BRADIO、火山のように熱いツアー最終公演でコロナ禍でも“パーティの向こう側”へ

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BRADIOが4月8日に東京・Zepp Divercity(Tokyo)にて全国ツアー「THE VOLCANOES Release tour 2022」の最終公演を開催した。

BRADIO「BRADIO THE VOLCANOES Release tour 2022」最終公演の様子。(撮影:ヤマダマサヒロ)

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真行寺貴秋(Vo)(撮影:ヤマダマサヒロ)

真行寺貴秋(Vo)(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

BRADIO(撮影:ヤマダマサヒロ)

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オーディエンスの温かい拍手に迎えられ、BRADIOはサポートメンバー2人を加えた5人編成でステージイン。真行寺貴秋(Vo)の「会いたかったぜ! お前ら!」という挨拶から、バンドの代表曲の1つ「Flyers」が繰り出されると、会場の熱気が一気に引き上がる。フロアのファンを見渡した真行寺は「カッコいいぜ、FPP(BRADIOファンの呼称)!」とオーディエンスを盛り上げ、「任せておけ。今夜は1人残らずパーティの向こう側へ連れていってやるぜ」と堂々宣言。感染症対策のため歓声こそ上がらないものの、フロアからは多数の拳が上がり、会場内はライブ序盤から心地よい高揚感で満たされていく。最新作「THE VOLCANOES」の収録曲「Frisbee」の演奏では、音源に収録されていたクラップをオーディエンスが見事に再現。2曲演奏しただけで客席からの拍手は鳴り止まず、真行寺は少しかしこまりながらも改めて「最高にカッコいいぞBRADIO。俺たちでBRADIOだ」と観客まで含めたバンドのパフォーマンスを賞賛した。その後彼らは「Time Flies」「瞬き羽ばたき、故に繋がり」といった楽曲をプレイ。1曲目から“飛翔”をテーマにした曲が続き、BRADIOのポジティブなフィーリングが体現されたセットリストでオーディエンスを大いに盛り上げた。「Golden Liar」のアウトロでは真行寺、大山聡一(G)酒井亮輔(B)の3人が横一線に並び、ステージの端から端まで競争するように走り出してジャンプ。真行寺の「いつもより大きく飛んだ」という言葉に現れていたように、ツアーファイナルとあってメンバーの気合十分なパフォーマンスが繰り広げられた。

大山聡一(G)(撮影:ヤマダマサヒロ)

大山聡一(G)(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

酒井亮輔(B)(撮影:ヤマダマサヒロ)

酒井亮輔(B)(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

アコースティックギターを手にした大山の優しいストロークに真行寺がソウルフルな歌声を乗せた「Thanks」、手をくるくると回すお馴染みの振り付けをオーディエンスが繰り返した「Overnight Superstar」といったミドルテンポのナンバーを挟み、ライブは中盤へ。メンバーそれぞれが自身の素直な気持ちを語るMCでは大山が「いろんな思いが詰まっていて、うまく言葉にできない」と語りながらも、「心が踊り合ってる瞬間が(コロナ禍で)足りなかった。最高」とひさびさのツアー完走を喜んだ。酒井は少し照れながらも「ただいま。なんだろうね、うまく言葉にできない。とにかく来てくれてありがとうございます」とオーディエンスに感謝の言葉を述べた。「素敵なトークのあとには、心が踊るナンバーを」と真行寺が声をかけると「Yours」「夏のエンジェル」と「THE VOLCANOES」の収録曲が立て続けに披露され、観客が演奏に身を委ねるように体を動かすダンスフロアのような空間が生み出された。

真行寺貴秋(Vo)(撮影:ヤマダマサヒロ)

真行寺貴秋(Vo)(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

左から酒井亮輔(B)、大山聡一(G)(撮影:ヤマダマサヒロ)。

左から酒井亮輔(B)、大山聡一(G)(撮影:ヤマダマサヒロ)。[拡大]

真行寺が「つらくなったら、死にたくなったらBRADIOのライブに来い。俺たちがここで生きてることを感じさせてやる」と熱く語ったあとに披露されたのは、新曲「THE VOLCANOES」。真行寺はステージの淵に立ち、フロアに向けて手を差し伸べて「オレたちゃチーム『THE VOLCANOES』」と歌う。歌唱後、彼は会場に駆け付けてくれたファンはもちろん、ツアーを帯同してくれたスタッフにも感謝の言葉を述べ「最高にカッコいい」と全員を称賛した。「最後にドデカい音楽、作ろうぜ」という彼の言葉から、バンドは彼らのルーツである1980年代ファンクを彷彿とさせる「Back To The Funk」をプレイ。酒井のファンキーなベースラインに大山のきらびやかなギターサウンドが絡み合い、そこに真行寺のソウルフルな歌声が乗る。BRADIOの真骨頂とも呼べる1曲でライブ本編の幕が閉じられた。

BRADIO「BRADIO THE VOLCANOES Release tour 2022」最終公演の様子。(撮影:ヤマダマサヒロ)

BRADIO「BRADIO THE VOLCANOES Release tour 2022」最終公演の様子。(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

アンコールで「トロフィー」を演奏し、再びフロアを盛り上げた彼らは「みんなの『ここぞ』というときのクラップが、どんなCDより、どんなレコードより心に響く」「ライブってのは会えるのがいい」と、ライブでしか味わえない高揚感を口にした。最後に真行寺は「みんなの顔を見ればわかりますよ。あの曲やってほしいんだろ? あのスケベな曲だろ?」と問いかけ、「スパイシーマドンナ」を熱唱。計18曲を披露し終えた彼らは「今日で俺たち、何か超えたよね」「やっぱりFPPがいないといい音楽ができねえ」とライブの手応えを語り、「THE VOLCANOES」ツアーをフィナーレに導いた。

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BRADIO「BRADIO THE VOLCANOES Release tour 2022」2022年4月8日 Zepp Divercity(Tokyo)セットリスト

01. Flyers
02. Frisbee
03. Time Flies
04. 瞬き羽ばたき、故に繋がり
05. Take Me Higher
06. Golden Liar
07. Thanks
08. Overnight Superstar
09. Yours
10. 夏のエンジェル
11. Boom! Boom!ヘブン
12. 真っ赤なカーチェイス
13. Switch
14. 幸せのシャナナ
15. THE VOLCANOES
16. Back To The Funk
<アンコール>
17. トロフィー
18. スパイシーマドンナ

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賢治 @nedi4899diedfhm

@BackdropWANTZ フォローして頂き有難う御座います!😁

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