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神聖かまってちゃん10周年ライブで堂々宣言「オリンピック開幕式に出るまでがんばる」

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神聖かまってちゃん(撮影:佐藤哲郎)

神聖かまってちゃん(撮影:佐藤哲郎)

神聖かまってちゃんが10月20日に東京・STUDIO COASTでワンマンライブを行った。この公演は現メンバーでの活動が今年で10週年を迎えた彼らが、それを記念して春に開催した「33才の春休みツアー」、および夏に開催した「33才の夏休みツアー」のすべての締めくくりとして実施したもの。会場には東京のみならず各地からファンが集い、バンドの10周年を祝った。

この日のライブは彼らのアニバーサリーイヤーのテーマソングとも言える「33才の夏休み」で幕開け。曲が終わるとの子(Vo, G)とmono(Key)が観客にコール&レスポンスを促し、フロアの熱気を上昇させながらそのまま「自分らしく」に突入した。その後も彼らは「死にたい季節」などの初期曲から「犯罪者予備君」「秋空サイダー」といった最新アルバム「ツン×デレ」の収録曲まで、10年間に発表してきたさまざまな楽曲を演奏。「砲の上のあの娘」ではステージから照射されたレーザーが観客の頭上を飛び交う、派手な演出で会場に興奮をもたらした。

ライブ中盤、「夜空の虫とどこまでも」が始まると、ステージ後方にレーザーによって模様が描かれ、会場の空気が一変。シンセとボコーダーによる美しく厚みのある電子音がフロアを包む中、幻想的な光のショーが繰り広げられた。さらにこの曲を皮切りに彼らは、工夫を凝らした照明演出と共にテクノテイストの楽曲を連発。「黒いたまご」では引き続きの子がボコーダーを演奏し、monoはステージ中央でサイケデリックな光に包まれながらダンスを披露した。「ロボットノ夜」はレーザー以外の照明をほとんど使わずに真っ暗な状態でパフォーマンスを実施。聴覚と視覚に強烈な刺激を与える、バンドの新たな一面を見せる神秘的なステージが展開された。「ロボットノ夜」を歌い終えたの子は、観客に向けて「このレーザーのために362万円かけたんだぞ!」と訴えた。

続く「フロントメモリー」を歌いながら、の子は着ていたシャツを脱いで上半身裸になり、シャツを振り回して熱唱。それに煽られてオーディエンスも一斉に声を張り上げて歌いだした。しかし「フロントメモリー」が終わるやいなや、の子はなぜか無言でステージの袖に退場。ちばぎん(B)は2011年12月に同会場でのワンマンライブがメンバー同士のケンカで強制終了した際のことを思い出し、monoは混乱して「俺のせい……?」と不安がった。ステージに残った3人は、の子がいなくなったのはフロアの盛り上がりがイマイチだからと結論付け、観客とコール&レスポンスを実施。そうこうしているとセーラー服を着てポニーテールのかつらをかぶったの子が自らを「るるちゃん」と名乗ってステージに現れ、バンドは「るるちゃんの自殺配信」を演奏し始めた。さらにの子はセーラー服を着たまま「ゆーれいみマン」「ぺんてる」と、学生時代の疎外感を表現した楽曲をるるちゃんとして熱唱。「ぺんてる」が終わるとちばぎんが「最後の曲でしたー」と告げ、メンバー4人は足早にステージを去った。

アンコールを求める声に呼び戻されたメンバーは、ステージに戻って「肉魔法」をパワフルに演奏。さらにの子は、「次は俺が大嫌いな曲! お前らが歌うんだよ! お前らが歌う曲なんだよ! 俺はもう歌いたくない! 今回のツアーでもう封印!」と文句を言いつつ、monoと一緒に踊りながら楽しげに「塔を登るネコ」を歌った。その後、ちばぎんとみさこ(Dr)が自分と比べてあまり発言していないことに気付いたの子は「お前らあんまりしゃべってねえだろ! 不労所得反対! 不労所得反対!」とシュプレヒコールを上げ、それを受けてちばぎんは「あんまりしゃべってないかもしれないけど、俺はこの10年で一番楽しい。4人も10年で一番いいし、お客さんも10年で一番いい」と吐露。「ボソボソと何言ってんだか聞こえねえよ」との子からさらに責められたちばぎんは「楽しいな!」とシャウトし、観客から大きな声援が上がった。そして最後に彼らは、バンドの知名度を上げるきっかけになった曲「ロックンロールは鳴り止まないっ」を披露。渾身の演奏でアンコールに幕を下ろした。

しかしその後も拍手は鳴り止まず、ダブルアンコールが行われることが決定。の子は夢や誇りなどについてのハイテンションな独演会を長々と繰り広げたのち、観客に向けて「俺が何言ってるかわかんない? この世の中、何言ってるかわかるふうの人ってだいたい嘘つきだから。俺みたいに何言ってるか何やってるかわかんねえやつを信じろよ。そしてお前らも、自分がなんでこんなことをしてるんだろうって思うことを、とりあえず全部やれ」と言い放った。さらに彼は「2020年オリンピック、神聖かまってちゃんが開幕式に出るまでがんばります!」と力強く宣言。沸き上がる観客に向けて「22才の夏休み」を披露した。

その後「22才の夏休み」が終わると、さらにノンストップで「23才の夏休み」に突入。の子はマイクを使わずに歌い、彼の代わりに会場中の観客がボーカルとなってほぼフルコーラスを歌唱。「そして33才さ」というフレーズでひときわ大きな声が沸き上がった。曲の終盤にはの子はギターを弾くことも止めて観客を煽り、ほぼみさこのドラムだけという状態でオーディエンスが熱唱。フロアにダイブしたの子はもみくちゃになりながら叫び続けた。曲が終わったのち、の子はさらに「33才の夏休み」のサビを口ずさみ始め、観客も彼に続いて合唱。「予定調和なんていらないよな!」というの子の叫び声を合図に、なだれ込むようにこの日2回目の「33才の夏休み」がスタートした。そして最後にの子はちばぎんに肩車されながら「みなさん今日はありがとうございました!」と感謝の言葉を贈り、うれしそうな表情を浮かべながらステージの外に運び出された。

「神聖かまってちゃん10周年っ!『33才の夏休みツアー』ツアーファイナル!!」 2018年10月20日 新木場STUDIO COASTセットリスト

01. 33才の夏休み
02. 自分らしく
03. 死にたい季節
04. グロい花
05. 躁鬱電池メンタル
06. ねこラジ
07. 犯罪者予備君
08. 秋空サイダー
09. 砲の上のあの娘
10. 夜空の虫とどこまでも
11. 黒いたまご
12. ロボットノ夜
13. フロントメモリー
14. るるちゃんの自殺配信
15. ゆーれいみマン
16. ぺんてる
<アンコール>
17. 肉魔法
18. 塔を登るネコ
19. ロックンロールは鳴り止まないっ 
<ダブルアンコール>
20. 22才の夏休み
21. 23才の夏休み

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