前島亜美&愛美、テレビアニメ「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」テーマソングで示すそれぞれの飛び方

TBS / BS11 / AT-Xで放送中のテレビアニメ「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」で前島亜美がオープニングテーマを、愛美がエンディングテーマを担当している。

「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」は「HJ小説大賞2020年間最優秀賞」を受賞した人気シリーズを原作とした学園ラブコメ。高校デビューに失敗し、灰色の青春時代を過ごした主人公・灰原夏希が高校入学直前にタイムリープし、“虹色青春計画”を掲げて高校生活をやり直す。このアニメのオープニングでは前島がさわやかに歌い上げる「Fly Again!!」、エンディングでは愛美が作詞したダークなロックチューン「ドラマチック逃避行」が強いインパクトを残している。

音楽ナタリーでは前島と愛美にインタビュー。ソロアーティストとしてリスペクトする点や、「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」の共感ポイント、「Fly Again!!」「ドラマチック逃避行」の聴きどころなどを語ってもらった。和気あいあいとした2人のトークを楽しんでほしい。

取材・文 / 西廣智一撮影 / 星野耕作

似てると言ってもらえることはすごくうれしい

──お二人は「BanG Dream!」をはじめいろいろな作品でご一緒されてきましたが、初めて会ったときの第一印象を覚えていますか?

愛美 最初は池袋サンシャインシティの噴水広場だよね。

前島亜美 ああ、そうでしたね! 「BanG Dream!」のイベントがあって。

愛美 私的には“本物だ!”という感じで。テレビとかで何度も目にしてきましたし、とてもかわいい、正統派アイドルのイメージでした。

前島 私は「BanG Dream!」のキャストとしてお声がけいただいたときに、バンドリの中にPoppin'Partyさんというガールズバンドがあるという説明を受けて、日本武道館の単独公演を観に行かせていただきました。ステージの真ん中でギターを演奏しながら、堂々と歌っている愛美さんがすごくキラキラしていたんです。その印象が強くて、私の中で愛美さんは“中心にいる人”のイメージ。そのあと、イベントでお会いしたときには、私が入っていきやすいように手を引いて、たくさん優しくしてくださってすごくうれしかったです。

左から前島亜美、愛美。

左から前島亜美、愛美。

──お互いに“真ん中にいる人”のイメージなんですね。その印象は、長く付き合っていくうちに変わりましたか?

愛美 お互いに似ているところがあって、「表舞台で真ん中としてありなさい」とお仕事をいただいたら、それをまっとうしてがんばれちゃうタイプなんですけど、本当は性格がセンター向きじゃないというか。端で補佐することのほうが向いているタイプなのかな、と長年会話してきて思いました。なので、あみた(前島)の苦労とかがんばりが手に取るようにわかるし、ステージで輝いてる姿を見るたびに本当にいつも尊敬します。

前島 いや、こちらこそです(笑)。あいみん(愛美)に似てると言ってもらえることはすごくうれしくて、心強くもあります。こんな素敵な座長がいるのかなっていうぐらい、座長の域を超えた配慮をしてくださったり、ほかのキャストの皆さんを慮ってくださったりして。そりゃあ、あいみんが座長の作品はみんな健やかに、楽しんでまっとうできるよなと思うほどで、私にはとてもできないことばかり成し遂げられていて、すごくまぶしい存在です。

愛美 うれしいですね(笑)。

──逆に、自分が持っていなくて相手が持っているキラキラした部分だったり、「こういうところ、自分にもあったらいいな」というポイントはありますか?

愛美 私があみたのすごいなと思うところは、ストイックさですね。自分の限界を超えて、その先までがんばることを常にどの仕事に対してもやっている印象で。尊敬しているし、真似したいけどなかなか真似できないうらやましいポイントですね。

左から前島亜美、愛美。

左から前島亜美、愛美。

前島 そんなにがんばってないですよ?(笑) 私はあいみんのセンスと多彩さが、とにかく素敵だなと思っていて。音楽におけるセンスだったり、ギターを演奏できるところもそうですけど、うちの事務所の社長さんも「愛美さんのソロの音楽はいいよね」とよく言っているんですよ。

愛美 え、そうなの?

前島 そうなんです。実際、いろんな方から「愛美さんソロの音楽性が素晴らしい」と聞きますし、私も実際にそう感じていますし。あと、あいみんはお洋服がいつもおしゃれで魅力的で、AiM:Øriginalというブランドもやっているんです。たまに私のイベントにもAiM:Øriginalを身に着けてくる方がいて、皆さんおしゃれなんですよ。そうやって公私共にセンスや才能を爆発させているところが、うらやましいなと思います。

愛美 今年はInstagram(@aimin_official)をがんばって更新するのが目標で、おしゃれな人としてもっと認知してもらえるようになりたいので、それが近しい存在に伝わっていてうれしいです。

前島 一時期、“パーカー声優”を名乗っていたよね。

愛美 その肩書きを今年、もう1回取り戻したくて。パーカー声優もしっかり推していこうと思ってます。

ソロアーティストとして高め合う存在

──では、お互いソロアーティストとしてリスペクトしているところや、魅力的に感じる部分はどうでしょう?

愛美 あみたはとにかく、体の動かし方が芸術的で。あみたはどこから切り取っても素晴らしい体の曲線を常に意識しているんだろうなというのが伝わるし、長年培われてきたものの成果がステージで確実に発揮されているんだなって、毎回ライブを観るたびに思うんです。あと、あみたの誠実な生き方というか、真摯な性格が歌の表現にも表れているなと感じます。

愛美

愛美

前島 ライブで一緒になったときに、ステージに向かう花道であいみんが私の二の腕を触りながら「どうやったらダンスってうまくなるの?」と聞いてくれたことを、今急に思い出しました(笑)。

愛美 あったかも(笑)。

前島 私はあいみんの音楽が大好きで、リスペクトしているところがたくさんあるんですけど、やっぱりソロのときのボイスカラーっていうんですかね。第一声から心をつかまれるし、いろんな表情を歌の中で見せてくれて、ハッとさせられる瞬間がすごく多いんです。前回のキンスパ(2024年5月開催の「KING SUPER LIVE 2024」)を見学させていただいて、「(低いトーンで)愛美です」と出てきた瞬間の空気の変わり方がすごくて。「私もこうなりたい!」と思ったことを、今でもよく覚えています。あと、あいみんの書く歌詞も大好き。「これ、あいみんっぽいな」と感じる言葉があるし、テクニックやキャッチーさもしっかり備わっていて、いつも勉強させていただいております。

前島亜美

前島亜美

愛美 あら! ありがとうございます。アーティスト像みたいなことでいうと、あみたがキングレコードでデビューすると決まったとき、どういう方向性でいくのかすごく気になっていたんですよ。で、1stアルバム「Determination」の1曲目(表題曲「Determination」)ももちろんすごく素敵だなと思ったんですけど、そのあとに「職業:あみた」を聴いたら「ああ、あみたは前島亜美を開示して生きていく覚悟を決めたんだな」と感じて、すごく感銘を受けたのを覚えています。

前島 「職業:あみた」はグループ活動をしていたときからお付き合いのあるヒャダインさんに書いていただいた曲なんですけど、過去をなかったことにせず地続きであることをテーマにしているんです。なので、そう言っていただけてすごくうれしいです。