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氣志團、モッズ森山のサプライズに「一生忘れません!」

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氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第24弾「~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS」が、昨日11月21日に東京・SHIBUYA-AXにて行われた。

この日のトップバッターはTHE MODS。映画「タクシードライバー」のテーマソングが流れる中ステージに登場したメンバー4人は、森山達也(Vo, G)の歌声に合わせて「GANG ROCKER」からライブをスタートさせた。勢いある演奏をバックに、森山はときにはギターをかき鳴らし、ときにはマイクスタンドを持ってステージ上を動き回る。このアクションに呼応するように、観客もステージに向けて大声援を送る。

バンドはそのまま「激しい雨が」に突入。冒頭から往年の名曲が続き、客席からは大歓声が沸き起こった。森山の合図に合わせて、観客はサビで大合唱。氣志團主催イベントではあるものの、この時間だけはTHE MODSのワンマンライブと何ら変わらない熱い盛り上がりをみせた。

MCでは森山が「実は、氣志團とは何度かイベントで一緒になったことがあって、そのたびにみんなステージ袖で踊ってくれてます。個人的には綾小路(翔)さんと酒の席で一緒になったりします」と話すと、今度はKISSESからも喜びの声が上がる。そんなピースフルな雰囲気の中、THE MODSは渋めのブギーナンバー「のら猫ロック」で会場の空気を一変。続いて苣木寛之(G, Vo)がリードボーカルを取る「Work Hard & Little Pay」で、再び濃厚なロックンロールワールドが展開されていった。また、演奏を始める前には苣木が「氣志團には申し訳ないけど、前座はものすごく楽です(笑)」と言って、観客の笑いを誘う場面もあった。

ルイ・アームストロング「What a Wonderful World」のパンキッシュなカバーなどで会場の熱気が一気に上昇すると、森山が「いいい感じでTHE MODS、氣志團、お互いのファンを気遣って楽しんでください。THE MODSのファンは一見怖そうだけど、みんなやさしいんで」と発言。そして、メロウなミディアムナンバー「ロメオとジュリエット」で一度観客をクールダウンさせた。

北里晃一(B, Vo)が歌うRAMONES「電撃バップ」のカバーに続いては、今回のイベントサブタイトルの元ネタにもなった「TWO PUNKS」がスタート。森山がタイトルを叫ぶと、フロアからはこの日一番の歓声が鳴り響き、観客は森山にも負けないほどの合唱を聴かせた。そして、「他に何が」「NAPALM ROCK」といった極上のロックチューンを連発し、THE MODSはステージを降りた。

インターバルを挟んで、今度は後攻の氣志團がCOMPLEX「BE MY BABY」に乗せてステージに登場。THE MODSへのリスペクトからか、THE MODS風の黒い衣装を身にまとった彼らは「ゴッド・スピード・ユー!」で勢いよくライブをスタートさせた。綾小路はいつも以上に気合いの入ったアクションと歌で、KISSESやTHE MODSファンを煽っていく。そんなTHE MODSファンを前に、綾小路は「ついに24本目、あの手この手でやってきましたけど、今回初めて心が折れそうな感じでした」と本音をこぼす一幕も。しかし、「ほとんどの人に認められてないけど、俺たちは氣志團のことをTHE MODSのフォロワーだと思ってます。THE MODSのファンの皆さんに認めてもらえるよう、命懸けでいくぜ!」と宣言すると、「Rock'n Roll Graffiti」「Baby Baby Baby」といったナンバーで会場をあたためていった。

ライブ中盤では、綾小路が「ついに俺たちの神様、THE MODSと対バンすることができました。これまでなかなか声をかけるわけにはいかず、10周年を口実に胸をお借りして。普通に考えればTHE MODSの後にやれる奴なんていないだろって思うけど」と若干緊張しながら発言。続けて「まだまだTHE MODSさんには敵わないキャリアなんですけど、心を込めて歌います」と熱く語ってから、「愛 羅 武 勇」をいつも以上に感情を込めて歌い始めた。その思いに合わせるかのように、バンドの演奏もより熱を帯びていく。そして、星グランマニエ(G, Vo)がリードボーカルを務める「オールナイトロング」などを経て、「俺達には土曜日しかない」では特攻服に着替えた綾小路、早乙女光(Dance & Scream)、微熱DANJIがステージに現れ、アグレッシブなダンスで観客を魅了した。

ライブ後半では大ヒット曲「One Night Carnival」を披露。中盤で曲がブレイクすると、綾小路は「この曲をリリースしてから、今年で10年です。10年間いろいろありました。楽しかったこと、苦しかったこと。タレントに手を出したこともありました」と言って観客を笑わせる。そして、一緒に歌ってくれないTHE MODSファンに向けて、「俺たちにはこれしかないんだよ。今年も紅白出れないし。ここからは独り言だ。キタさん(北里)の家のポストに、非常に弱った鳩を入れちゃうぞ」といつもの調子で話しかけるも、THE MODSのファンは過剰に反応しない。これを受けて、「……全然脅しに屈してないぞ。これだからTHE MODSのファンは怖いんだよ。参ったな、これ」と動揺する綾小路。すると、「あ、歌詞を知らないだけですよね?」と言って「One Night Carnival」のサビの歌詞を一生懸命伝え始めた。その後、何とか最初よりも大勢の観客を巻き込むことができ、「One Night Carnival」は終了した。

ライブもいよいよクライマックスへ。氣志團がこの日、会場のTHE MODSファンに向けて「COME ON DOWN」のカバーを用意していた。イントロが鳴り響くと、それまで静かだったTHE MODSファンは一気に盛り上がり、一緒に大合唱を始める。しかし、綾小路が途中で歌詞を忘れてしまい、演奏が一時中断。綾小路は「ビックリした(笑)。頭が真っ白になった……もう一回やらせてください、どうしてもやりたいので!」と力強く宣言し、再び「COME ON DOWN」を歌い始めた。1コーラス見事に歌いきったところで、ステージ上手からラフな服装に着替えた森山が登場。これにはステージ上の氣志團のメンバーも驚き、そのまま一緒に「COME ON DOWN」を歌い始めた。このサプライズに、会場のTHE MODSファン、KISSESも大興奮。2コーラス目を歌い終えると、森山は笑顔でステージから去っていった。

「COME ON DOWN」を歌い終えると、綾小路はステージに座り込んで「森山さんが来てくれた! ああ、ダメだダメだダメだ、ビックリしたーっ!」と動揺を隠せない様子。そして、「本当に森山さん、ありがとうございました!」と言うと、ステージ上のメンバー6人が一斉にステージ上手に向かって礼をした。綾小路は感無量な表情で「一生忘れません!」と言って、ラストナンバー「MY WAY」を披露。誰もが知るこの曲で最高潮に達したところで、約3時間におよぶイベントは幕を閉じた。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
2011年11月24日(木)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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