さかいゆう×上野大樹×松室政哉、それぞれの歌声響かせ合った対バンライブ

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さかいゆう上野大樹松室政哉の3人が競演するライブイベント「ライブナタリー “さかいゆう × 上野大樹 × 松室政哉”」が3月1日に東京・新宿MARZにて開催された。

左から松室政哉、上野大樹、さかいゆう。(Photo by MAYUMI)

左から松室政哉、上野大樹、さかいゆう。(Photo by MAYUMI)

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松室政哉

最初にステージに登場した松室は、グルーヴィなポップチューン「今夜もHi-Fi」でライブを開始。ピアノの演奏とともに軽やかな歌声を届け、会場を一気に幸福感に包み込む。観客から熱い拍手を受けたのち、彼は本ライブが午前に開演したことに触れ「午前中に歌い出すのは初めてで、いつものようにできるかなって思ってたんですけど……」と笑い混じりに吐露。「はじめましての方も多いと思うので、しっかり届けられるように歌いたいなと思います」と意気込み、アコースティックギターを構え「人生はロマネスクへ」を披露した。続く「オレンジ」では「オレンジが差し込むいつものカフェで 二人黙って俯いてる」という歌詞で別れの情景を丁寧に描写。情感たっぷりのボーカルで観客を魅了し、切ない空気に会場を浸した。

松室政哉(Photo by MAYUMI)

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ギターのカッティングで始まったのは「うるう」。これまでの柔らかな雰囲気から一転、真っ赤な照明の中から情熱的な歌声が放たれる。そのまま続いた「愛だけは間違いないからね」でシンガロングを促された観客が目一杯の声で応答すると、松室は「すごいね。何時に起きたの?」と驚きながら、さらにその歌声に応えるように「愛だ!愛があれば乗り越えられるはず!」と歌い上げた。最後は、自身が昨年9月に発表したアルバム「Singin' in the Yellow」のテーマが「ハッピー」であることから「何の根拠もないかもしれないけど『ハッピー』を歌ってるやつが探せばそこにいるっていうだけで、ほんの少しだけでも世界のためになるんじゃないかなという思いで作った曲です」と前置きし、アルバム収録曲の「夢の跡」を歌唱。スポットライトに照らされながら澄み切ったロングトーンを響かせ、温かな高揚感とともに自身のターンを終えた。
松室政哉(Photo by MAYUMI)

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上野大樹

次に登場した上野のステージは、繊細なボーカルが特徴的なミディアムバラード「NAVY」で幕開け。そのまま「しあわせ」のイントロを弾き始めると、上野は思わず「楽しい!」と心の声を漏らし、自然発生した手拍子とともに会場に一体感を生み出していく。続く「アカネ」では、ノスタルジックな情景を思い出させる穏やかなメロディとともに「茜色に染められた 君の後ろ姿は美しい」と歌い上げる彼を茜色の照明が優しく包んだ。「シンガーソングライターの大先輩のお二人に挟まれてすごくやりづらいなと……」と恐縮しながらも、上野は「お二人の胸を借りて、僕も自分らしい歌を歌えるようにと思います」と宣言し、悲しいことが起きたときに書いたという「おぼせ」を披露。出会いと別れの中で生まれる素直な感情を描いた歌詞に、観客は真剣に耳を傾けた。

上野大樹(Photo by MAYUMI)

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ここで上野はハンドマイクを持ち、ステージ全体を歩き回りながら、自身の故郷・山口県宇部市を思い浮かべて制作した「you you」を披露。疾走感あふれる歌声に観客が手を上げて呼応し、会場の熱気が高まった。続いて届けられたのは代表曲「ラブソング」。上野が物語を読み上げるようにしっとりと歌い始めると空気が一変し、観客は「ラブソング ラブソングもっとボリュームを あの子の耳にどうか届くように」というまっすぐなメッセージを噛み締める。その後のMCで、上野は競演者の2人を「音楽を始めたての頃、たくさんカバーしたり、聴いていた方たち」と語り「ありがとうございます。あー楽しい。あの、楽しいです(笑)」と素直な心境を述懐。最後は「最高の春にしてください!」と呼びかけ、オーディエンス1人ひとりの表情を見渡しながら「あおぞら」をさわやかに歌い上げてステージをあとにした。
上野大樹(Photo by MAYUMI)

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さかいゆう

最後にバトンを受け取ったさかいは「BACKSTAY」で自身のターンをスタートさせ、「ただただただただ 肩を寄せ合うほどに 幸せの意味知る Backstay」と、寄り添い合うことで生まれる幸福感を歌い上げた。伸びやかなハイトーンで観客を自身のポップスの世界に引き込むと、そのままシームレスに「薔薇とローズ」を歌唱。繰り返される「いつだって Beautiful, beautiful」というフレーズに、観客が手拍子で応える。続けて披露されたのは、尊敬するPUSHIMを迎えて制作した楽曲「Understanding」。「愛するモノたち 愛せぬモノたち 分かち合い できるかな?」とスムースな歌声が響き渡り、互いを理解し合うことへのメッセージが届けられた。その後さかいは「スペシャルライブナタリーバージョンです。歌詞もこの時期の“雪解け”について」と前置きして、山口百恵「いい日旅立ち」のカバーを披露。そのまま次の曲のイントロに合わせ「この時期にバッチリな曲を」と紹介すると「君と僕の挽歌」へなだれ込み、透明感のある高音で会場の空気を掌握した。続けてデビュー曲「ストーリー」のイントロが奏でられると歓声が上がり、印象的なポリリズムに呼応するように自然とクラップが発生する。さかいは「始めよう 二人のストーリー」という歌詞を「始めよう さかいゆうとのライブナタリーを と言いながら最後の曲!」とアレンジし、大歓声の中ステージを去って行った。

さかいゆう(Photo by MAYUMI)

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すぐさまアンコールを求める手拍子が湧き起こり、さかいが再登場。4月から初の47都道府県ツアー「mYUsic」を行うことを告知し「やることにけっこう意味がありまして。きっと僕のことを一生見ずに過ごすような人が地方にはいるのかなとぼんやり思って、やろうかなと思いました」と語った。そして未発表曲が披露されると、ミラーボールの光が空間を彩る中、観客が一音一音にじっくり聴き入る。さかいは「ありがとうございました!さかいゆうでした!」と告げ、温かな空気の中で公演を締めくくった。
さかいゆう(Photo by MAYUMI)

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セットリスト

「ライブナタリー “さかいゆう × 上野大樹 × 松室政哉”」2026年3月1日 新宿MARZ

松室政哉

01. 今夜もHi-Fi
02. 人生はロマネスクさ
03. オレンジ
04. うるう
05. 愛だけは間違いないからね
06. 夢の跡

上野大樹

01. NAVY
02. しあわせ
03. アカネ
04. おぼせ
05. you you
06. ラブソング
07. あおぞら

さかいゆう

01. BACKSTAY
02. 薔薇とローズ
03. Understanding
04. いい日旅立ち(カバー)
05. 君と僕の挽歌
06. ストーリー
<アンコール>
07. 未発表曲

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ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

ライブナタリー
“さかいゆう × 上野大樹 × 松室政哉”

ライブレポが音楽ナタリーにて公開!
写真とあわせてお楽しみください。
https://t.co/VFXuEpfiD7

撮影:MAYUMI https://t.co/X0msV1cu8a

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