桜満開！2年ぶり春開催のARABAKIフェスは両日とも快晴

4月28日と29日に宮城・エコキャンプみちのくで野外ロックフェスティバル「ARABAKI ROCK FEST.12」が開催され、2日間で100組以上ものアーティストがライブを繰り広げた。

春の野外フェスの代表格として知られている「ARABAKI ROCK FEST.」だが、昨年は東日本大震災の影響で開催が夏に延期されたため、春に開催されたのは2年ぶり。両日とも快晴に恵まれて夏のような暑さになり、また桜の開花が例年よりも遅かったため会場中で満開の桜が咲き誇っていた。

初日28日のメインステージMICHINOKUのトリは、怒髪天がカトウタロウや奥野真哉（ソウル・フラワー・ユニオン）、うつみようこ、勝手にしやがれホーンセクションなどを迎えたスペシャルバンド「怒髪天＆THE JOE-NETS」。このライブではDate fmのラジオ番組「アラバキラヂオ」でリクエストされた日本の名曲をカバーする「アラバキラヂオ特薦 みちのくに響く日本の名曲達」という企画が行われ、増子直純（Vo）は自身の楽曲とともにRCサクセション「雨上がりの夜空に」、千昌夫「北国の春」、the pillows「ハイブリッドレインボウ」、ザ・タイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」といった名曲を熱唱した。

また、さとう宗幸による開催地・仙台のご当地ソング「青葉城恋唄」ではさとう本人が登場するというサプライズも。ビブラートの効いた美声に促されながら観客も大合唱になり、会場中を笑顔で満たして初日公演は終了した。

そして2日目29日のメインステージMICHINOKUでトリを飾ったのは、「伝え続けたいロックンロール」をテーマに「アラバキラヂオ」のリスナーから寄せられたリクエスト曲をカバーする企画ライブ「THE ARABAKI RADIO SHOW!! ROCK AND ROLL WILL NEVER DIE!!!」。HEATWAVEがハウスバンドを務め、浅井健一がBLANKEY JET CITY「幸せな人」とフランク・シナトラ「MY WAY」、ユウ（チリヌルヲワカ）がTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT「バードメン」、曽我部恵一がTHE BLUE HEARTS「リンダリンダ」、元ちとせがBO GUMBOS「あこがれの地へ」、TOSHI-LOW（BRAHMAN、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND）がSION「俺の声」、山田将司（THE BACK HORN）が元ちとせ「ワダツミの木」、矢井田瞳がスージー・クアトロ「The Wild One」、真心ブラザーズがQUEEN「I Was Born to Love You」、奥田民生がTHE BEATLES「Here Comes The Sun」、仲井戸"CHABO"麗市がブルース・スプリングスティーン「Hungry Heart」、CHABOと真心がボブ・ディラン「風に吹かれて」をそれぞれ思い入れたっぷりに熱唱した。

アンコールでは、阪神・淡路大震災の被災地を歌った中川敬（ソウル・フラワー・ユニオン）と山口洋（HEATWAVE）の共作曲「満月の夕」を、ゲストボーカルに奥田民生とうつみようこを迎えてHEATWAVEが演奏。最後は「ARABAKI ROCK FEST.」親善大使の堂島孝平を中心に同ステージの全ゲストが登壇し、この日のために堂島が日本語詞を書いたTHE BUGGLESのカバー「ラジオスターの悲劇」を大合唱して、大きな盛り上がりの中2日間のイベントが終了した。

※記事初出時、開催日の日付の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。