Negiccoフェス「NEGi FES」今年も大盛況「今日はここが一番幸せな空間」

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Negiccoが企画するライブイベント「NEGi FES 2019」が、9月28日に新潟・北方文化博物館 西門広場 野外大ステージで開催された。

Negicco

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Negiccoのライブを見守る観客。

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「NEGi FES」は2015年にスタートしたフェス形式のライブ企画。今年はゲストとして、Negiccoの最新シングル「I LOVE YOUR LOVE」収録曲「I Am A Punk!」を手がけたミト(B)が所属するクラムボンや、2017年8月発売のアルバム「MY COLOR」で「ノスタルジア」を提供したザ・なつやすみバンド、「She’s Gone」を提供したシャムキャッツが登場した。また隣接する駐車場に設置されたフードコートには、立ち食いそば店・万代そばの「バスセンターのカレー」や駄菓子屋・にいつ駄菓子の駅などが出店。さらにNao☆が監修に携わった麺屋Aishinの「NEGi FES」限定オリジナルラーメン、新潟薬科大学女子大生による「スイーツラボ」が考案したオリジナルかき氷「ネギ氷」なども販売された。

シャムキャッツ

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シャムキャッツとNegicco。

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毎年Negiccoによる「はじめのことば」からスタートする「NEGi FES」だが、今年は澤海若衆連木遣保存会による木遣りのパフォーマンスで威勢よく幕を開けた。その後Negiccoの3人が登場して行った出演者紹介では、Nao☆の「シャムー?」という呼びかけに対して観客たちが「キャッツ!」で応えるなど息の合ったコール&レスポンスが繰り広げられた。この日のトップバッターであるシャムキャッツはオープニングに「カリフラワー」「Travel Agency」を続けて、田んぼに囲まれた会場にさわやかなバンドサウンドを響かせる。ライブ中盤には夏目知幸(Vo, G)の「かなり楽しいですね!俺もやってみたいんだけどいいですか?シャムー?」という呼びかけに観客が大声で「キャッツ!」と応える場面も。シャムキャッツがNegiccoに楽曲提供した「She's Gone」では、Negiccoの3人をステージに呼び込んでコラボレーションを披露。最後はダンスナンバー「このままがいいね」で観客の体を揺らしてステージを終えた。「NEGi FES」では各ゲストのライブが終わるごとにNegiccoとのトークを挟むのが恒例。夏目はNao☆の自由奔放な進行に翻弄されながらも「(Negiccoとファンの)関係性がわかってきました。俺もいじめられたくなってきた(笑)」と笑顔で話した。

中川理沙(ザ・なつやすみバンド / Vo , Piano)

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ザ・なつやすみバンドとNegicco。

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2番手のザ・なつやすみバンドは、池田若菜(Fl)と関口将史(Cello)をサポートメンバーに迎えた6人編成でパフォーマンスを披露。1曲目に最新アルバム「映像」のオープニングナンバー「風を呼ぶ」でライブをスタートさせると、そのまま「蜃気楼」「summer cut」と3曲を並べ、息の合ったバンドアンサンブルと美しいコーラスワークで観客を惹き付けていく。後半にNegiccoとのコラボで披露された「ノスタルジア」では、演奏を終えたMC.sirafu(Steelpan, Trumpet)は「この曲を提供させていただいたことで僕らの格が上がったんですよ。東京でも『Negicco聴いたよ!』って言われて(笑)」と周囲からの反応について嬉しそうに語った。最後は「NEGi FES」への“誕生日プレゼント”として、2012年6月発売の1stアルバム「TNB!」から「お誕生日会」が届けられ、Kaedeは「音楽って楽しいな、ってザ・なつやすみバンドさんのライブを観て思いました。本当に感動してしまいました」と初めて観たなつやすみバンドのライブについて興奮気味に感想を伝えた。

クラムボン

クラムボン[拡大]

クラムボンとNegicco。

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クラムボンは小雨が降る中、サウンドチェックでステージに登場すると「これはリハーサルですけど、皆さんにとってのリハーサルでもあります」と呼びかけ、インディーズ時代の楽曲「パンと蜜をめしあがれ」を演奏。本番前からガッチリと観客の心をつかんだ。ライブ本編では「シカゴ」「サラウンド」「はなれ ばなれ」とキャリア初期の楽曲を次々とパフォーマンス。「波よせて」ではイントロから会場がどよめき、観客の温かい手拍子や合唱を受けたミトは「あんたたち最高だよ」と思わず涙ぐむ。また後半にはKaedeをステージに呼び込み、Kaedeがソロライブでカバーした「便箋歌」でコラボレーション。さらにNao☆とMeguを加え、ミトがNegiccoに提供した新曲「I Am A Punk!」がクラムボンの生演奏で再現されると観客は大いに湧いた。ライブ後に「I Am A Punk!」制作時の裏話を聞かれたミトは、Negiccoメンバーの誕生花と花言葉をテーマにして曲を作ったと説明。「Meguさんの誕生花がアジサイなんですけど、いいところが1つだけあるんです。『辛抱強さ』」と前置きしつつ、「ご存知の方はわかると思うんですけど、そのほかには歌詞にも入れた『移り気』『無情』とあって。あとは『冷淡』『冷酷』『高慢』……これは無理だと思いました(笑)」と話して会場の笑いを誘った。

Negicco

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Negicco

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トリのNegiccoは末永華子(Key)、堀崎翔(G)、千ヶ崎学(B / KIRINJI)、岡本啓佑(Dr / 黒猫チェルシー)の4名からなるネギバンドを率いたバンド編成でステージへ。1曲目に2018年発表の最新アルバム「MY COLOR」から「キミはドリーム」を披露すると、続けて「夢・Dreamer」「Tell me why?」を軽やかに歌う。Meguは今回の「NEGi FES」を振り返りつつ「去年はバタバタだったんですけど、いろいろとわかってきた部分があって、今日は皆さんと同じ気持ちで『NEGi FES』を楽しめています!」と笑顔を見せた。ライブ中盤には西寺郷太(NONA REEVES)が作詞作曲を手がけた新曲「I LOVE YOUR LOVE」をパフォーマンス。Kaedeは西寺が楽曲制作のオファーを心待ちにしていたというエピソードを明かし、「そんなふうに思ってくれる人が作ってくれた曲ってうれしい」「Negiccoの名刺代わりになるシングルになったと思います」と感慨深く語った。またNegiccoは定番曲「さよならMusic」でライブを再開すると、続く「圧倒的なスタイル」ではおなじみのラインダンスで観客との一体感を感じさせるパフォーマンスを披露。ラストはアッパーチューン「ねぇバーディア」で大いに盛り上げた。

「NEGi FES 2019」エンディングの様子。

「NEGi FES 2019」エンディングの様子。[拡大]

Negiccoは改めて全出演者を呼び込み、全員で記念撮影。ゲストを見送り、ステージに残った3人は改めて充実した1日を振り返る。リーダーNao☆は「新潟でこれだけ素敵な音楽が鳴り響いて、きっと今日はここが一番幸せな空間だと思います!」と喜びいっぱいに語り、「これからも素敵なご縁を大切に一歩一歩がんばっていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と締めくくった。

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「NEGi FES 2019 in 新潟・北方文化博物館 supported by サトウ食品」2019年9月28日 北方文化博物館 西門広場 野外大ステージ セットリスト

シャムキャッツ

01. カリフラワー
02. Travel Agency
03. GIRL AT THE BUS STOP
04. KISS
05. すてねこ
06. Lemon
07. 逃亡前夜
08. 完熟宣言
09. She's Gone with Negicco
10. このままがいいね

ザ・なつやすみバンド

01. 風を呼ぶ
02. 蜃気楼
03. summer cut
04. 旅のしおり
05. 赤いワンピース
06. ノスタルジア with Negicco
07. 自転車
08. お誕生日会

クラムボン

01. シカゴ
02. サラウンド
03. はなれ ばなれ
04. Lush Life!
05. yet
06. 波よせて
07. 便箋歌 with Kaede
08. I Am A Punk! with Negicco

Negicco

01. キミはドリーム
02. 夢・Dreamer
03. Tell me why?
04. 硝子色の夏
05. くちびるにメロディ
06. I LOVE YOUR LOVE
07. さよならMusic
08. 圧倒的なスタイル
09. ねぇバーディア

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