驚きのコラボも！雨天のBUCK-TICKフェスに1万4000人

今年メジャーデビュー25周年を迎えたBUCK-TICKの主催による野外イベント「BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE」が、9月22日と23日に千葉・千葉ポートパーク特設野外ステージで開催された。

メジャーデビュー20周年の2007年にも神奈川・横浜みなとみらい 新港埠頭で開催され成功を収めた「BUCK-TICK FEST」。1日のみだった前回に対して今回は2日連続公演という、大きくスケールアップした内容となった。これら2日間は主催者BUCK-TICKのほか、7月に発売されたトリビュートアルバム｢PARADE II～RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK～｣に参加した12組のアーティストが登場。2日目があいにくの雨天となったにもかかわらず、2日間の観客動員数は約1万4000人に及んだ。

22日の公演では、cali≠gariがBUCK-TICKの「MISTY ZONE」を演奏するとサプライズでBUCK-TICKメンバーである今井寿（G）が登場。今井はさらにTHE LOWBROWSが「スピード」を演奏した際にも飛び入り参加した。またBUCK-TICKの名曲「JUST ONE MORE KISS」をカバーしたBREAKERZのDAIGO（Vo）は、今井のトレードマークである左頬の「B-T」という文字をまねて「B-Z」とペインティングして登場。彼はこの舞台に立つことについて「メンバー全員で話しあったんですよ！ そしたら全員一致で『光栄』という言葉が揃いました」と感想を述べていた。

23日の公演は強い雨に見舞われての開催となったが、トップバッターで登場した氣志團が1曲目にBUCK-TICKのカバー「MACHINE」を熱唱すると、会場中のファンは雨を吹き飛ばす勢いで熱狂。その後、氣志團は「One Night Carnival」の曲中で「俺、BUCK-TICKと一緒にGIGやってるんだぜ！ そこにわけなんかある？」と語り、またMCにおいて「BUCK-TICKさまの後継者は俺たち！」とBUCK-TICKへのラブコールを贈っていた。またPOLYSICSがBUCK-TICKの「Sid Vicious ON THE BEACH」をカバーした際には今井と樋口豊（B）が参加したほか、Pay money To my Painの演奏する「love letter」にも今井が参加し、初日に引き続き会場を大いに盛り上げた。

このイベントでは2日間ともに主催者であるBUCK-TICKがトリを担当。彼らがステージに現れると会場の盛り上がりは最高潮に達した。BUCK-TICKは9月に発売されたばかりの最新アルバム「夢見る宇宙」に収録された「CLIMAX TOGETHER」や、7月発売のシングル「MISS TAKE～僕はミス・テイク～」といった新曲も織り交ぜつつライブを進行。櫻井敦司（Vo）の「パレードは死ぬまで終わらない……。いや、死んでも終わらない」という言葉とともにラストナンバー「夢見る宇宙」が演奏され、最後には2日間あわせて500発にも及ぶ花火が盛大に打ち上げられた。

櫻井は今回のイベントの感想として「日本の名だたるアーティストの皆さまの宇宙によって、BUCK-TICKの楽曲たちがまた新たな輝きを放ちました。今回参加してくれた全アーティスト、そしてどの曲も眩しいです」とコメントしている。なおBUCK-TICKは10月からアルバム「夢見る宇宙」のリリースツアー「TOUR 夢見る宇宙」を開催。その後彼らのデビュー25周年を記念した映画の制作が決定している。

現在ナタリーPower PushではBUCK-TICKへのインタビューを掲載中。アルバム「夢見る宇宙」の制作エピソードを櫻井敦司（Vo）と今井寿（G）に訊いている。

WOWOWライブ「BUCK-TICK 25th Anniversary FEST 2012 "ON PARADE"」

2012年10月28日（日）21:00～（2時間枠）