リアクション ザ ブッタ、先輩・吉田山田をホームに招き念願の対バン実現

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リアクション ザ ブッタが12月15日に埼玉・西川口Heartsにて全国ツアー「リアクション ザ ブッタ 対バンツアー2024 A/W」の最終公演を開催した。

リアクション ザ ブッタと吉田山田。(撮影:松本いづみ)

リアクション ザ ブッタと吉田山田。(撮影:松本いづみ)

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西川口Heartsはブッタが初ライブを行った場所で、今も昔もバンドが「ホーム」と呼び続けているライブハウス。ツアーファイナルとなる本公演には、ブッタが所属する事務所の先輩でもあり、プライベートでも親交があるという吉田山田が参加し、終始アットホームな空気感の中、ライブが進行した。

ファンと”本家”に送る吉田山田流のカバー

吉田山田(撮影:松本いづみ)

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先攻を務めたのは吉田山田。マイクを通さず、アカペラで「音楽」を歌い始めた山田義孝(Vo)は「抱きしめてあげるよ 今夜 音楽で」と高らかに歌い、双方のファンを歓迎する。2曲目「恋」では「全員が歌うまで終わりません」と宣言したうえでコール&レスポンスを呼びかけ、会場を吉田山田の色に染めていく。MCでは兼ねてから両者から「いつか対バンしたい」と話をしていたことが明かされ、吉田結威(G, Vo)は「ホームに呼んでいただきありがとう。念願の対バンで本当に楽しみにしてました」と感謝の言葉を伝えた。

吉田山田(撮影:松本いづみ)

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「YES!!!」の演奏中には、吉田が曲中でブッタの代表曲「ドラマのあとで」を1コーラス歌うというサプライズも。吉田お気に入りのフレーズ「馬鹿だったのかな」を繰り返す特別仕様の「ドラマのあとで」でフロアを盛り上げた2人は「ブッタが大好きだから、ブッタのことが大好きなあなたたちのことも大好き」と、後輩のファンにラブコールを送った。自身の代表曲「日々」をじっくりと聴かせたのち、彼らが最後に披露した楽曲は「午前0時」。山田は迫力すら感じさせる歌声で「がんばれ」を繰り返し、オーディエンスの日々の営みや後輩バンドの活動にエールを送った。

ホームで迎える特別なツアーファイナル

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)

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先輩からバトンを受け取ったブッタは、佐々木直人(B, Vo)の「ツアーファイナル、埼玉よろしく!」というかけ声を合図に「Seesaw」で勢いよくライブをスタートさせた。じっくりと歌を聴かせる吉田山田とは打って変わって、ブッタは「リード」「lowkey」と激しいロックナンバーを立て続けに披露し、フロアのテンションを一気に引き上げた。

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)

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吉田山田のライブをフロア後方で観覧していた木田健太郎(G, Cho)は彼らのライブを「音楽に抱きしめられた」と「音楽」の歌詞を引用しながら称賛。佐々木は思い出深い会場で親交の深いアーティストと対バンできたことを喜び「ブッタとして最初にライブをしたのがここだったけど、今日見てる景色は当時と全然違う」と、ツアーファイナルの手応えを口にした。「本家やります」という佐々木の言葉から披露されたのは「ドラマのあとで - retake」。曲中、大野宏二朗(Dr)がバスドラを踏みながら立ち上がって佐々木とともにシンガロングを促すと、会場内には盛大な歌声が響き渡り、優しくもほのかに切ない空気感が漂った。

佐々木直人(B, Vo / リアクション ザ ブッタ)(撮影:松本いづみ)

佐々木直人(B, Vo / リアクション ザ ブッタ)(撮影:松本いづみ)[拡大]

ライブ終盤、佐々木は「ツアー初日から掲げていることがある」と語り始め、「俺たちのライブを1つの居場所にしたい」と自身の心情を吐露。「前に進むだけじゃなくて、立ち止まって体や心を休める場所にもなってほしい。俺たちはこの居場所を守り続けるし、あなたに向けて歌い続ける」と真っ直ぐに伝えた。その後披露された「彗星」では佐々木の呼びかけに呼応するように多数の拳が上がり、会場内は心地よい一体感に包まれた。

一夜限りの5人編成で「ドラマのあとで」

左から木田健太郎(リアクション ザ ブッタ)、吉田結威(吉田山田)。(撮影:松本いづみ)

左から木田健太郎(リアクション ザ ブッタ)、吉田結威(吉田山田)。(撮影:松本いづみ)[拡大]

アンコールではブッタのステージに吉田山田も合流し、コラボステージを展開。吉田はライブが終わるのを惜しみ、曲を披露する前に「セッションしよう」と提案する。それを快く快諾したブッタは吉田のギターに合わせてすぐさま演奏を始め、山田は軽快なリズムに身を任せながら即興の歌を披露してフロアを沸かせた。

左から山田義孝(吉田山田)、佐々木直人(リアクション ザ ブッタ)。(撮影:松本いづみ)

左から山田義孝(吉田山田)、佐々木直人(リアクション ザ ブッタ)。(撮影:松本いづみ)[拡大]

セッションがひと区切りすると、木田が編曲を手がけた吉田山田の楽曲「才能開花前夜」を5人で披露。演奏中、時折吉田と木田はアイコンタクトを取りながら、息の合ったパフォーマンスを展開した。最後の1曲は、この日3度目の披露となる「ドラマのあとで」。歌いながらテンションが上がった吉田がギターを置いてフロアに乗り出すように熱唱し始めると、相方の山田や“本家”の佐々木が「目立ちすぎ!」とツッコむなど、終始温かい空気感の中、この日限りのコラボレーションが展開された。最後に5人は晴れ晴れとした笑顔で集まったオーディエンスに挨拶し、ブッタの全国ツアー「リアクション ザ ブッタ 対バンツアー2024 A/W」をフィナーレに導いた。

セットリスト

リアクション ザ ブッタ「リアクション ザ ブッタ 対バンツアー2024 A/W」2024年12月15日 西川口Hearts セットリスト

吉田山田

01. 音楽
02. 恋
03. 銀河ラジオ
04. YES!!!
05. 家族写真
06. 日々
07. 午前0時

リアクション ザ ブッタ

01. Seesaw
02. リード
03. Loopy
04. ドラマのあとで - retake
05. 一目惚れかき消して
06. Colorful
07. Inside you
08. lowkey
09. ヤミクモ
10. 彗星
<アンコール>
11. 才能開花前夜
12. ドラマのあとで - retake

※記事初出時、カメラマンのクレジットに誤りがありました。お詫びして訂正します。

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コージロー リアクション ザ ブッタ @kojiro_RTB

先日のツアーファイナルの様子
是非ご一読ください。 https://t.co/xLTfNzjXxK

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