夫「宮﨑駿の絵の力は進化してる」
これを横で聞いていた鈴木は「『もののけ姫』のキャンペーンでアメリカに行ったとき、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にサルバドール・ダリのアートボックスが展示されていたんです。宮さんは一生懸命観ていた。あれも関係があったんじゃないかな」と回想し、「(宮﨑駿は)今年85歳になって、そろそろかな?なんて思っていたら、やたら元気! まだ映画を作りたがっていて、本当に嫌なんですよ(笑)。日によって違うんだけど、体調のいい日は、映画への意欲を示している。応援はしてないです。でも世の中、何が起こるかわかんないから」と笑い、「パノラマボックスを観ると絵の力は衰えていないなと。ここに来て、進化してる。吾朗くんが作ってきたジブリパークで、吾朗くんより自分が前に出ようとしている。それがあの人の原動力。人に負けない、面白いものを作る。そういう人です」と語った。
子供たちのジブリが帰ってきた
工作に関して、宮﨑駿との思い出はあるか問われると、宮崎吾朗は「教わったことはないですね。ただ小学校低学年のとき戦艦大和の模型を紙で作っていたんですが、図鑑の写真に後ろ側が写っていなくて、実際どんなものかわからず、作りかけを置いていたことがあって。朝起きたら、隣に(宮﨑駿が描いた)俯瞰図が置いてありました。それを見て、なるほどなと思った記憶があります」と回想。また宮崎吾朗による映画の企画はあるのか問われると「短いものは……でも今は黙っておきます。ないということはないです」と口にした。
取材会の前には子供たちを招いてパノラマボックスをお披露目したそう。そこに立ち会った宮﨑駿は「子供たちのジブリが帰ってきた」と喜び、宮崎吾朗に握手を求めたという。宮崎吾朗は「パノラマボックスは子供が背伸びしてのぞき込めるものになっています。だから子供の目線になって、しゃがんで観てください」と呼びかけた。
※記事初出時、写真キャプション内の人名に誤りがありました。お詫びして訂正します
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