もさを。初ワンマンで“こいのうた”続々、ファンと作った幸せな空間

もさを。初のワンマンライブ「1st ONE-MAN LIVE『こいのうた』」が1月29日に東京・WWWで開催された。

もさを。が昨年12月に発表した自身初のCD作品「こいのうた」を冠したこの公演。もさを。はTwitterで「来てくれるみんな会場で待ってるよう!! 一緒に沢山沢山幸せになろう」とコメントし、初ワンマンのときを心待ちにしていた。

いくつもの電球の明かりが幻想的な空間を作り出すWWWのステージ。バンドメンバーの杉村謙心（G）、森光奏太（B / dawgss）、坂本暁良（Dr）、小名川高弘（Key）、山本哲也（Manipulator）が持ち場についたあと、もさを。が登場し、アコースティックギターを肩から下げた。ライブの幕開けを飾ったのは、軽快なポップチューン「きらきら」。オーディエンスのハンドクラップを浴びながら、もさを。は温もりあふれる歌声でフロアを包み込んだ。改めて観客に挨拶した彼は「マスクしていれば声出しOKで、一緒に歌ったりできますので。僕にとってそれが幸せな空間だから……皆さんできますか？」と問いかける。そんな気持ちに応えるようにファンが声援を送ると、「ここにいるからね」と笑顔を見せた。

その後も、もさを。は自身の真骨頂とも言える、募る恋心を描いた「会いたい」や「桜恋」で観客を魅了していく。切ない余韻で満たされるフロアで彼は、これまでのSNSを中心にした音楽活動を振り返り、「僕が歌う理由の1つに、すごくみんなの存在が大きいです。今日は本当に、本当に来てくれてありがとうございます」とあふれる思いを言葉にした。トークを終えると“あなた”とのささやかな幸せを綴った「ギフト」や、ゆったりとしたテンポのサマーチューン「サイダー」を伸びやかにパフォーマンス。流麗なキーボードの音色をきっかけに「好きが溢れていたの」を情感豊かに歌い上げた。

本編終盤を盛り上げるように「踊れる準備できてますか！」とファンを煽ったもさを。。「ハレルヤ」「カラメル」ではフロアに華やかなムードが広がり、彼のハツラツとした歌声に呼応するように、オーディエンスはリズミカルに体を揺らした。本編の終わりには、きらめくサウンドの「冬のプレゼント」がファンに届けられた。

アンコールを求めるファンの熱い声に応じ、もさを。はステージに再登場。ドラマ「美しい彼」シーズン2のエンディング主題歌で、映画「劇場版 美しい彼～eternal～」の主題歌「キンモクセイ」を初披露。高揚感あふれるサウンドに、透明感のあるボーカルを重ねた。そして記念すべき初ワンマンは自身を代表する「ぎゅっと。」で締めくくられた。

ワンマンライブを成功に導いたもさを。は5月に東名阪ツアー「LIVE TOUR『こいのうた』」を行う。