母への涙、決死の和太鼓…観客全員自分のファン「LAPOSTA」JO1&INIのソロ公演DAY3レポート

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東京ドームとその他周辺施設を舞台にしたLAPONE所属アーティスト5組の合同ライブ「LAPOSTA 2025」が1月27日に開幕。JO1INIのメンバー22名が自らが企画、演出を考える特別なソロステージ「LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCED by MEMBERS」が昨日29日までIMM THEATER、シアターGロッソ、後楽園ホールで行われた。この記事では、DAY1DAY2に引き続き、DAY3の29日に佐野雄大田島将吾豆原一成木全翔也川西拓実後藤威尊尾崎匠海河野純喜が行ったステージの模様をレポートする。

佐野雄大「Wonder Angel Land」後楽園ホール

佐野雄大(INI)

佐野雄大(INI)[拡大]

佐野雄大(INI)

佐野雄大(INI)[拡大]

佐野のソロ公演のコンセプトは「天使の癒やし」。オープニングでは、佐野が散歩しながら公演への想いを語る映像が流れ、穏やかな雰囲気でライブが始まった。ロングコートにマフラー姿で登場した佐野は、「INIのエンジェル、佐野雄大です!」と挨拶。リラックスした口調の佐野に、MINI(INIファンの呼称)も笑顔を見せた。企画コーナーでは、たっぷりと用意した思い出の写真を振り返りながら軽快なトークを披露するなど、MINIと心の距離を縮めるような公演が行われた。

ライブステージは、「PRODUCE 101 JAPAN」時代に披露した「ぎゅっと。(原曲:もさを。)」でスタート。「INI人生の原点」と語るこの曲を、当時の初々しさを残しつつも、成長した姿で歌唱して会場を魅了した。続いて「ここからはバンドマンモードの雄大でいきます!」と煽り、佐野自身がライブ前によく聞いているという「怪獣の花唄(原曲:Vaundy)」もパフォーマンスする。最後に披露されたのは、オーディションの課題曲だった「STEP」。「本当は(INIの)11人で披露したい気持ちもあった」と語りつつ、「自分のことを好きな人が集まっている絶好のチャンス。ここだ!と思って準備しました!」と選曲の意図をコメント。大きな歓声に包まれながら「STEP」のパフォーマンスが終わると、佐野は最後にマイクを外して「ほんまに大好き! うれしい! ありがとう、みんな! 悔いない!」と自身の率直な思いをファンに伝え、公演を締めくくった。

田島将吾「LOOK UP」IMM THEATER

田島将吾(INI)

田島将吾(INI)[拡大]

田島将吾(INI)

田島将吾(INI)[拡大]

自身のソロ公演のコンセプトについて「ブルーを意識した」と語った田島。トークパートでは、「初めてのソロステージなので、今日を“0”と捉えて、『僕のブルーな部分』や『弱い部分』『まだ青いところ』をみんなに知ってほしいと思っています」と、公演に込めた思いをファンに伝えていた。

ライブステージのオープニングナンバーは、今回のソロ公演のために制作された楽曲「The sky make me slow」。メロウなラップをスタンドマイクで披露し、会場をムーディな雰囲気で包み込んだ。なお公演名の「LOOK UP」は、この曲のタイトルから着想を得て命名されたという。

公演では田島の特技であるドラムを取り入れたパフォーマンスのほか、メンバーの池崎理人西洸人がサプライズ登場し、本公演のために用意された楽曲「耳を澄ませば」、そして、およそ3年前に3人が作詞した作品「How are you」のステージが届けられた。またラストソングには、田島自身の思いやMINIへの思いをつづったオリジナル曲「SOMEDAY」が披露され、MINIを感激させた。なおパフォーマンス以外にも、トークコーナー「#たじの悩み相談室」が3年半越しに行われたことも本公演のハイライトとなった。

豆原一成「Now Loading…」シアターGロッソ

豆原一成(JO1)

豆原一成(JO1)[拡大]

豆原一成(JO1)

豆原一成(JO1)[拡大]

会場にファンの期待が渦巻く中、開演時間を過ぎると、青年がアーティストへと“変身”する姿を表現したオープニング映像がモニタに映し出される。映像が終わると、ステージには豆原のシルエットが浮かび上がり、自身初のソロ曲「Not Puppy Love」のパフォーマンスでライブが幕を開けた。豆原はソロのオリジナル楽曲に加え、「Trigger」「NEWSmile」などJO1の楽曲も披露し、多彩なパフォーマンスでファンを魅了した。

「Now Loading…」という公演タイトルについて、豆原は「今日は皆さんがミニゲームに参加しているイメージ」とコメント。トーク中には「今日は初めて1人でやっていますが、僕が最終的に戻る場所はJO1」と語り、グループ活動への強い思いを表明する場面もあった。また、JAM(JO1ファンの呼称)からの質問に答えるコーナーでは、「反抗期はあった?」「子供の頃、両親からの言葉で心に残っているものは?」「最近した親孝行は?」など、家族に関する質問が多く寄せられた。

そんな中、豆原は母親への思いを込めた新曲「ママへ」をサプライズで披露。この日、会場に駆けつけていたという自身の母に思いを届けるかのように、熱を込めて歌い上げる。感極まったのか、目に涙を浮かべる豆原。その強い思いを目の当たりにしたJAMもまた、目頭を熱くしながら彼の歌に耳を傾けた。

木全翔也「easy life」IMM THEATER

木全翔也(JO1)

木全翔也(JO1)[拡大]

木全翔也(JO1)

木全翔也(JO1)[拡大]

木全は、「肩に力を入れ過ぎず、もう少し気楽に過ごしていい」と、自身に向けたメッセージも込められたオリジナル曲「easy life」でライブをスタート。ソファやランプが配置された、自宅のような温かい空間が再現されたステージでのパフォーマンスは、リラックスした雰囲気をさらに引き立てた。

「横に(メンバー)10人がいないのでめちゃくちゃ緊張してるんですけど、ゆるい雰囲気でがんばれたらと思います。マジで緊張してます」と、少々こわばった表情を見せた木全だが、「本当に全員僕のファンの方なんですよね?」という問いかけにJAMが温かく反応すると、一気に緊張がほぐれた様子を見せた。

ライブは生バンド編成で行われ、バンドメンバーとの一体感も見どころとなった。また、木全が"大事にしている”JO1の曲をメドレー形式で披露するパートでは、「JO1の曲、1人で歌うの大変ですね。BPMやキーを変えたり、今回限りのアレンジで皆さんのために準備しました!」と笑顔で語るひと幕も。最後には、オープニングで歌唱した「easy life」の「次の段階」という意味を込めて作詞した新曲「Groove on」を初披露。公演全編を通して、「ファンにとって自分はこういう存在でありたい」という思いを存分に表現してみせた。

川西拓実「My Everything」IMM THEATER

川西拓実(JO1)

川西拓実(JO1)[拡大]

川西拓実(JO1)

川西拓実(JO1)[拡大]

川西は自身のメンバーカラーであるピンクを基調とした、カリスマ性たっぷりの装いでファンの前へ登場。自身の主演映画「バジーノイズ」に関連する「surge」や作曲に携わったクリスマスソング「サンタさんへ。」などの既発曲はもちろんのこと、「SUPER STAR」「Come Again」といった新曲もお披露目し、何度もファンを驚かせた。

JO1のライブツアーで披露されたユニット曲「BINGO」のステージでは、川西のメンバーカラーであるピンク一色の衣装に身を包んだ川尻蓮がサプライズで登場。自分と同じく全身ピンクの装いの川尻を見て、川西は「なんかピンクじゃね?」とうれしそうに彼をからかってみせた。

「My Everything」と銘打たれたタイトル通り、自身の曲だけで構成された“自分のすべて”が詰め込まれた川西のソロ公演。そんなライブのラストソングとして用意されたのは、JAMの背中を押すようなオリジナル曲「世界が広いのか。僕が小さいのか。」だった。昨年開催のファンコン「JAM感謝祭」にてJAMに手紙を贈った川西が、手紙につづったメッセージ「足踏みだっていい、明日は晴れるよ」という思いを表現したこの楽曲でライブは締めくくられた。

後藤威尊「NUMERO 1」後楽園ホール

後藤威尊(INI)

後藤威尊(INI)[拡大]

後藤威尊(INI)

後藤威尊(INI)[拡大]

ソロ公演を実施するにあたり、「観に来てくれるMINIのみんなが喜んでくれるか」という部分を何よりも重視したという後藤。「笑いあり涙ありで、最後は後藤威尊に付いていきたくなるような、カッコいい姿を見せたい」との思いから、彼自身の好きなことや得意なことが詰め込まれた公演となった。

「napori(原曲:Vaundy)」や「Funny Bunny(原曲:the pillows)」のパフォーマンスが終了すると、突如、池崎理人の怪しげな笑い声が会場に響き渡る。「今からこの場は俺のルールで動く!」と池崎が宣言すると、壇上にはなぜか池崎ではなく佐野雄大が登場。後藤は、突如現れた佐野とさまざまなバトルを繰り広げ、見事全勝。メンバー2人の力を借りたコミカルな演出で、“後藤威尊のカッコよさ”をMINIに証明してみせた。

後半、後藤はサプライズで手紙を取り出し、INIになってからの3年半は幸せだったこと、ファンレターに救われてきたこと、これからもMINIを一番に思う王子様であることを宣言。最後は、幼少期から習っていた和太鼓を初披露。静寂の中に鳴り響く力強い音がMINIを圧倒し、この日一番の拍手で会場が包まれた。

尾崎匠海「CAFE」シアターGロッソ

尾崎匠海(INI)

尾崎匠海(INI)[拡大]

尾崎匠海(INI)

尾崎匠海(INI)[拡大]

尾崎のソロ公演は、「カフェ」というそのタイトル通り、温かなムードで進行した。MCでは「僕が好きなカフェを共有したくて準備しました! カフェといえばコーヒー。このステージはカフェにいるようなリラックスした気持ちでやります!」と語り、ステージ上で淹れたコーヒーを嗜むなど、ソロ公演ならではの自由なムードも印象的だった。

公演の開催に向けて「ソロ公演で歌ってほしい楽曲」を事前に募集していた尾崎は、ライブ当日にリクエスト曲をランキング形式で発表し、それぞれの楽曲にまつわる思い出話を披露。リクエストで1位となった「幾億光年(原曲:Omoinotake)」では、伸びやかな歌声を響かせ、観客の心を鷲づかみにした。

ライブの冒頭ではオリジナル曲「Don't Worry」を歌唱し、終盤には新曲「幻想」を披露した。この曲は尾崎がデビュー後初めて作詞作曲を手がけた作品である。彼は「うまくいかなくて、どうしようもなくなってる人もいるかもしれない。そんなときにも『希望の光はあるんだよ』と思ってほしくてこの曲を書きました。僕を支えにしていいんです。1人じゃないから、僕がいるから、この曲もあるから」と熱を込めて説明し、ファンにとっての支えになりたいという思いを歌声で表現した。

河野純喜「Singing in the rain」IMM THEATER

河野純喜(JO1)

河野純喜(JO1)[拡大]

河野純喜(JO1)

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ソウルフルな歌声を強みとする河野は、トランペットやサックスも含む生バンド編成でリサイタルを開催。グループのエナジャイザーとしても知られる河野だが、「水平線(原曲:back number)」を「ネガティブになったり、悪い考えを巡らせてしまうときに聴くと『少しでも優しくなりたい、正しくありたい』と思わせてくれる曲」と語ったり、「Voice(君の声)」の弾き語りでは、デビュー初期にこの曲を歌唱した「THE FIRST TAKE」の収録を振り返り、「当時はすごく緊張して、震えた手を握りしめながら歌ったことを今でも覚えています」と振り返るなど、かつての自身の“弱さ”を明かす場面も垣間見られた。

公演にはゲストとして與那城奨も登場し、2人で「LOVE RAIN ~恋の雨~(原曲:久保田利伸)」を含む4曲をデュエット。トーク中には、與那城の「純喜と歌ってると安心するんですよ」という言葉に、河野は穏やかな表情を見せていた。

今回の公演タイトルは、新曲「Singing in the rain」に由来する。この曲は河野にとって初のオリジナルバラード曲である。「自分が皆さんにあまり見せない心の影の部分が、僕は実は音楽のルーツで。雨の中、悲しい気持ちを吐き出すように大きな声で歌っていた昔の自分の気持ちを歌に込めました」と曲に込めた思いを語り、美しい声色でしっとりと歌い上げた。

ライブレポート
ライブレポート

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©LAPONE ENTERTAINMENT

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あさひ @VielkaGisell

@natalie_mu 感動的なライブでしたね!
感動の涙、本当に素敵な瞬間だったと思います。
それぞれのソロパフォーマンスも素晴らしかった!

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