ART-SCHOOLが“戦友”ストレイテナーとツーマン、「CRYSTAL」カバーに木下理樹が涙ぐむ

10

332

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 65 267
  • 0 シェア

ART-SCHOOLが昨日2月11日に東京・LIQUIDROOMでトリビュートライブ「Dreams Never End vol.4」を行った。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

高画質で見る

このトリビュートライブは昨年8月にART-SCHOOLの結成25周年を記念してリリースされたトリビュートアルバム「Dreams Never End」と連動したもので、ART-SCHOOLとアルバムに参加したアーティストが出演している。トリビュートライブ第4弾ではART-SCHOOLがストレイテナーとツーマンライブを展開。ストレイテナーの日向秀和(B)と大山純(G)はかつてART-SCHOOLに在籍しており、2バンドはともに日本のロックシーンを20年以上サバイブしてきた、切っても切り離せない間柄だ。

ストレイテナーのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ストレイテナーのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA) [高画質で見る]

ストレイテナー

「Dreams Never End vol.4」の先攻はストレイテナー。観客の温かな拍手に迎えられ登場したホリエアツシ(Vo, G, Piano)、ナカヤマシンペイ(Dr)、日向、大山は切ないラブソング「シーグラス」で公演をスタートさせ、大山のギターリフが際立つ「246」「COME and GO」で会場の熱気をじわじわと引き上げていく。さらに「インビジブル」「メタセコイアと月」でははかなげなアンサンブルを届け、ホリエがキーボードを奏でた「Braver」「Skeletonize!」では前へと突き進むパワーを示し、多彩なナンバーで観客を惹き付けた。

ホリエアツシ(Vo, G, Piano / ストレイテナー)(Photo by AZUSA TAKADA)

ホリエアツシ(Vo, G, Piano / ストレイテナー)(Photo by AZUSA TAKADA) [高画質で見る]

ART-SCHOOLとストレイテナーの対バンは2012年6月開催の「KINOSHITA NIGHT」以来13年8カ月ぶり。ホリエは「このリキッド公演がソールドアウトしてうれしいです。ART-SCHOOLとは25年ぐらいの付き合いなんですけど、前に対バンしたのは『KINOSHITA NIGHT』で、その前と言ったら、ひなっちとOJがART-SCHOOLにいた頃で。節目節目で『俺たちってカッコいいよね』と確かめ合えるのがうれしいです」と盟友との競演を喜ぶ。その後、「最初で最後かもしれない……やります」というホリエの意味深な言葉をきっかけに、ストレイテナーは「Dreams Never End」でカバーしたART-SCHOOLの楽曲「CRYSTAL」をライブ初パフォーマンス。原曲のポップなムードとは異なる、激しさ極まるダークなアレンジを聴かせると、場内は大いに沸き立った。木下もお気に入りの「Melodic Storm」を届け、「Toneless Twilight」「REMINDER」で緩急のあるバンドサウンドを放ったストレイテナー。肩を組んでオーディエンスに感謝を伝えた彼らは笑顔でステージを去った。

ストレイテナーのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ストレイテナーのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA) [高画質で見る]

ART-SCHOOL

ストレイテナーからバトンを受け取った木下理樹(Vo, G)と戸高賢史(G)はサポートメンバーの中尾憲太郎(B)、藤田勇(Dr / MO'SOME TONEBENDER)、yagihiromi(G / Cruyff)とともに姿を現し、それぞれ持ち場に着く。ART-SCHOOLのライブは日向や大山が在籍していた頃の楽曲「車輪の下」「MISS WORLD」を連投して幕開け。繊細さと激しさのコントラストが強烈なインパクトを残した。続く「スカーレット」では激しさがほとばしるアンサンブルに乗せて、ART-SCHOOLらしい内省的な詞世界が描き出された。

木下理樹(Vo, G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久)

木下理樹(Vo, G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久) [高画質で見る]

「言うまでもなく、ストレイテナーのメンバーはもともとART-SCHOOLにいまして」と切り出した戸高は「僕は彼ら(日向と大山)が抜けたあとにART-SCHOOLに入ったものですから、純くんのギタープレイを世界で一番、観たんじゃないかな。今日みたいな日を迎えることができてホントによかったなと思いました」と感慨に浸る。木下も「楽屋にひなっちと純くんがいたとき、心の底からうれしかったよ。ありがとう」としみじみ語った。ストレイテナーがカバーした「CRYSTAL」にも触れ、戸高が「原曲がハッピーな感じなんですけど、テナーのカバーのほうがART-SCHOOLっぽいなって(笑)。ART-SCHOOLへの愛が深くてうれしい限りでございます」、木下が「真夜中に何回も聴いて涙ぐみました」とそれぞれ感想を述べると、ART-SCHOOLは本家として「CRYSTAL」を披露。心躍るポップなサウンドでフロアを沸かせた。

戸高賢史(G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久)

戸高賢史(G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久) [高画質で見る]

ファンに高い人気を誇る「ステート オブ グレース」、最新ミニアルバムに収録されている「1985」「Heaven Kicked Me Out」の演奏後、再びストレイテナーの話題へ。戸高が「彼らの音楽は優しくて、案外ミドルテンポの曲が多くて、美しいメロディと洗練された演奏で。今回のツーマンで“戦う”という気持ちにはまったくならなかったですね」と語ると、木下が「戦友だからね」とつぶやいた。そして戸高がDOPING PANDAを迎えた先日の「Dreams Never End vol.3」の余韻も残っていると明かし、「ART-SCHOOLなりの楽しいやつをやります」という宣言からドロップされたのは「Just Kids」「Outsider」。ノイジーなバンドサウンドに呼応するように、オーディエンスが手を上げ体を揺らした。木下がフライングVを高く掲げて音を鳴らしたあと、「ロリータ キルズ ミー」「Bug」でART-SCHOOLなりの希望を見せた彼らは本編を終えて舞台袖へと消えて行った。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久) [高画質で見る]

熱烈なアンコールに応え、ステージに戻ってきたART-SCHOOL。木下が「さっき『客が減るまで対バンしよう』ってテナーと約束したから。ホントにね、ホントにありがとうございました。ひなっちと純くんに捧げます」と感情をあらわにすると、場内が瞬く間に歓声に包まれる。ライブのクライマックスに届けられたのは「UNDER MY SKIN」と「FADE TO BLACK」。余力を使い切るようなダイナミックなサウンドでフロアを満たしたART-SCHOOLは、ストレイテナーとのひさびさの対バンを終え、充実した表情で舞台をあとにした。

次回の「Dreams Never End」は2月25日に大阪・梅田CLUB QUATTROで開催され、ART-SCHOOLがLOSTAGEとAge Factoryを迎えてスリーマンに臨む。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久) [高画質で見る]

ライブレポート
ライブレポート
ライブレポート

セットリスト

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE「Dreams Never End vol.4」2026年2月11日 LIQUIDROOM

ストレイテナー

01. シーグラス
02. 246
03. COME and GO
04. インビジブル
05. メタセコイアと月
06. Braver
07. Skeletonize!
08. CRYSTAL(オリジナル:ART-SCHOOL)
09. Melodic Storm
10. Toneless Twilight
11. REMINDER

ART-SCHOOL

01. 車輪の下
02. MISS WORLD
03. スカーレット
04. CRYSTAL
05. イノセント
06. ステート オブ グレース
07. Heaven Kicked Me Out
08. サッドマシーン
09. real love / slow dawn
10. 1985
11. Just Kids
12. Outsider
13. ロリータ キルズ ミー
14. Bug
<アンコール>
15. UNDER MY SKIN
16. FADE TO BLACK

公演情報

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE 「Dreams Never End vol.5」

2026年2月25日(水)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
<出演者>
ART-SCHOOL / LOSTAGE / Age Factory

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE 「Dreams Never End vol.6」

2026年3月18日(水)神奈川県 KT Zepp Yokohama
<出演者>
ART-SCHOOL / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE 「Dreams Never End vol.7」

2026年4月3日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
ART-SCHOOL / MO'SOME TONEBENDER / syrup16g

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全16件)

この記事が役に立ったらいいね!をお願いします

いいね!をすると、Xのタイムラインであなた向けのナタリーの記事が表示されやすくなります。

いいね!する

読者の反応

UK.PROJECT @UK_PROJECT



ART-SCHOOL
web🧑‍💻



2/11(水) LIQUIDROOM
ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE
「Dreams Never End vol.4」
ナタリーにて、ライブレポート公開✍️

https://t.co/WC31rGPruW
当日のセットリストとともにお楽しみください

🎶https://t.co/ouMF2wzyES

#ARTSCHOOL
@ART__OFFICIAL https://t.co/yUaJezKeeU https://t.co/JD7EnhlLcs

コメントを読む(10件)

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 ART-SCHOOL / ストレイテナー の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。