10年後はヴェネツィア!? GLAY、ファンに感謝と夢を伝えたFC20周年ライブ

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GLAYがファンクラブ「HAPPY SWING」発足20周年記念ライブ「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」を、昨日7月30日と本日31日に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールにて実施した。

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)

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GLAYは「HAPPY SWING」が15周年を迎えた際にも、幕張メッセでファンクラブ会員限定ライブを実施。5年ぶりの開催となった今回は両日合わせて5万6000人の観客を動員し、各日共に約3時間にわたるボリュームたっぷりのライブを披露した。この記事では2日目の様子をレポートする。

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)

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会場には5年前と同様に、観客が360°囲む回転形式のセンターステージを設営。20年間の歴史を振り返るオープニング映像で会場のテンションを十分に高めたあと、メンバーはサポートのToshi Nagai(Dr)と一緒にステージへ上がる。TERU(Vo)の「熱くいこうぜ!」というシャウトから、ファンクラブの名前にもなっている「HAPPY SWING」でライブの口火を切った。

ハッピーな1曲が会場を盛り上げたあとは、各メンバーが選曲するコーナーに突入。スクリーンにはJIRO(B)の映像が映し出され、「TIME」からJIROセレクトコーナーが始まった。2日間のライブではファンも驚かせるレアナンバーが多数披露されたが、ひと際驚きの声が上がったのは彼がリードボーカルを務める「ストロベリーシェイク」。Toshiの豪快なドラムが鳴り、JIROが威勢よく歌い出すとオーディエンスは狂乱する。彼はMCで「いろんなところで俺が絶対やらないと言っていた『ストロベリーシェイク』ですが、せっかく20周年なのでやってみました」と照れ笑いを浮かべ、「カモン、Toshi!」と言って「Scoop」へとつなげた。JIROコーナーのラストを飾った「MUSIC LIFE」では、TERUがJIROのほうに腕を回し「これでいいんだろう?」と笑顔で歌い上げ息の合った様子を伺わせた。

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)[拡大]

続いてはTAKURO(G)セレクトコーナーに。彼が「カモン、俺!」と叫ぶ紹介映像からギターソロが始まり、1曲目の「HIT THE WORLD CHART!」につなげられた。ミディアムテンポの楽曲も含まれていたJIROセレクトから一転して、TAKUROは「LOVE SLAVE」や「Lovers change fighters, cool」など激しいナンバーを選曲。TERUは観客を煽るように客席エリアに降り、挑発的なパフォーマンスを繰り広げる。TAKUROは自身のコーナーの最後に「まだまだいけますか? ひさびさのナンバーいってみたいと思います」と「ACID HEAD」を投下。この曲でTAKUROはTERUと向かい合い、視線を絡ませながら熱演を繰り広げていた。

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)[拡大]

TERUセレクトコーナーは、ダンサブルな「週末のBaby talk」でスタート。「Lock on you」ではタンバリンを叩きながら軽快なパフォーマンスを披露し、「RainbirD」ではアコースティックギターを弾きながら切ない歌声を聴かせた。MCでは50枚目のシングルとなった「BLEEZE」の作詞作曲を手がけたことで「やっとGLAYのTERUとしての自信が出てきた」としみじみ振り返る。また2015年の東京・東京ドーム公演以降大きな夢を見失っていたことを明かし、「でも、ヴェネツィアに行ったときにサン・マルコ広場でGLAYのライブがやりたくなっちゃって。ファンクラブ30周年記念イベントで、ヴェネツィアでライブをやらせてくれ! あの素晴らしいサン・マルコ広場をみんなに見せてあげたい!」とメンバーとファンの度肝を抜く夢を語り出す。場内が騒然とする中、TERUは「疾走れ!ミライ」を熱唱。TERUが「もう夢だけじゃ終わらせたくない」という一節を力を込めて歌い上げると、観客は笑顔で拳を突き上げた。

最後を飾るHISASHIセレクトのコーナーは「デストピア」で幕開け。さらに「アイ」「1988」とHISASHIらしいトリッキーでスピーディなロックチューンが連発され、会場の空気はクライマックスに向けてヒートアップしていく。HISASHIはMCで「曲のタイトルにカタカナ多め」と自虐的に口にしたり、HISASHIモデルのパペット型電子楽器「ケロミン」や、8月3日にリリースされるニューシングル「[DEATHTOPIA]」をアピールしたりとマイペースなトークを展開。その後はラストの「彼女はゾンビ」まで一気に駆け抜けた。全26曲を届け終えるとTERUは「20年経っても僕らを支えてくれて感謝してます。最高に誇りに思う」とファンに感謝の思いを伝え、JIROは「最高の2日です」と満面の笑みを浮かべた。

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」の様子。(撮影:岡田裕介)[拡大]

アンコール前にはTAKURO司会のもと、メンバー1人ひとりのライブ後インタビューが行われる。HISASHIは「あれだけ明快な思いがあればヴェネツィアライブやれるんじゃないですかねえ」と述べ、TERUは「ファンクラブのみんなには正直に夢を語れると思ったんですよ。家族みたいなものだから。10年後にヴェネツィアで! お金を貯めてくれ」と改めてヴェネツィアでのファンクラブ公演をアピールする。これを受けてJIROは「いいアイデアがある。ファンの人に参加したいか投票してもらって集まらなければ、全国のどこかにあるであろう『喫茶ヴェネツィア』でTERUの弾き語りライブをやってもらいましょう」と提案してファンを爆笑させた。

盛大なアンコールを受けてステージに戻ってきたメンバーは、新曲「超音速デスティニー」で再び会場に熱狂の渦を作り出す。最後はTERUの「全部吐き出していこうぜ! もっともっとGLAYを感じろ!」という言葉から「彼女の“Modern…” 」が届けられた。「これからもずっとずっと一緒にいようぜ」とTERUが口にすれば、JIROは「これからもよろしく!」と叫ぶ。TAKUROは「GLAYは幸せ者です。この幸せを必ず音楽で返していくんで、これからのGLAYもよろしく。10年後のTERUの夢を含めてよろしく!」と笑った。そして最後にメンバーはステージを1周し、温かな拍手を浴びながら去っていった。

GLAY「HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We▽Happy Swing~ Vol.2」
2016年7月31日 幕張メッセ国際展示場1~3ホール セットリスト

01. HAPPY SWING
[JIROセレクト]
02. TIME
03. neverland
04. ストロベリーシェイク
05. Scoop
06. Ruby's Blanket
07. 運命論
08. MUSIC LIFE
[TAKUROセレクト]
09. HIT THE WORLD CHART!
10. LOVE SLAVE
11. LEVEL DEVIL
12. YOU MAY DREAM
13. Lovers change fighters, cool
14. ACID HEAD
[TERUセレクト]
15. 週末のBaby talk
16. Lock on you
17. RainbirD
18. Little Lovebirds
19. 疾走れ!ミライ
20. BLEEZE
[HISASHIセレクト]
21. デストピア
22. アイ
23. 1988
24. Cynical
25. 微熱(A)girlサマー
26. 彼女はゾンビ
<アンコール>
27. 超音速デスティニー
28. 彼女の“Modern…”

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