2024年にフェス開催宣言も!GLAY、ファンクラブ25周年ツアーでレア曲&新曲連発

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GLAYが昨日7月31日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールにて、ファンクラブ「HAPPY SWING」発足25周年記念ツアー「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」の最終公演を開催した。

「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演の様子。(撮影:田辺佳子)

「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演の様子。(撮影:田辺佳子)

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本来であればGLAYはファンクラブ発足25周年を迎えた昨年2021年の夏に会員限定で本ツアーを行うはずだったが、コロナ禍の影響で今年に延期に。また、このご時世においてより多くの人にエンタテインメントを届ける目的で、会員以外も参加できるような配慮がなされた。ちなみにツアーファイナルが行われた7月31日は、1999年にGLAYが幕張メッセ駐車場にて20万人を動員する「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」を開催した記念すべき日で、“GLAYの日”としても広く知られている。そんな1日に開催された2時間半におよんだライブは、終始アットホームで楽しげな空気が漂う内容となった。

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)[拡大]

「HAPPY SWING」発足15周年および20周年記念ライブと同様に、会場に設営されたのは観客が360°囲む回転形式のセンターステージ。観客が開演を今か今かと待ち構えステージを見つめる中でマーチングバンドYOKOHAMA ROBINSが登場し、「HAPPY SWING」や「生きていく強さ」などGLAYナンバーで構成されたメドレーを高らかに奏でる。アニバーサリーらしい祝祭感あふれるパフォーマンスに会場のテンションが上がったところで、サポートメンバーのTOSHI(Dr)とハジメタル(Key)とともにGLAYの4人が登場。TERU(Vo)の「『We♡Happy Swing』へようこそ!」という挨拶に続き、ハジメタルの奏でる繊細な音色を合図にオープニングナンバーとして「都忘れ」が披露された。1996年リリースのこの曲はたびたびライブでも演奏されているが、1曲目に据えられるのは珍しく、今回のファンクラブ公演が普段のライブとはひと味異なることを印象付ける。優しい空気でホール内が満たされたところで、HISASHI(G)が爪弾く涼やかなギターから「summer FM」へ。海が近い幕張メッセのシチュエーションに合わせて、TERUが「稲毛の浜」と歌うと、観客はゆっくりとGLAYチョップをステージに向かって繰り出す。するとステージの周りには波打ち際のような美しい景色が広がっていった。

TAKURO(G)(撮影:岡田裕介)

TAKURO(G)(撮影:岡田裕介)[拡大]

穏やかな雰囲気で始まったこの日のライブだったが、「GROOVY TOUR」から徐々にヒートアップ。TERUが「熱くいこうぜ!」と叫んだことを合図に、TAKURO(G)、HISASHI、JIRO(B)のプレイにも力がこもっていく。ここでもTERUは「抱き合いたい幕張」と歌詞を変えて熱唱し、ファンとの心の距離をグッと近付けていく。HISASHI節とも言えるエッジィなギターが炸裂した「BLACK EYES SHE HAD」、哀切をにじませたTERUのボーカルが光る「風にひとり」に続いたのはインディーズ時代のナンバーである「GONE WITH THE WIND」だ。ブラウン管テレビのような枠で縁取られたスクリーンにはセピアカラーの映像が映し出され、懐かしい空気に拍車をかける。この曲を手がけたTAKUROはゆっくりと花道に足を伸ばすと、30年近く前に作ったナンバーを楽しげに奏でた。

HISASHI(G)(撮影:岡田裕介)

HISASHI(G)(撮影:岡田裕介)[拡大]

ハジメタルが弾くアコーディオンに乗せてTERUが弾むような歌声を重ねた「月の夜に」、TAKUROの爪弾く素朴なアコースティックギターや、JIROの奏でる包容力のあるベースが溶け合った「ゆるぎない者達」を経て届けられたのは「HOWEVER」。ライブならではのアレンジを加えた繊細な鍵盤の音色に導かれるように、TERUはマイクを両手で優しく包み込みながら、これまで幾度となく歌ってきたナンバーをたおやかな声で、ファン1人ひとりに語りかけるように歌い上げた。

JIRO(B)(撮影:岡田裕介)

JIRO(B)(撮影:岡田裕介)[拡大]

普段のライブであれば途中でTERUの独壇場とも言えるMCが挟まれるが、今回のツアーでは楽曲を届けることに徹底していたGLAYの面々。バラードで作り出されたしっとりしたムードを変えるように、続くブロックは「My Private "Jealousy"」でスタートした。TOSHIの刻むタイトなビートに、TAKUROとHISASHIが激しいギターサウンドを絡ませていく。なお、今回のライブでは広く知られている名曲だけでなく、ライブではあまり披露していないレア曲もセットリストに折り込み、ファンを喜ばせたメンバーたち。ライブの中盤では2011年の「We♡Happy Swing」でも披露した「ROSY」をパフォーマンスして、アップデートしたバンドサウンドを観客に届けた。その後、「夏音」で紡がれた繊細なムードは、「クロムノワール」で一気にシリアスなものに。スモークがステージを覆う中、GLAYの4人は等身大のメッセージを込めた1曲を丁寧にプレイする。派手な動きはないながらも、重厚さと凄味を感じさせるパフォーマンスに1万8000人の観客の視線は釘付けに。最後にTERUの吐息のような声が広いホールにこだますると、緊迫していた空気が瞬時にほどけ、拍手がさざなみのようにホール中に広がった。

左からTERU(Vo)、TAKURO(G)。(撮影:田辺佳子)

左からTERU(Vo)、TAKURO(G)。(撮影:田辺佳子)[拡大]

一旦クールダウンした会場に再び熱気をもたらしたのは、TAKURO節が存分に盛り込まれた「百花繚乱」「GALAXY」「SHINING MAN」というアッパーチューン3連発。なお、今回のツアーでは「SHINING MAN」の途中に「あなたはどっち派?」と銘打った来場者に質問するコーナーが展開されており、この日はTERUとHISASHIが観客に質問することに。しかし、TERUは「稲穂のような景色を見たい」と発言し観客にウェーブをリクエスト。彼は会場に作り出された一体感のある光景に満足すると、HISASHIに観客に質問をするように水を向けた。HISASHIが「GLAYがフェスに出ます」「GLAYがフェスをやります」という2択を口にすると、ほとんどのファンが後者を選択する結果に。これを受けて彼は「これはやるしかないですね。私がここに宣言します。2024年、『GLAY fes』開催です!」と2年後に主催フェスを実施することを予告した。ファンに向けて“新たな未来”を約束したところで、メンバーは「ビリビリクラッシュメン」「ピーク果てしなく ソウル限りなく」と勢いのあるナンバーを連投。さらに、「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」でもパフォーマンスされたパンキッシュな「BURST」を叩き込んだ。コロナ禍前にはコール&レスポンスが起きていたパートでは、オーディエンスは拳を力強く突き上げる。それを前にステージ上の6人のプレイも加速していき、これ以上ないほどの熱気の中でライブ本編は締めくくられた。

「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演の様子。(撮影:田辺佳子)

「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演の様子。(撮影:田辺佳子)[拡大]

アンコールは夏の空気をこれでもかと詰め込んだサマーチューン「STAY TUNED」で幕開け。その後、TERUの合図でTOSHIとハジメタルを含む全員のMCへ。JIROはマニアックな曲も存分に盛り込んだセットリストについて触れ、「『We♡Happy Swing~ Vol.4』はどうなるか」と期待を煽り、HISASHIは「もう『GLAY fes』のことしか考えられない!」と早くも2年後に思いを馳せる。TAKUROはファンクラブが今年26周年を迎えた感慨を口にし、「右も左もわからないまま歩んでまいりましたが、今日その意味がよくわかりました」とファンからの愛をステージ上で存分に感じていることを明かす。さらに、ファンクラブが26周年を迎えた思いを、次に披露する新曲「WE♡HAPPY SWING」に込めたと説明した。そうして始まった「WE♡HAPPY SWING」は、観客のコール&レスポンスのパートも盛り込まれたハッピーでパンキッシュな1曲。コロナ禍のため声を出すことができない代わりに、観客はクラップやジャンプを繰り出して新曲を彩った。

TERUの「ここからまた始めましょう」という言葉を合図に奏でられた「はじまりのうた」を経て、いよいよライブはクライマックスへ。「みんなの笑顔を見て、GLAY、まだまだがんばっていけると思います。みんなには俺たちがついています」とTERUは自分たちを囲む観客に向かって呼びかけると、ファンクラブ名にも冠されている「HAPPY SWING」を歌い出した。ホール内が明るくなり、カラフルな紙吹雪が舞う中、メンバーとオーディエンスは笑顔を交わし合って「We♡Happy Swing~ Vol.3」をフィナーレに導いた。

なおGLAYは9月21日にニューシングル「Only One,Only You」をリリースすることを発表しており、今作には「WE♡HAPPY SWING」が収録されることが明らかに。さらにCD+Blu-ray盤およびCD+DVD盤には、「We♡Happy Swing~ Vol.3」で収録された「クロムノワール」「GALAXY」を含むライブ映像が収められる。

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GLAY「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」2022年7月31日 幕張メッセ国際展示場9~11ホール公演セットリスト

01. 都忘れ
02. summer FM
03. GROOVY TOUR
04. BLACK EYES SHE HAD
05. 風にひとり
06. GONE WITH THE WIND
07. 月の夜に
08. ゆるぎない者達
09. HOWEVER
10. My Private "Jealousy"
11. ROSY
12. 夏音
13. クロムノワール
14. 百花繚乱
15. GALAXY
16. SHINING MAN
17. ビリビリクラッシュメン
18. ピーク果てしなく ソウル限りなく
19. BURST
<アンコール>
20. STAY TUNED
21. WE♡HAPPY SWING
22. はじまりのうた
23. HAPPY SWING

GLAY「Only One,Only You」収録内容

CD

01. Only One,Only You
02. GALAXY
03. クロムノワール
04. WE♡HAPPY SWING

Blu-ray / DVD

・「Only One,Only You」Music Video
・祝!GLAYシングル60枚目発売記念「60枚振り返りコメンタリー」
・「GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.」より「クロムノワール」「GALAXY」ほか

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※本文の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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