ヤスエでんじゃらすおじさん、フルアルバム「東京」を発表　アーティスト8名がコメント寄せる

2025年11月27日 11:14 8 2 音楽ナタリー編集部

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ヤスエでんじゃらすおじさんが12月24日に初のフルアルバム「東京」をリリースする。

ヤスエでんじゃらすおじさん「東京」ジャケット［拡大］

2023年に本格的に活動をスタートさせたヤスエでんじゃらすおじさん。アルバムはこれまでにリリースされた楽曲を中心とした計12曲入りで、シティポップからオルタナティブなナンバーまで幅広いジャンルの音楽で構成される。12月8日にはタイトル曲の「東京」が先行配信される。12月11日に東京・渋谷CLUB QUTTROで開催されるライブ「ヤスエでんじゃらすおじさん×新宿LOFT×下北沢SHELTER 共同企画『環ル日々』FINAL！」では、会場にてアルバムが先行販売される。

またアルバムのリリースに合わせ、岩下優介（ニガミ17才）、吉田一郎不可触世界、原昌和（the band apart）、石原正晴（SuiseiNoboAz）、藤田勇（MO'SOME TONEBENDER）、Sundayカミデ（ワンダフルボーイズ）、UK（MOROHA）、永原真夏、アフロ（天々高々、MOROHA）がそれぞれコメントを寄せている。

ヤスエでんじゃらすおじさんコメント

「東京で出逢い、別れた全ての人へ。」

多くの人が世界中から集まってくる東京。
大都会の喧騒とは裏腹に、街の中に潜む小さな部屋の小さな呼吸。誰にも気付かれないような誰かの呼吸に寄り添うような曲になれれば、と思い、曲を紡いでおります。
東京で見た夢、東京で味わった挫折、東京で得た出逢い、東京で来た別れ、ヤスエでんじゃらすおじさんというフィルターで”東京”で見てきた世界を、歌という媒体に混ぜ、吐き出した至極の12曲。
1曲1曲が命を持って躍動し、まるで12本の映画を見ているような感覚に陥る大作。
今日も誰かの心に優しく寄り添い、けど、心の臓を激しく掴み揺さぶる、聞き終えた時にはえも言われぬ感情に涙してしまう危険なアルバムとなっております。

岩下優介（ニガミ17才）コメント

「ヤスエでんじゃらすおじさん×新宿LOFT×下北沢SHELTER 共同企画『環ル日々』FINAL！」フライヤー［拡大］

美しくて素直で汚くて、嗚咽に似ている。

吉田一郎不可触世界コメント

吉田一郎不可触世界［拡大］

やっちゃんのニューアルバム「東京」を聞いた。
とんだ青春野郎だぜ。

原昌和（the band apart）コメント

原昌和（the band apart）［拡大］

自らを「デンジャラス」と呼ぶのは、ヤスエの中にある純真を隠す為だったんだね。
憧れのデンジャラス街道を、優しさぶら下げてひた走れヤスエ！

石原正晴（SuiseiNoboAz）コメント

石原正晴（SuiseiNoboAz）［拡大］

YDOはいつも妙な帽子をかぶっている。なにがおかしいのかいつもガハハと笑っている。時々酒を飲みすぎて怒られている。YDOの歌にはそういうYDOという人間の人間っぽさがとても深く染み込んでいて、そしてその分だけとても強く聞こえてくる。そういう歌が、他のどんな歌よりもいい歌だと私は思う。そういうことをちゃんと考えているのかはしらんが、YDOは今日も東京で夢を見るように歌っている。

藤田勇（MO'SOME TONEBENDER）コメント

藤田勇（MO'SOME TONEBENDER）［拡大］

すげー良かった

Sundayカミデ（ワンダフルボーイズ）コメント

Sundayカミデ［拡大］

こんなにも風景を見せてくれる音楽があるって。嬉しいし、優しいし、安心。
歌声と共に、どこかに自分が向かっている。
なんて不思議で、なんて素晴らしい体験なんだ。
ありがとう。

UK（MOROHA）コメント

UK ［拡大］

御託はいらないでしょ。超いい。それにつきます。

永原真夏コメント

永原真夏［拡大］

自分で「おじさん」と名乗っているくらいだから、おじさんなのだと思う。対バンもしているから姿もわかるが、確かにでんじゃらすな要素を孕んだおじさんである。
「おじさん」というだけで一括りにされやすい昨今のご時世に、おじさん一人一人に人格や人生があること、感性があること、多彩であることを取り戻すような、証明するような歌とバンドサウンドでした。わたしもおじさんになって歌ってみたいなあ。

アフロ（天々高々、MOROHA）コメント

アフロ（天々高々、MOROHA）［拡大］

一向に音源化されないから、仕方なしに11年前のライブ映像ばかり観てた。
場所はBASEMENTBAR、楽曲は「東京」。
冒頭の疎な拍手から始まり、汚ねえ帽子で、堪らなく寂しくて、それでいてあったけえ音を鳴らすギターと、うた、うた、うた。最後は
「おわり！」
とぶったぎってライブを終える。
実際、音源化を待っていたかというと、そうでもなかったかも。
あの動画だけで十分過ぎるくらい、くらってた。
ヤスエさんの『東京』がどう変わったのか、変わってしまったのか、聴くのが怖い、という気持ちさえある。
自分がどう変わったのか、を思い知る瞬間にもなり得るからだ。
それでも恐る恐る、再生ボタンを押す。
イントロが鳴って数秒後、自転車が目の前を通り過ぎた。
歌い出しと同時に道路脇の雑草が風に靡く。
もう長い付き合いになった、下北沢の景色。
いなくなったやつのことを思う。
俺も誰かからすればいなくなったやつなんだ、って思う。
今日もどこかで誰かの夢が誤魔化されたり、小さく叶ったりしてる。
ああ、このさびしさ、やるせなさが、東京だ、東京だ！