スカートが大手町三井ホールでレア曲多数の年内ラストワンマン、澤部渡「続けてきてよかった」

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スカートが12月18日に東京・大手町三井ホールでワンマンライブ「eleven matchboxes, ninety-six cigarettes」で開催した。

スカート(撮影:廣田達也)

スカート(撮影:廣田達也)

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臼山田洋オーケストラ(撮影:廣田達也)

臼山田洋オーケストラ(撮影:廣田達也)[拡大]

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今年でメジャーデビュー5周年を迎え、11月30日には約3年半ぶりとなるオリジナルアルバム「SONGS」をリリースしたスカート。年内ラストワンマンとなる「eleven matchboxes, ninety-six cigarettes」のタイトルはスカートがこれまで発表してきた作品数を表したもので、彼は「SONGS」収録曲だけでなく、サブスクリプションサービスでは配信されていない初期曲も披露した。また、この日のオープニング / クロージングDJを務めたのは、澤部渡(Vo, G)が“心の師匠”と仰ぐ臼山田洋オーケストラ。彼はクリスマスを連想させる選曲で場内を華やかに彩った。

スカート(撮影:廣田達也)

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定刻を少し過ぎた頃、澤部がサポートメンバーである佐久間裕太(Dr)、佐藤優介(Key)、シマダボーイ(Per)、岩崎なおみ(B)を従えてステージに登場。スカートはミディアムナンバー「ひみつ」でしっとりとライブの幕を開けると、続く「駆ける」では盤石のバンドアンサンブルの中、澤部がさわやかなボーカルを場内に響かせて観客を魅了した。澤部は「新しいアルバムが出たばかりなので、その中からたくさんやるのも1つの手なんですよ。でも、今回はこれまでのスカートを俯瞰で見るようなセットリストをお届けしようと思います」と告げると、この日のセットリストの中では一番古い初期ナンバー「月の器」をセレクト。その後も「沈黙」「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」「だれかれ」「架空の帰り道」などテイストの異なる楽曲を次々と繰り出し、スカートというバンドの振り幅の広さを感じさせるステージを展開した。

左から佐藤優介(Key)、澤部渡(Vo, G)。(撮影:廣田達也)

左から佐藤優介(Key)、澤部渡(Vo, G)。(撮影:廣田達也)[拡大]

スカートが自主レーベルのカチュカ・サウンズ時代から数えて今年でCDデビュー12周年を迎えたことについて、澤部は「長く続けることを目標にやってきている部分があるので、あまり休まずにアルバムを作って、ライブをやれているのは本当にうれしいことです」と感慨深そうにひと言。そして「今日初めてスカートのライブに来たという人はいますか?」という呼びかけに客席からたくさんの手が挙がると、「おお! けっこういる! 続けてきてよかった(笑)」とうれしそうに語った。ライブはみずみずしいリズムセクションが印象的な「いつかの手紙」で再開。既発のタイアップ曲が多く収録された最新アルバム「SONGS」から、新曲「粗悪な月あかり」「Aを弾け」が届けられた。ライブ終盤、澤部は「ここからは昔の曲を立て続けにやろうかなと思います」と宣言すると、口笛を交えつつ憂いを帯びたボーカルを響かせる「魔女」や、活動初期の代表曲であるポップナンバー「ストーリー」を披露。最後はバンドの現在地を見せつけるかのように、稲垣吾郎が主演を務める映画「窓辺にて」の主題歌「窓辺にて」、抜け感のあるバンドサウンドが印象的な「海岸線再訪」の2曲を演奏し、場内をさわやかな空気に染め上げてステージをあとにした。

澤部渡(Vo, G)(撮影:廣田達也)

澤部渡(Vo, G)(撮影:廣田達也)[拡大]

鳴り止まない拍手を受けて再びステージに現れたスカートは、まず澤部と佐久間が2022年の活動を振り返りながら軽快なトークを展開。スカートの新作グッズであるマグネット「eleven(+1) square magnet」の話題では、澤部が「うちの冷蔵庫にはスーパーで買ったお肉とかに付いてる『大きいパック』みたいなシールを貼ってます」と話すと、佐久間が「あれは貼らないよ! そんなの1人だけだよ(笑)」と返すなど、コミカルなやり取りを繰り広げて会場の笑いを誘った。アンコールでは、ダウ90000の演劇公演「いちおう捨てるけどとっておく」のエンディングテーマ「十月(いちおう捨てるけどとっておく)」や、映画「そらのレストラン」の主題歌「君がいるなら」など、澤部のメロディセンスが光るポップナンバーを披露。オーディエンスは席に座りながらも、体を揺らしてバンドの演奏を楽しんだ。澤部が「特殊なイベントなので最後の1曲を何にするか悩んだんですよ。なので昔よくやっていたカバー曲をやろうと思います」と告げると、チャクラ「まだ」の演奏がスタート。会場がどよめく中、抜群のコンビネーションを見せつけて今年最後のワンマンを締めくくった。

スカート(撮影:廣田達也)

スカート(撮影:廣田達也)[拡大]

スカートは3月に東名阪のCLUB QUATTROを回るツアー「スカート ライヴツアー2023 "SONGS"」を開催する。澤部はこのツアーについて、「『SONGS』の曲を全曲やってやろうと思っております。まだメンバーには何も言ってないんですけど(笑)。あと2年前に出した『アナザー・ストーリー』はレコ発もろくにできなかったから、その弔い合戦にもなったらいいな」と笑顔で語っていた。

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スカート「eleven matchboxes, ninety-six cigarettes」2022年12月18日 大手町三井ホール セットリスト

01. ひみつ
02. 駆ける
03. 視界良好
04. 静かな夜がいい
05. 月の器
06. 沈黙
07. あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)
08. だれかれ
09. 架空の帰り道
10. 花束にかえて
11. どうしてこんなに晴れているのに
12. 標識の影・鉄塔の影
13. いつかの手紙
14. CALL
15. 粗悪な月あかり
16. Aを弾け
17. 魔女
18. 花をもって
19. すみか
20. ストーリー
21. 窓辺にて
22. 海岸線再訪
<アンコール>
23. 十月(いちおう捨てるけどとっておく)
24. 君がいるなら
25. まだ

スカート ライヴツアー2023 "SONGS"

2023年3月20日(月)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2023年3月21日(火・祝)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2023年3月25日(土)東京都 渋谷CLUB QUATTRO

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澤部渡 / スカート @skirt_oh_skirt

12/18のワンマンのレポートが掲載されているゾ❤️写真もいっぱいうれしいな🫰 https://t.co/khgCyF3a7T

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