大橋トリオが見つけた“真のGOLD”、マルチプレイヤー6人で届けた極上の音楽

4

59

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 12 45
  • 2 シェア

大橋トリオの全国ツアー「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」が7月19日に東京・NHKホールでファイナルを迎えた。

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

大きなサイズで見る(全15件)

昨年11月にリリースした最新アルバム「GOLD HOUR」を携え、5月から7月にかけて全国8カ所を巡った大橋。鍵盤、ギター、打楽器などあらゆる楽器を自在に操る彼は、同じくマルチプレイヤーのバンドメンバー5人を迎え、こだわり抜いた芳醇なサウンドで「GOLD HOUR」の世界を観客へ届けた。

多彩なサウンドに観客が陶酔

大橋トリオ(Photo by Yuusuke Katsunaga)

大橋トリオ(Photo by Yuusuke Katsunaga)[拡大]

バンドメンバーはギターをメインにマンドリン、バンジョー、ペダルスティールなど複数の弦楽器を担った高木大丈夫、ピアノ、キーボードのほかハルモニウムも演奏したTakumadrops、エレキベースとウッドベースを使い分けた須長和広、ドラムとパーカッションを担当した神谷洵平、さまざまな管楽器を演奏した武嶋聡の5人。まずは高木の叙情的なアコースティックギターと、神谷が鎖で刻むリズムに乗せて、大橋が哀愁たっぷりに「Gravity#2」を歌唱した。残りのバンドメンバーもステージ下手に集合すると、大橋はギターを手に取り、彼のライブ恒例の「1本マイクコーナー」のように「キャンディ」「鳥のように」を軽快なアレンジで披露。途中で鈴、鐘、ビブラスラップ、サウンドホースなどを次々に鳴らし、演奏をにぎやかに彩った。続いてグランドピアノ、ドラムセットなど、メンバーがそれぞれの持ち場にスタンバイ。ステージ中央のマイクの前に立った大橋は、「GOLD HOUR」より心踊るようなポップチューン「空とぶタクシー」、優美なメロディとサウンドの「Universe」で柔らかな歌声を響かせた。

謎めいた少女から“ゴールドレター”を受け取る大橋トリオ。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

謎めいた少女から“ゴールドレター”を受け取る大橋トリオ。(Photo by Yuusuke Katsunaga)[拡大]

「お越しいただきありがとうございます。いい景色です」と広々としたホールを見渡した大橋は、先ほど謎めいた少女から受け取っていた“ゴールドレター”を音読。ライブの展開を予言するかのような内容の手紙を「はちみつ色した『GOLD HOUR』に来てくれてありがとう。それだけでうれしい」まで読み上げると、「lullaby」でライブを再開し、繊細なインタールードを挟みながら、温もりある歌声と多彩な楽器を取り入れた上質な演奏で観客を酔いしれさせる。大橋がピアノを弾いたバラード「タイムマシーン」では後半に進むにつれドラマチックに展開し、サックスの音色が華やかなムードに拍車をかけた。おなじみのグッズ「THE TRIO ECHO」のレクチャーを経て演奏されたのは、懐かしのナンバー「Cryin'」や、コーラスワークが見事な「君は悪魔か少女になって」。軽やかで鮮やかな「エトセトラ」ではクラップでホールが一体となった。

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)[拡大]

ライブが終盤に差しかかり、高木が“スタンスイケメン”、神谷が“メンタルイケメン”という情報を含めて、上質な演奏を支えるバンドメンバーたちを紹介した大橋。「そろそろお尻が痛くなってくる頃じゃないですか?」と観客に起立を促した彼は、「ありがとうございます。盛り上がってまいりましょう」と語りかけ、「GOLD HOUR」の中でもとりわけキャッチーなポップナンバー「風船メモリー」の演奏を開始した。さらに「愛で君はきれいになる」「HONEY」で観客の体を心地よく揺らすと、大橋は大きな拍手を浴びながらステージをあとにした。

“真のGOLD”のありか

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」1本マイクコーナーの様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」1本マイクコーナーの様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)[拡大]

アンコールは「1本マイクのコーナー」でスタート。大橋、高木、須長の3人でTHE BOOM&矢野顕子「それだけでうれしい」、メンバー全員で電気グルーヴ「Shangri-La」、サカナクション「新宝島」のカバーが披露された。大橋は本編で読んだ“ゴールドレター”を再び読み上げる。送り主が“未来のトリオ”であると判明したその手紙には続きがあり、「このツアーで大好きな“GOLD”をたくさん見つけ出すことができました。しかしながら“真のGOLD”は皆さんの笑顔、そして心の奥深くにある輝きだと気付きました」というメッセージが届けられた。「1本マイクのコーナー」のあとには「ポラリス」「GOLD FUNK」の2曲が奏でられ、ホールが解放的なムードに包まれる。熱くファンキーな演奏を終えた6人は万雷の拍手を浴び、深くお辞儀をして退場した。これで終わりかと思いきや、大橋は1人ステージに戻り、ピアノの弾き語りでバラード「Dearest Man」を披露。そしてスタンディングオベーションの中、音楽へのこだわりと喜びの詰まった本ツアーに幕を下ろした。

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」の様子。(Photo by Yuusuke Katsunaga)[拡大]

大橋は本ツアーの“アフターパーティ”となる公演を8月10日に東京・ビルボードライブ東京で実施。8月13日には「1本マイクのコーナー」をコンセプトに制作されたミニアルバム「MONO-POLY」をリリースする。「MONO-POLY」はライブで披露された「Shangri-La」「新宝島」のカバーを含む7曲入りで、スタジオライブの模様を収めた映像ディスク付きの商品も販売される。アフターパーティのチケット情報はオフィシャルサイトで確認を。

セットリスト

「ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD-」2025年7月19日 NHKホール

01. Gravity#2
02. キャンディ
03. 鳥のように
04. 空とぶタクシー
05. Universe
06. lullaby
07. 巡(めぐる)
08. タイムマシーン
09. Cryin'
10. 君は悪魔か少女になって
11. エトセトラ
12. 風船メモリー
13. 愛で君はきれいになる
14. HONEY
<アンコール>
15. それだけでうれしい(オリジナル:THE BOOM&矢野顕子)
16. Shangri-La(オリジナル:電気グルーヴ)
17. 新宝島(オリジナル:サカナクション)
18. ポラリス
19. GOLD FUNK
20. Dearest Man

公演情報

one more live “大橋トリオour gold After party”

2025年8月10日(日)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 15:00 / START 16:00
[2nd]OPEN 18:00 / START 19:00

関連記事
関連記事
特集記事

この記事の画像(全15件)

読者の反応

  • 4

大橋トリオ Staff Official @Trio_staff

ohashiTrio HALL TOUR 2025 -OUR GOLD- 7/19東京公演のライブレポートが公開されました❗️
ぜひチェックしてみてください✨
#大橋トリオ @ohashiTrio https://t.co/PEFparOxdU

コメントを読む(4件)

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 大橋トリオ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。