「#フィルAPIスパイラル」は蓮沼執太フルフィルが8月26日に1stアルバム「フルフォニー|FULLPHONY」を配信リリースしたことを記念して企画されたライブイベント。ACOUSTIC FIELD社との協働によりHPL処理された臨場感のある360°サウンドで、東京・スパイラルホールから生配信が行われた。さらに開演直前にはTwitterで蓮沼から視聴者へZoomミーティングの招待がアナウンスされ、視聴中の様子をリアルタイムで共有することにより一体感を高める演出も盛り込まれた。
いたるところに木々がつるされた会場にメンバーが入場。当日朝に搬入された新鮮な緑の中で宮地夏海(Flute)の座席に芋虫がいるというハプニングもあり、和やかな空気で1曲目の「起点」がスタートする。メンバーは約9カ月ぶりのライブにも関わらず息の合った演奏を披露し、その姿が木立の前後から360°カメラで捉えられていた。2曲目の「NEW」では空間と音を結びつける演出として、斉藤亮輔(G)がメンバーと木々の間をすり抜けながらあちこちでトーンチャイムを鳴らすというユニークな演奏を披露。「RAW TOWN」では、さまざまな地名がちりばめられ移動する様子が描かれた歌詞の世界観に沿って、スパイラルビルの外にいるゲストのAokidと二元中継をつなぎ、彼がアクロバティックなパフォーマンスをしながら徐々にフィルのいるホールへと近づいて最後に合流するというドラマチックな展開もあった。そして蓮沼がコロナ禍のステイホーム時期にメンバーと会わずして作った曲「Imr」を今回フィルとして初めて合奏。蓮沼のボイスパーカッションと
蓮沼が「複雑な構成の曲なので、皆さん助け合いながらやりましょう」と前置きした初披露の新曲「#API」には2組目のゲストであるxiangyuが参加。疾走感あふれるクールなサウンドに乗せ、サビではxiangyuが呪文のようなリリックをパワフルに歌唱した。「ようこそ蓮沼執太フィル村へ」と会場の雰囲気になぞらえてxiangyuに挨拶した蓮沼。彼が前日のリハーサルが2人の初対面だったことを話すと、xiangyuも「実は去年の野音(2019年8月開催「日比谷、時が奏でる」)観に行っていました」と楽しそうに明かす。続けて蓮沼はJ-WAVEの番組「INNOVATION WORLD」の企画で制作した新曲「COO」をフィルとxiangyuとのコラボレーションで披露。「#API」とは一変したナチュラルで伸びやかなメロディに乗せてリードボーカルを務めるxiangyuがハスキーボイスで歌い上げた。xiangyuがステージを去ったのち、蓮沼フィルは本公演で初披露となる2つ目の新曲「ECO ECHO」を奏でる。この曲は蓮沼の柔らかなボーカルに、小林うてな(Steelpan)、三浦千明(Tp)、石塚周太(G)のコーラスが重なる哀愁漂うバラードで、Jimanica、イトケンがドラムの代わりに木の板や石を打ち鳴らすなどシンプルかつ繊細なサウンドが際立っていた。
ステージ中央にマイクが4本立てられると、3組目のゲスト・
最後は再びフィルメンバーだけのステージへと戻り、フルフィルの1stアルバム「フルフォニー|FULLPHONY」より「FULLPHONY」、そしてフィルの公演では定番のさわやかな楽曲「SoulOsci」が14人によるダイナミックな演奏で披露され、配信ライブが終了した。
このライブの模様は9月5日(土)23:59までアーカイブの視聴が可能。ZAIKOでは3000円の当日券と、ライブ音源数曲および蓮沼のオリジナル音源がダウンロードできる3500円のデジタル音源付きチケットが9月5日20:00まで販売されている。また本公演オリジナルグッズのビールグラス「フィルIPA」が通販サイト・SUZURIおよびスパイラルビル1Fのショップ「MINA-TO」にて9月5日までの期間限定で販売中。
蓮沼執太フィル・オンライン公演「#フィルAPIスパイラル」2020年8月29日 セットリスト
01. 起点
02. NEW
03. RAW TOWN
04. Imr
05. #API(with xiangyu)※新曲
06. COO(with xiangyu)※新曲
07. ECO ECHO ※新曲
08. ALIVE(with
09. ナイスポーズ(with RYUTist and
10. FULLPHONY
<アンコール>
11. SoulOsci
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