miao インタビュー|“かわいい”を追求する王道アイドルの強みを深堀り

“猫”と“リボン”と“pink”をコンセプトとして掲げるガールズユニットmiao。2024年に加入した西宮百音と星川夏乃を含むメンバー6人で構成される彼女たちは、9月15日に東京・harevutaiで行われるワンマンライブに向け、王道かつキュートなビジュアルと楽曲を武器に邁進している。この特集ではメンバーへのインタビューを通して、現在結成5年目のmiaoの特徴や強みを掘り下げる。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / はぎひさこ

miaoってどんなグループ?

──まず、miaoがどういうコンセプトのグループなのか教えてください。

内藤桃子 miaoは“猫”と“リボン”と“pink”がコンセプトの、「最上級のかわいい」を追求しているアイドルグループです。楽曲はかわいらしい曲調が多くて、歌詞の中に猫の要素が入っていたりします。「ニャーン」「ミャオ~」とか鳴き声が入っているのが、miaoらしいポイントだと思います。

──ライブでのこだわりポイントは?

由利美桜 ちょっと小悪魔っぽい歌詞が多いので、ライブではそういうところも意識しています。「好きにさせちゃうぞー!」という感じでお客さんにアピールしたり(笑)。

花守笑奈 セリフがある曲も多いですし、メンバーそれぞれのかわいらしさを表現できるように心がけています。

今垣李華 6人それぞれ個性的な歌声を持っているので、“六人六色”のかわいいボーカルを楽しんでもらえると思います。

miao

miao

内藤 ダンスについては、私が振り付けている曲もあって、メンバー1人ひとりのパートで個性が出るように意識しています。あとは、振付にも猫の要素があるのが特徴です。

──グループ名の通り、どの面にも猫の要素がベースにあると。ちなみにメンバーの皆さんは猫好きですか?

一同 好きです!

今垣 ……好きなんですけど、由利と私が猫アレルギーで。

由利 猫カフェに行ったことがあるんですけど、「かわいいかわいい」と言いつつ、長時間はいられなかったです(笑)。

今垣 くしゃみが止まらなくなっちゃうので、近付きたいけど近付けないもどかしさがあります(笑)。

結成から今日までの歩み

──続いて、miaoのこれまでの歩みを簡単に紹介してもらえますか?

内藤 miaoは2021年1月に結成されました。当時はコロナ禍で、活動するのが大変でした。ライブをやっても声援がなかったですし、特典会もマスクしながらなのでお客さんとの距離があって寂しかったですね。その後、だんだんと規制が緩和されていって。今ではフロアが盛り上がっている光景をいつも見ることができてうれしいです。メンバーの構成としては、初期メンバーの4人と去年6月に加入した西宮と星川の計6人体制で活動しています。

花守 この4年間でメンバーの卒業や加入がけっこうあって、どんどん体制が変わったんですよ。でも内藤、今垣、由利と私の初期メンバー4人はずっと一緒にがんばってきました。

内藤桃子

内藤桃子

花守笑奈

花守笑奈

由利 いっぱい話し合ってお互いに意見を出し合って、ファンの方からの声も聞きながらいろいろなことを改善していきました。その甲斐があって、グループがちょっとずつ大きくなってきたと実感しています。

花守 どの時期のmiaoにもいいところがあるんですけど、私としては西宮と星川が入ってきてくれた今のmiaoが最強だなと思っています。素敵な2人が入ってきてくれて、より活動に前向きになれました。この6人でいろんな夢を叶えていきたいなって、すごく明るい希望を抱いています。

──西宮さんと星川さんは、どのようなきっかけでmiaoに加入したんですか?

西宮百音 私はもともとアイドルが好きで、“ザ・かわいい”王道アイドルのグループで活動したかったんです。オーディションをいろいろと探していく中で、“猫”と“リボン”と“pink”という、女の子だったらみんな大好きなものをコンセプトにしているmiaoに惹かれて応募しました。それまでアイドル活動の経験がなかったので、加入した頃は右も左もわからなかったんですけど、頼もしい先輩方が助けてくれてうれしかったです。ここまでの1年間、毎日楽しくアイドル生活を送れています。

星川夏乃 私は以前もアイドル活動をしていたんですが、そのグループの活動が終了してしまって。まだまだステージに立ちたいという気持ちがあったので、miaoのオーディションを見つけてすぐに応募しました。

──加入前はmiaoにどんな印象を持っていましたか?

星川 miaoのオーディションを受けると決めたとき、グループのYouTubeやSNSをひと通り見たんですけど、メンバー1人ひとりの顔が強いなって(笑)。ファンの方からも「miaoは1人ひとり違った“かわいい”を持ってる」と言っていただけるんですけど、私もその印象を持ちました。あと、私は周りの人から「猫顔だね」と言われることが多いので、それもmiaoのオーディションを受けた1つの理由でした。その一方でクールな印象を持たれることもあって、miaoに新しいパワーを加えられたらという思いもありました。ここまで1年間活動してきて、私もすごく楽しいです。自分はネガティブ思考になりがちなんですけど、同期の西宮がポジティブガールで。相談すると「変に考えないで楽しくやろうよ」と声をかけてくれたり、先輩方も毎日励ましてくれたり、ホントに楽しく活動できています。

西宮百音

西宮百音

星川夏乃

星川夏乃

新規ファンに向けたmiaoの“推し曲”

──そんな西宮さんと星川さんを含む、現在のmiaoのストロングポイントは?

今垣 miaoはメンバー同士の仲がいいところが魅力だと思います。仲がいいからお互いに意見を伝え合えるし、それがステージの空気にも表れています。

内藤 活動に対する意見をメンバーが自ら出しているのは、確かにmiaoの強みですね。ライブの内容も私たちが自ら考えて決めることが多くて、楽曲についても「こういう曲が欲しいよね」ってメンバー同士で話してスタッフさんに提案することもあります。私たちのリアルな気持ちがあらゆる面に詰まってるグループだなと思います。

由利 衣装も自分たちで考えているので、活動に関するほぼすべてをメンバーでプロデュースしている感覚があります。

今垣李華

今垣李華

由利美桜

由利美桜

──衣装はどんなところにこだわりがありますか?

由利 衣装も猫がコンセプトなんですけど、ちょっと高級感がある猫ちゃんをイメージしています。お金持ちの家で育ってる猫ちゃんみたいな(笑)。ただかわいいだけじゃなく、おしゃれさを意識したり、そういうバランスは考えてます。

──読者の中には、この夏のフェスやイベントでmiaoをライブを初めて観る人もいると思います。そういった方々に向けて、miaoの“推し曲”を紹介してもらえますか?

内藤 「わたしにする?」ですね。今年4月にリリースした1stアルバム「miao Love」に収録されていて、TikTokでいろんな動画に音源を使っていただいたり、ミュージックビデオがYouTubeで30万回再生を突破したりと、今グイグイ来てる楽曲なんです。歌詞がアイドル目線で、「大好きになってほしい、私を推してほしい」という思いが込められているのも特徴です。アイドルだけでなくオタク文化全般に合う曲だと思います。

由利 この曲は振付もかわいいんです。特にサビは振りコピしやすいので、ぜひたくさんの方に一緒に踊ってもらいたいです。

内藤 あと、隠れ名曲のような楽曲を挙げるとすると、1stアルバムに入っている「ユートピア」ですね。miaoはかわいさを前面に出しているグループですが、「ユートピア」はメッセージ性が強い、自分たちの内面を表した曲になっています。この4年いろんなことがあった中、夢に向かってがんばっている私たちのストレートな思いが曲を通して伝わると思います。