キャラメルボックス2017 サマープレミア「スロウハイツの神様」の出演者が発表された。
キャラメルボックスの
夏に上演される「スロウハイツの神様」は、辻村深月の小説が原作。アパート・スロウハイツを舞台に、オーナーである脚本家の赤羽環とコーキや友人たちとの共同生活が描かれる。
上演に際し辻村は「作中のあの子たちに教えてあげたい。『環! コウちゃん! キャラメルで舞台になるって! 嬉しいよぉぉ』」と喜びのコメントを寄せている。チケットは4月29日に発売。
辻村深月コメント
「口に出せないほどどうしようもなく好きなものが、私にはある。」
この言葉は、主人公・環が自分が大好きな小説と、その作者に対して思ったことです。自分が好きなもののことが誇らしくて、それを好きでいられる自分のことが嬉しくって嬉しくって──というこの気持ちは『スロウハイツの神様』という作品を支える一番の核であると同時に、私自身が多くの作品に対して思い続けてきたことです。
キャラメルボックスの舞台は、私にとって、ずっと、そんな大事なもののひとつでした。
作中のあの子たちに教えてあげたい。
「環! コウちゃん! キャラメルで舞台になるって! 嬉しいよぉぉ」
成井豊コメント
『スロウハイツの神様』を読み終わった瞬間、「これを自分の手で芝居にしたい!」と思いました。
「泣ける」ことを売り文句にした小説や映画が溢れる今、私まで同じことをしたくないのですが、私がここ十年で最も泣いた小説は間違いなく、これ。『スロウハイツの神様』には、人が人を幸せするために懸命に戦う姿が、劇的に詩的にユーモラスに描かれていて、胸打たれずにはいられない。この感動を一人でも多くの人は分かち合いたい。そのために、ぜひともキャラメルボックスで上演したいと思いました。
が、問題は長さ。文庫本で上下二巻。総ページ数845ページ。これが2時間の芝居になるわけない。何日も何日も考えて、物語を「赤羽環」と「チヨダ・コーキ」の二人に絞れば、何とかなるかもしれないと思いつきました。幸い、原作者の辻村深月さんは快く了承してくださいました。
配役は少しでも原作のイメージに近い人をと考え、3人の方をゲストにお招きしました。玉置玲央さん、松村泰一郎さん、森山栄治さんの3人です。実際に芝居を見ていただけば、なぜこの人たちだったか、ご理解いただけると思います。
「泣ける」「泣ける」と書きましたが、けっして暗い話ではありません。「スロウハイツ」で暮らす若きクリエイターたちは、恋をしたり、ケンカしたり、流しソーメンをしたりして、集団生活を楽しんでいます。もちろん、自分の作品に向き合う時は真剣ですか。
2017年の夏は、私たちキャラメルボックスと一緒に「スロウハイツ」で過ごしませんか? ご来場を心よりお待ちしています。
キャラメルボックス2017 サマープレミア「スロウハイツの神様」
2017年7月5日(水)~16日(日)
東京都 サンシャイン劇場
原作:辻村深月 「スロウハイツの神様」(上下)(講談社文庫)
脚本・演出:
出演:原田樹里、
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にわ @ao2wa
しばらく公演情報チェックしていなかった〜。これは行きたい…!
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