シンガーソングライター
バンドやゲストと祝う10周年
2013年に自主制作盤「四季」「シティーボーイ☆」を発表し、現在の名義で活動を開始したbutaji。さまざまなユニットでも作品を発表しつつ、2015年に1stアルバム「アウトサイド」、2018年に2ndアルバム「告白」をリリースし、独特な歌声と幅広いソングライティング能力で音楽シーンに名を知らしめる。2021年には
そんなbutajiの“襲名10周年”を記念したワンマンライブには、近年の彼の活動を支えてきたバンドメンバーである樺山太地(G /
STUTS「襲名ってどういうことなんですか?」
バンドメンバー退場後、三浦透子に提供したバラード「点灯」をソロでセルフカバーしたbutajiは、1人目のゲストとしてSTUTSをステージに迎え入れる。にこやかに登場したSTUTSは「襲名10周年おめでとうございます」とbutajiを祝いつつ、「襲名ってどういうことなんですか?」と直球質問。butajiが言葉を詰まらせながらも「(この公演の)キャッチコピーみたいなもんです」と笑うと、STUTSは「デビュー的なことですもんね、一番最初に音源を出して10周年ってことですよね」とフォローした。
仲睦まじく笑い合うbutajiとSTUTSが披露したのは「I'm here」「Presence」の2曲。butajiがマイクを握って伸びやかに歌う一方、STUTSはリズミカルにMPCを叩き、迫力のある太いドラムの音でライブを盛り上げてみせた。
石橋英子「なんでbutajiさんなんですか?」
STUTSと別れたあと、打ち込みのループに乗せて初期曲「飛行」を1人で演奏したbutajiが、次なるゲストとして呼び込んだのは
そこから和やかなムードで取り止めもない会話が続き、会場に笑いが起こる中、「こんな話してると演奏中に思い出しちゃってね」と困惑した様子のbutajiだったが、演奏を始めると表情を変えて、その世界に没入。「あかね空の彼方」「春雷」で彼と石橋はコラボし、石橋は煌びやかなピアノの音色とコーラスで楽曲を彩った。
折坂悠太との圧倒的セッション
そしてライブ後半、キャリアの原点と言えるEP「四季」から表題曲「四季」と「けもの」の2曲を弾き語りで演奏したbutajiは、再びバンドメンバーを迎え入れ、最後のゲスト
会場に熱狂的な空気が残る中、butajiはSTUTSと共作したドラマ「エルピス」の主題歌「Mirage」を荒々しく歌い、「Light」「calling」を真っ直ぐに歌唱。アンコールでは初期曲「東京タワーとスカイツリー」を穏やかに歌い上げ、温かい余韻を残してライブに幕を下ろした。
セットリスト
「butaji 襲名10周年記念公演」2023年11月24日 下北沢ADRIFT
01. サンデーモーニング
02. YOU NEVER KNOW
03. 花
04. acception
05. 抱きしめて
06. 点灯
07. I'm here
08. Presence
09. 飛行
10. あかね空の彼方
11. 春雷
12. 四季
13. けもの
14. トーチ
15. Mirage
16. Light
17. calling
<アンコール>
18. 東京タワーとスカイツリー
butaji @butaji_tw
STUTS「襲名ってどういうことなんですか?」
石橋英子「なんでbutajiさんなんですか?」 https://t.co/WNUOPXgxTT