BENIの30歳の誕生日である昨年3月30日にキネマ倶楽部にてスタートした「BENI Live House Tour 2017 "HOTEL BENI"」。彼女が47都道府県を回るツアーを行うのはこれが初めてとなった。今回のツアーは凝ったセットや派手な演出は一切なし。シンガー・BENIのルーツであるシンプルなステージでパフォーマンスが行われた。
ジョークを交えながら、フライトアテンダントのような口調でライブの諸注意を告げるBENIの影アナを経て、ライブは「見えないスタート」で開幕。4人のダンサーを従えて披露された「stardust」「CANDY」など、アッパーなダンスチューンではBENIもしなやかでダイナミックなダンスで観客を魅了した。
途中のMCでBENIはライブの3日前に体調を崩して“家で監禁状態”だったことを告白。「みんなに会うことだけを考えてパワーにして、こうやってみんなに会えて、歌えて、幸せを噛みしめています!」と語った。その後、彼女は「(私の)ベースになった大切な曲」だという童子-Tとのコラボ曲「もう一度…」を、昨年9月にリリースしたカバーアルバム「COVERS THE CITY」収録の英語バージョンで熱唱。なおこの楽曲はライブではファンがシンガロングするのが定番のため、この日はサビだけ日本語を残した特別バージョンでの披露となった。
BENIは「ちょっとしんみりしちゃったけど、ここからはアゲていきますよ!」と羽織っていたジャケットを脱ぎ捨て、ライブは後半戦へ突入。彼女が「みんなとの時間が愛しすぎて、(初日の)ワンナイトでは足りませんでした。(47都道府県を巡って)日本がもっともっと好きになりました!」とツアーの振り返りトークをしていると、白シャツ姿の男性ダンサー2人がBENIの両サイドにそっと歩み寄って来る。すると、オースティン・マホーンの「Dirty Work」が場内に流れ、BENIをセンターにしてダンサー2人と共にリズムに乗ってウォーキング。ブルゾンちえみふうのパフォーマンスに会場がざわつく中、ダンサー2人が背中を露わにするとそこには「全国」「制覇」の文字がラインテープで書かれていた。
「SAYONARA」「FLY HIGH」と爽快なナンバーを連投し、本編ラストの「ZERO」ではバンドメンバー紹介をしながら彼らとハイタッチをしたBENI。アンコールで再登場した彼女は「ツアーロス……これから土日はどうするの?(笑)」とロングツアー完遂による喪失感を伝える。すると客席から「2周目回って!」というリクエストが。それを受けたBENIは「日にちはまだ発表できないけど、ライブもCDもあります。2018年、いろいろ決まっていますから、心配しないで!」と話した。
BENIは最後に「みんなへの思いを込めて、この曲を特別なバージョンでお届けします。支えてくれて、集まってくれて、ありがとう。今年もみんなの支えになる歌を歌っていきます」と、ストリングスとフルートの演奏で「Arigato」を歌唱。「またすぐ、会おうね!」といって両手で投げキスをして名残惜しそうにステージをあとにした。
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