28年愛されたGOK SOUND吉祥寺スタジオ移転へ、現時点で移転先は未定

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東京・吉祥寺にあるGOK SOUNDが11月28日をもって移転のため、同所でのスタジオ営業を終了することが発表された。

GOK SOUNDの内部。

GOK SOUNDの内部。

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GOK SOUNDは大小のリハーサルスタジオを完備したアナログレコーディングスタジオ。同スタジオを経営するチーフエンジニアの近藤祥昭は、これまでにP-MODEL、平沢進、ヒカシュー、戸川純、遠藤ミチロウ、大友良英、梅津和時、坂田明、スターリン、灰野敬二、SUMAC、山内テツ、近藤等則、山下洋輔、LUNA SEAらの音楽、舞台作品に携わった経験を持っている。近藤は1979年に国分寺にあった解体予定の古いアパート1棟を借り、楽器店「GOK Co」をオープンさせ、四畳半の部屋を1日2時間限定で練習スタジオとして貸し出した。1993年に火災に見舞われ、国分寺スタジオを閉店。高幡不動で営業を再開させたあと、1994年に吉祥寺へ全面移転した。2020、21年にはコロナ禍の影響により危機的な経営状態に陥り、「GOK SOUND救済プロジェクト」と銘打ったクラウドファンディングが行われた。その甲斐もむなしく、約28年にわたって多くのアーティストに愛されてきた吉祥寺のスタジオ営業が終了することとなった。

スタジオの移転先は現時点で未定。GOK SOUNDのスタッフは新たなスタジオへの準備に向けて、機材整理、販売などをしつつ、外部でのPAや機材レンタル、レコーディングなどをメインに活動する。また現存する吉祥寺のスタジオは次の契約者に居抜きで引き渡す計画だった。しかし現実にはGOK SOUND側が認知しない状態で次の契約者が決まったとのことで、退去後のスタジオがどうなるかは不明。閉店までスタジオ営業は継続されるが、移転に向けた設備解体が予定されているため、スタジオ利用ができない日もあるとアナウンスされている。

GOK SOUNDのTwitterアカウントでは、近藤およびスタッフのヒビ氏の連名でコメントを掲載。「GOKスタジオは無くなってしまいますが、GOK SOUNDは今後も変わらず皆様の作品・音楽活動をバックアップし続けていきたいという思いは変わりませんので、何卒よろしくお願いいたします」としている。

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