前だけを向いて未来へ、超特急“挑戦”のFCツアー終幕「ここから、ここから始めよう!」

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超特急が本日4月4日に東京・Zepp DiverCity Tokyoにてファンクラブツアー「超特急ファンクラブイベント2018~僕らの挑戦を見届けてツアー legend for days~」の最終公演を実施した。

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

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3月28日の愛知・Zepp Nagoya公演を皮切りに大阪、東京と回ったこのツアー。彼らがファンクラブイベントでツアーを行ったのは今回が初めてで、全公演で約8000人の8号車(超特急ファンの呼称)が会場に駆け付けた。

開演時刻ぴったりに観客の前に姿を見せたのはユースケ。幕の前に立った彼は「この日を楽しみにしてた人―! 僕たちもみんなに会えるの楽しみにしてたよ!」と8号車に呼びかける。8号車を巻き込んでコール&レスポンスをすると、彼は大きな声でツアータイトルをコール。すると、落とされた幕の向こう側からバンドセットに着いた5人が姿を見せた。

リョウガ(B)とユースケ(Vo)。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

リョウガ(B)とユースケ(Vo)。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)[拡大]

まさかの“超特急バンド”の登場に8号車がざわめく中、ユーキ(Dr)の力強いカウントでスタートしたのは「Clap Our Hands!」。ユーキ、リョウガ(B)の繰り出すビートに乗って、ユースケ(Vo)は手拍子を誘いながらまっすぐな歌声を響かせる。曲中にはソロ回しパートも設けられ、ユーキ、リョウガ、カイ(G)&タカシ(G)、タクヤ(Key)の順にメンバーは猛特訓の成果を発揮した。ユーキが「最高の1日に!」、リョウガが「伝説の1日にしようぜ!」と叫ぶと、6人はゴールデンボンバー「女々しくて」をドロップ。ベースを銅鑼に、ドラムをジャンベに、ギターをオカリナにと、それぞれ楽器を持ち替えたバンドメンバーはバナナシェイカーとレモンシェイカーを振りまくるユースケを中心としたボーカルユニットに変身。6人で歌声を届けて衝撃のオープニングを駆け抜けた。

ユースケは今回のツアータイトルについて「この4日間のために僕らはいろんなことをやるぞ、という意味で『挑戦』と付けましたあ!」と説明する。また、カイは6人が着ている制服ふうの衣装を自身がプロデュースしたと明かし「『あったらいいな、こんな学校』がテーマ。2.5次元的なイメージで作らせていただきました」と伝えた。

大縄跳びにチャレンジする超特急。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

大縄跳びにチャレンジする超特急。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)[拡大]

ここで彼らが用意したのは企画コーナー。このコーナーでは4公演すべて異なる企画が実施され、最終日は「運動会」が行われた。6人は「イス取りゲーム」「リフティング」「長縄跳び」の3種目に挑戦し、長縄跳びではユーキの提案で88回を目標にすることに。8号車の熱い声援を受けたメンバーは息を合わせて見事に88回を跳びきってみせる。彼らのチームワークに大歓声が飛ぶ中メンバーはその場にへたりこんで肩で息をし、リョウガは「引きオタにはキツすぎる!」と顔をしかめていた。

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)[拡大]

8号車からの質問コーナーを終えると、イベント後半はライブパートが展開された。タクヤがプロデュースしたピンク色のセットアップに身を包んだメンバーは、超特急の最初のオリジナル曲「No More Cry」を1曲目に披露。タカシの切なさを帯びた歌声に乗せ、息の合ったパフォーマンスを見せる。ピンク色のサーチライトに照らされる中「DJ Dominator」でセクシーに舞うと、続く「超えてアバンチュール」では勢いのある表情とダンスで熱気を高めていくメンバー。ユーキは曲中の決めゼリフを「8号車(お前)が俺のNo.1だ!」と言い換えて黄色い歓声を誘っていた。

優しいミドルチューン「Billion Beats」はタクヤの「皆さんに出会えたこの偶然は、僕たちにとって一番大事な奇跡なんだと思います」というメッセージと共に届けられた。会場に笑顔の輪が広がると、曲終わりで6人は横一列に並ぶ。するとタカシは「Synchronism」の冒頭パートをアカペラで歌い上げた。タカシの力強い歌声に合わせ、ダンサーは優しい表情を浮かべながら手の動きで曲を表現する。彼らの思いのこもったパフォーマンスを8号車は息を飲むように見つめ、最後には大きな拍手をメンバーに送っていた。

MCではイベント冒頭のバンド演奏について、ユーキが「やっぱ驚かせたいじゃん! 予想をいい意味で裏切りたくて」とコメント。これにリョウガは「『あ、こっちの方向性で行くんだ!?』って思った人もいるかもしれないね」と続いて会場の笑いを誘った。リョウガが「『これからも一緒に走って行こう』という思いを込めて」と曲振りした「走れ!!!!超特急」ではダンサーメンバーもしきりに声を出して、にぎやかにステージを彩る。本編ラストの「バッタマン」ではセンターのユースケが「僕たちに会いに来てくれてありがとうー! キエーーー!!」と絶叫。彼に触発されるようにほかのメンバーも次々に「キエーーー!!」と叫び声を上げてテンションを最高潮まで引き上げ、6人は熱狂の中でステージ袖へと姿を消した。

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

超特急(撮影:米山三郎 / 深野輝美)[拡大]

8号車の大きな「超特急!」コールを受けてスタートしたアンコールの1曲目には最新ナンバー「a kind of love」が届けられ、メンバーのさわやかなパフォーマンスに会場には明るいムードが広がる。すると、次の曲を前にリョウガは観客と向き合い、今までは「コーイチ、カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、ユースケ、タカシやで!」と号車順にメンバーの名前を呼んでいた8号車のコールを、今後は「カイ」から始まり「超特急」で終わるコールに変更したい、という希望を8号車に伝えた。彼は「どうしても『タカシやで』の『やで』を取りたくなくて、メンバー同士で何パターンも試したんですけど……」と笑いを誘いながらも、8号車の心情を気遣う口調で「これから進むべきなのに、悪い意味で立ち止まっているようにも感じられてしまうので、僕たちは『進むしかない』という決断をしました。まだ受け入れられないっていう人もいると思うから、無理強いはしません。皆さんに任せます」と呼びかけた。このあとに彼らが披露したのは、8号車のコールが楽曲を彩るライブ定番曲の「Burn!」。イントロでステージの中央に躍り出たセンターのユースケは「僕たちと8号車はどこまでも行けると思うんだ! まずはここから、ここから始めよう!! みんなの声を聞かせてくれ、行くぞ!!」と力の限り声を振り絞った。6人はフルパワーのパフォーマンスで8号車を煽り、カイやユーキは曲中に「よしみんな、声出して!」と何度も呼びかける。彼らの全力に8号車も大合唱で応え、大きな一体感にユースケは「みんなの声が聴けてうれしかったよ!」と笑顔を弾けさせた。

「Burn!」を終えると、6人は改めて8号車と向き合う。そして、ここでユースケとユーキが、グループを去ったコーイチへ、それぞれに抱く思いを伝えた。ユースケはコーイチの脱退発表のあと、まだ自身の気持ちに整理がつかないときに彼と2人で話したことを明かす。優しい口調でそのときのことを振り返るユースケは「8号車さんに伝えたいことがいっぱいあるんだけど……」と言葉を絞り出し「コーイチからもらった言葉として本当に1つだけ言えるのは『6人なら、絶対やれる。8号車のみんなと一緒に夢を叶えられる、そう思ってる。だけど1つだけ、忘れないでいてほしいのは、僕は超特急が大好きだよ』って、そうコーイチが言ってたんだ」と、コーイチの思いを代弁した。そして、呼吸を整えると、ユースケは「僕はコーイチの思いを聞けて、今この場に6人で立って、8号車と夢を叶えようって……悩む日とかもあったけど『がんばろう』って、そう思えました」と前を向く。

「Starlight」のパフォーマンスの様子。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)

「Starlight」のパフォーマンスの様子。(撮影:米山三郎 / 深野輝美)[拡大]

彼の言葉を「ありがとう」と受け止めたユーキは「俺がね、今ユースケの話を聞いて一番思うのは」と切り出す。ユースケとは逆に、ユーキはあふれる思いをそのまま言葉に乗せ「本当に心の底から、あいつバカだなって思いました。ユースケの言葉、メンバーの気持ち、何よりも8号車の期待、気持ちを裏切ったこと、僕は許せません。でも、やっぱりユースケの言う通り、大好きなんだ! メンバーが、コーイチが」と声を震わせた。そしてユーキはコーイチがグループにいたときに「ダンサーとボーカル、お互いにてっぺん取ろうぜ」と、コーイチと約束しあっていたことを明かす。お互いを刺激し、パフォーマンスを高め合う盟友だったコーイチへの思いを吐露したユーキは「あいつは1人の道を選んだ。俺には超特急がある、8号車がいる。絶対俺は夢を叶えるって決めたから、絶対あいつに負けたくないし、メンバー、8号車のみんなと一緒に必ず夢のその先まで絶対に連れて行くって約束するから、だから俺たちに付いて来てほしいと思います!」と、力強い言葉を8号車へ投げかけた。

グループが前へ進むため、すべての思いと決意をこのツアーで8号車にさらけ出した超特急。彼らがツアーの最後に選んだ曲は「Starlight」だった。リョウガは「どんなに時間が過ぎたとしても、変わらないものってあると思うんです。これから先の未来への明るい気持ち、希望を込めて」と曲紹介をし、6人はミラーボールの無数の光の粒に照らされながら、思いを込めてこの曲を8号車に贈った。ラストナンバーを終え、リョウガは「これからさまざまな変化があると思いますが、それはコーイチとここまで歩んできたすべてを無駄にしないため。何より8号車と一緒に夢をつかむためのものだと思います。迷うときや困難にぶち当たることもあると思うけど、僕らは前だけを向いて走るべきだと思っています。僕らは誰も置いていきません。同じメンバーとして、8号車と一緒にいつまでもどこまでも走って行きたいと思います」と6人の思いを伝える。リョウガの言葉を隣で聞いていたカイは、最後に「俺たち超特急を信じてれば大丈夫!」と頼もしい言葉を付け加えた。すると、しんみりムードの会場を見渡したタクヤが「最後は笑って終わろうね!」とひと言。彼の言葉に空気が和らぐと、8号車はメンバーと一緒に「以上、僕たちは超特急でした!」と声を合わせる。6人は深く礼をすると、笑顔で手を振りながら舞台袖へ。そして、最後に残ったタカシは満員の会場に向かって「これからも僕たちは、みんなを笑顔にさせていきます!」と大きな声で叫んだ。

ユースケ コメント

僕はコーイチの脱退の発表から、お互いそれぞれの道を歩む形となって、自分の中で決心がついていないのがすごくイヤだったから、コーイチと2人で話す機会があったんです。その中でね、いろいろ話して、8号車さんに伝えたいことがいっぱいあるんだけど……でも、コーイチからもらった言葉として本当に1つだけ言えるのは「6人なら、絶対やれる。8号車のみんなと一緒に夢を叶えられる、そう思ってる。だけど1つだけ、忘れないでいてほしいのは、僕は超特急が大好きだよ」って、そうコーイチが言ってたんだ。僕はコーイチの思いを聞けて、今この場に6人で立って、8号車と夢を叶えようって……悩む日とかもあったけど「がんばろう」って、そう思えました。

ユーキ コメント

俺がね、今のユースケの話を聞いて一番思うのは。本当に心の底から、あいつバカだなって思いました。いろんな気持ちになったけど本当にひと言、シンプルにバカだなと思いました。ユースケの言葉、メンバーの気持ち、何よりも8号車の期待、気持ちを裏切ったこと、僕は許せません。でも、やっぱりユースケの言うとおり、大好きなんだ! メンバーが、コーイチが。あいつと俺は超特急にいるときに、ダンサーとボーカル、お互いにてっぺん取ろうぜって言ったんだ。だけどあいつは1人の道を選んだ。俺には超特急がある、8号車がいる。絶対俺は夢を叶えるって決めたから絶対あいつに負けたくないし、メンバー、8号車のみんなと一緒に必ず夢のその先まで絶対に連れて行くって約束するから、だから俺たちに付いて来てほしいと思います! みんなには超特急のこと、コーイチのこと応援してもらって、愛のあるグループとしてこれから先も一緒に突っ走っていってもらえたらなって思います。だからこの先も超特急の応援、よろしくお願いします!

超特急「超特急ファンクラブイベント2018~僕らの挑戦を見届けてツアー legend for days~」2018年4月4日 Zepp DiverCity Tokyo セットリスト

01. Clap Our Hands!
02. 女々しくて / ゴールデンボンバー
・ゲームコーナー
03. No More Cry
04. DJ Dominator
05. 超えてアバンチュール
06. Billion Beats
07. Synchronism
08. 走れ!!!!超特急
09. BREAK OFF
10. バッタマン
<アンコール>
11. a kind of love
12. Burn!
13. Starlight

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