山崎育三郎×超特急、ロバート秋山、龍玄とし!異色コラボにフォーラム沸いた「男祭」

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本日10月11日に東京・東京国際フォーラム ホールAにてライブイベント「ニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』presents THIS IS IKU 2019 ~男祭~」が開催された。

「THIS IS IKU 2019」の様子。(提供:ニッポン放送)

「THIS IS IKU 2019」の様子。(提供:ニッポン放送)

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「THIS IS IKU」は、山崎育三郎がパーソナリティを務めるニッポン放送「山崎育三郎のI AM 1936」のライブイベント。山崎のライブを中心に、ゲストによるパフォーマンスや山崎とゲストとのコラボレーションが展開されるもので、昨年に続き2度目の開催となる。今回の公演には超特急、龍玄とし(Toshl)、秋山竜次ロバート)といった個性豊かなゲストが集結し、4組の出演者はにぎやかなエンタテインメントショーで来場者を楽しませた。

山崎育三郎(提供:ニッポン放送)

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開演時刻を迎えると、ライブの開催日を翌日だと勘違いしていた山崎がニッポン放送の本社から小さめの自転車で国際フォーラムへと急ぐ映像が流れる。自転車でステージに乗り付けた山崎は、呼吸も整えないまま「Congulaturations」を1曲目に届けた。曲中、ジャージから純白の衣装へとチェンジする生着替えも披露し、冒頭から会場を沸かせた山崎。2曲目にドナ・サマー「Hot Stuff」のカバーを選んで熱狂を加速させた彼は、「台風の近付いている中集まってくれてありがとうございます!」と観客に呼びかけ。そして昨年のライブと同様、「THIS IS IKU!」の大きなコール&レスポンスでイベントの幕を開けた。

超特急(撮影:深野輝美)

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1組目のゲストとして登場したのは超特急。彼らは1曲目に初披露の新曲「Revival Love」を届け、会場の8号車(超特急ファンの呼称)の驚きの歓声を誘った。フジテレビ系ドラマ「木曜劇場『モトカレマニア』」の主題歌でもあるこの曲は、華やかなサウンドが全編を彩る、心躍るようなポップチューン。タカシのさわやかな歌声に合わせて何度も軽快に飛び跳ね、さまざまなハートのハンドサインを客席に投げるメンバーは表情豊かにステージを駆けてファンを魅了した。トークコーナーでは山崎が超特急との間柄について観客に説明。超特急が主題歌を担当したドラマ「お義父さんと呼ばせて」(2016年)に出演していた山崎は、このドラマにウェイター役でゲスト出演したリョウガとの共演を懐かしむ。そして、超特急の自己紹介にならって「プリンス担当19号車、IKUです!」と言って、超特急のメンバーを喜ばせた。

超特急と山崎育三郎のコラボの様子。(提供:ニッポン放送)

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山崎育三郎とタカシ(超特急)。(撮影:深野輝美)

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トークセッションでは、“育特急”として山崎とミュージカルでコラボしたいと言ったユーキに、山崎が「そんなにミュージカルが好きなら」と「民衆の歌」(「レ・ミゼラブル」より)を無茶振りする場面も。メンバーに「知ってんの、大丈夫!?」と心配の眼差しを向けられながらステージの中央に立ったユーキは「戦う者の歌が聴こえるか」と歌い始めたが、歌詞をド忘れして「ここからテンパって忘れましたー! 本番に弱い僕ですけど皆さんの愛をくださいー!」とアドリブで歌い、しきりに照れ笑いを浮かべていた。こののちには2組のコラボで「お祭りマンボ」が披露され、カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキが軽快なステップを踏む中で山崎とタカシが情熱的なボーカルを聞かせる。また山崎とタカシは「フレンド・ライク・ミー(「アラジン」より)」のデュエットも披露。ひょうきんなランプの魔人・ジーニーになりきった2人は巧みに声色を使い分けながら楽しげにこの曲を歌い上げて大きな喝采を集める。コラボの最後に届けられたのは、山崎が「思い出の曲」と曲紹介した「お義父さんと呼ばせて」の主題歌「Yell」。山崎はイントロのダンスパートにもしっかりと参加しつつ、タカシと一緒に晴れやかな歌声をオーディエンスに届ける。2人の豊かなボーカルに乗せ、ダンサーメンバーも穏やかな表情で楽曲を表現し、ドラマ放送から3年後に実現したセッションを楽しんでいた。

秋山竜次(ロバート)と山崎育三郎。(提供:ニッポン放送)

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2組目のゲスト・秋山がステージに姿を見せると、山崎は待ってましたとばかりに秋山の多彩なレパートリーからネタをリクエスト。子役の上杉みちくん、グローバルTPS、北欧の酒場と、コアなネタを織り交ぜつつの山崎の要求に、秋山は「誰も知らないでしょ」と笑いながら応えて何度も爆笑をさらった。2人のコラボは即興コントという形で行われ、結成半年のコンビ・秋山と山崎に扮した両者は丁々発止のやりとりを繰り広げる。また、歌のコラボでは「YAH YAH YAH」が披露され、スタンドマイクの前に立った2人は息の合った掛け合いでこの曲を歌い上げて力強く拳を掲げた。

龍玄としと山崎育三郎。(提供:ニッポン放送)

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山崎育三郎と龍玄とし。(提供:ニッポン放送)

山崎育三郎と龍玄とし。(提供:ニッポン放送)[拡大]

客席を練り歩く山崎に観客が色めき立った「I LAND」、そしてラジオの中で披露されたリクエストソングをつないだメドレーが届けられると、3組目のゲスト・龍玄としがステージへ上がる。最初に披露されたのは、山崎がアラジンパート、龍玄がジャスミンパートを担っての「ホール・ニュー・ワールド」(「アラジン」より)。女声のハイトーンを地声で駆け上がる龍玄のボーカルに観客が大きな拍手を送ると、山崎は昨年の「THIS IS IKU」で2人がデュエットした「美女と野獣」が好評だったことからこの曲を選んだことを観客に伝えた。龍玄の独唱による「マスカレイド」では、彼の個展で公開されている映像演出が舞台上を彩り、龍玄の歌い描くドラマチックなバラードの世界観をより際立たせた。この曲のあとには、前日に誕生日を迎えた龍玄を祝う大きなバースデーケーキが運び込まれ、スイーツマニアの龍玄はこれに大喜びした。そして、山崎と龍玄はコラボの最後にミュージカル「エリザベート」から「闇が広がる」を届ける。山崎は龍玄がトート役、自身がルドルフ役を務めることを観客に伝え「としさん、ホントにトートにピッタリなんです。かなり画期的ですよ、ミュージカルファンの皆さん!」と興奮気味にコメント。龍玄は「ハードルを上げないで」と笑いながらも「今日はトートが“トーシ”になります」と応じて楽曲を歌い始めた。2人は情感をたっぷりと込めた力強いボーカルで、危険な掛け合いを繰り広げてみせる。圧巻の歌声で曲を歌いきると、龍玄は「育三郎最高だ!」とシャウトしてステージを降り、山崎は龍玄とのしびれるようなコラボに「すごかったね……!」と思わずつぶやいた。

山崎育三郎(提供:ニッポン放送)

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フィナーレの様子。(提供:ニッポン放送)

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個性豊かなゲスト陣とのステージを終え、山崎は「ここからはミュージカルパートです」とひと言。本編最後のセクションでは山崎のソロステージが届けられ、彼は「エリザベート」から「キッチュ」「ミルク」、そして「モーツァルト」から「影を逃れて」を表現力豊かに歌い届けた。鳴り止まない歓声を受けて始まったアンコールでは超特急と秋山も再びステージへ。山崎に感想を求められたタカシは「またコラボさせてもらえるようにがんばりたいです」、ユーキは「『民衆の歌』、リベンジしたいです!(笑)」とそれぞれに思いを語った。3組による「お祭りマンボ」でこの日一番の“お祭り騒ぎ”が繰り広げられたのち、山崎による彼のオリジナル曲「Beginning」でイベントは終幕。大きな喝采を受け止めて客席を見渡した山崎は「また皆さんと再会できることを楽しみにしています!」と最後に伝え、ステージをあとにした。

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「ニッポン放送『山崎育三郎のI AM 1936』presents THIS IS IKU 2019 ~男祭~」2019年10月11日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. Congratulations / 山崎育三郎
02. Hot Stuff / 山崎育三郎
03. ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO / 山崎育三郎
04. Revival Love / 超特急
05. お祭りマンボ / 山崎育三郎、超特急
06. フレンド・ライク・ミー(「アラジン」より) / 山崎育三郎、タカシ(超特急)
07. Yell / 山崎育三郎、超特急
08. YAH YAH YAH / 山崎育三郎、秋山竜次ロバート
09. 願い / 秋山竜次(ロバート)
10. I LAND / 山崎育三郎
11. リクエストメドレー / 山崎育三郎
12. ホール・ニュー・ワールド(「アラジン」より) / 山崎育三郎、龍玄とし
13. マスカレイド / 龍玄とし
14. 闇が広がる(「エリザベート」より) / 山崎育三郎、龍玄とし
15. キッチュ(「エリザベート」より) / 山崎育三郎
16. ミルク(「エリザベート」より) / 山崎育三郎
17. 影を逃れて(「モーツァルト!」より) / 山崎育三郎
<アンコール>
18. お祭りマンボ / 山崎育三郎、超特急、秋山竜次(ロバート)
19. Beginning / 山崎育三郎

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行政書士 鈴木順一(埼玉県川越市) @gyousei_kawagoe

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