本日3月10日、東京・丸の内ピカデリーにて映画「
中村文則の同名小説を映画化した本作は、ある事件を追いかけるうちに抜け出せない罠にはまっていくルポライターの姿を描いたサスペンス。舞台挨拶には岩田のほかに、
主人公の耶雲恭介を演じた岩田は、初日を迎え「万感の思いです」と挨拶。猟奇殺人事件の容疑者・木原坂雄大役の斎藤が自己紹介をしようとすると、岩田が斎藤のファンのメッセージボードを見つけ「『ドスケベ』って書いてある」と指差す。それを受けて斎藤は「ドスケベな斎藤工です」と挨拶し観客の笑いを誘った。
岩田は本作の現場を「この作品の設計図は、監督のみぞ知ると言うか。監督のイメージにいかにヒットさせていくかしか頭になかった」と振り返る。また斎藤は、顔合わせを回想し「監督が、役者たちの声のトーンを1人ずつ合わせていった。オーケストラのリハーサルのようでした」と述懐。なお斎藤は岩田、北村と3人で飲みに行ったエピソードを語り、「北村さんが宴を用意してくださって。そのあとに2人のラストシーンが生まれたと知って、鳥肌が立ちました。北村さんはそこまで考えていたんだな」と感嘆する。北村が「バレました?」と笑うと、岩田が「先輩、ありがとうございます!」と彼に向かってお辞儀をした。
舞台挨拶中には、映画の予測不能な展開にちなんで「予測不能クイズ」コーナーも。正解数がもっとも少なかった登壇者が、関係者提供の秘密を暴露されるという罰ゲーム付きだったがクイズにはある仕掛けが。難題ばかりが出題され、最後の1問だけ岩田以外の全員が答えを知っているという“罠”が用意されていた。「本作のエンドロールに出てくるクレジットの合計は?」などの難問が出され、岩田は「ヤバい……」と言いながらフリップに答えを書き込む。そして最後の「ロケ地・金沢で去年1年間に降った積雪量の合計は何cm?」という問題にほかの登壇者が「111cm」と正解すると、1人「100m」と答えてしまった岩田は「なんでそんなマニアックなこと知ってるんですか? ……なんだ、そういうことか……」と仕掛けられた罠に納得した様子だった。
その後、岩田の秘密が暴露されると思いきや、封筒から出てきたのは瀧本から岩田への手紙。司会者が「あなたはそのスマートな見かけによらず、案外不器用な人です。器用な役者ならすぐにこなすことにも時間がかかりました」「大先輩からこう言われました。器用なやつはすぐに答えにたどり着く。でも不器用なやつしかその先にはたどり着けない。あなたを見ていてそんな言葉を思い出しました。今後も愚直にひたむきにもがき続けてください。その先に向かって。お疲れ様。ありがとう」と読み上げると、岩田は目に涙を潤ませ言葉を詰まらせながら「……うれしいです……」とつぶやく。「いやー、まいったな……」と流れる涙を拭いつつ、「監督と一緒にやれてよかったです。またいつかご一緒できるまで精一杯自分を磨いて、役者として成長した姿を見せたいと改めて感じました」と口にした。
最後に岩田は、これから作品を鑑賞するファンへ「今作が伝えたいメッセージは、人間の不思議さ。愛や憎しみ、いろんな感情がたくさん出てきます。そして愛する人のためにどこまで変われるのかがキーワードです。究極の純愛を描いている作品でもあります」と伝えた。
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