7人のハッピーゴッド降臨!超特急、初のFCイベントで2017年笑い初め

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超特急が昨日1月9日に東京・豊洲PITにてライブイベント「超特急の超新年会」を行った。

超特急(撮影:米山三郎)

超特急(撮影:米山三郎)

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これは、2部制で行われた超特急初のファンクラブイベント。メンバーは好きなことや得意なことを生かしたコーナーをそれぞれにプロデュースし、個性あふれるステージを展開して8号車(超特急ファンの総称)を楽しませた。

絵の腕前を披露するカイ(左)と、ユーキ画伯の絵を持つリョウガ(右)。(撮影:米山三郎)

絵の腕前を披露するカイ(左)と、ユーキ画伯の絵を持つリョウガ(右)。(撮影:米山三郎)[拡大]

第1部の「~あなたはこのおせち食べられますか?レッツ イーティング!~」では、7人がおせちをイメージして仕立てられたカイプロデュースによるスーツを着てステージに登場。メンバーは「明けましておめでとうございます!」と声を合わせ、鏡開きで賑々しくイベントをスタートさせる。リーダーのリョウガが「超新年会」の趣旨を説明すると、早速カイの企画したコーナーがスタート。「絵を描くのが好き」という彼は、「超特急の画伯」と呼ばれこれまでに数々の問題作を生み出してきたユーキの絵を“清書”するお絵描きショーを行った。カイがスケッチブックに向かっている間、6人はお正月休みについてトークを展開し、大食漢のコーイチは「お餅が(1日に)10個くらい一気になくなって、寝る前めっちゃお腹痛かった」と明かして観客を笑わせる。そんな中、カイは「だるま」と「餅つき」という2つの題材を滑らかでポップなタッチの絵で表現してみせ、メンバーと8号車の感嘆の声を集めていた。

続くコーナーは、ユーキが企画した「ユーキ VS 8号車」の早押しクイズ対決。ユーキ、ユースケ、タカシからなる超特急の“3バカ”のリーダーと周囲に言われている彼は「2017年は汚名返上ですよ!」と意気込む。しかしユーキは正解をなかなか出すことができず、自身がセンターを務めたシングル「Kiss Me Baby」のオリコン週間CDシングルランキングを問う問題も不正解してメンバーに「ダメだこりゃ」と言われてしまう事態に。8号車に敗戦を喫し、観客に向けて“愛の告白”を伝えることになってもそのセリフを噛んでしまうなど踏んだり蹴ったりで、カイに「このコーナー、全然スムーズじゃない(笑)」とダメ出しされていた。

タカシの企画「やでのフォーク村」の様子。(撮影:米山三郎)

タカシの企画「やでのフォーク村」の様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

タカシは自身のコーナー「やでのフォーク村」で初めてファンの前でギターの弾き語りを披露してみせる。彼は「僕は昔の曲が好きで」と話し、ギターを優しく爪弾きながら吉田拓郎の「結婚しようよ」と森田公一とトップギャランの「青春時代」を歌い上げた。また、彼が「緊張する! 口の中がパサパサ!」と言うと年長のメンバー6人は一斉にステージドリンクをタカシのもとへ。タカシが敬愛するメンバーのタクヤはわざと先に口を付けて彼に水を手渡し「よりドキドキさせちゃった」とニヤリ。水を受け取ったタカシは真顔で喉を潤していた。

楽曲リストを8号車に見せる(左から)タカシ、ユースケ、ユーキ。(撮影:米山三郎)

楽曲リストを8号車に見せる(左から)タカシ、ユースケ、ユーキ。(撮影:米山三郎)[拡大]

なおライブコーナーもこの日は両部ともに、セットリストを8号車が決める特別バージョンとして実施された。抽選で選ばれた8号車は「Keyword」や「Gravitation」などなかなか披露されることのないナンバーを次々と指定していき、メンバーの悲鳴を誘う。リョウガは「終わりの始まりです……。 『こいつらヤバいな』と思ったら、もう目を閉じてペンライト振ってて!」、ユースケは「みんな応援して!」と呼びかけ、7人はぶっつけ本番のパフォーマンスへ。1曲目の「SURVIVOR」に突入するとダンサーはうろ覚えのフォーメーションに「ギャー!」と右往左往し、ラップパートの歌詞を忘れたタカシはDJ KOOのモノマネでその場をしのごうとする。曲を終えるやいなやコーイチは「みんな正月ボケしすぎやでえ!」と言い、これにリョウガが「お前もだろ!(笑)」と返すなど“内紛”も勃発。ドタバタとした空気のままライブが進行するも、7人は「Star Gear」や「Pretty Girl」では統制のとれたフォーメーションを披露して挽回し、ユーキは「今年一番汗かいた!」と胸をなでおろした。

タカシ(右)への手紙を読み上げるタクヤ(左)。(撮影:米山三郎)

タカシ(右)への手紙を読み上げるタクヤ(左)。(撮影:米山三郎)[拡大]

また1部の最後には今年成人を迎えたタカシへメンバーが手紙を送るサプライズも。6人は1人ずつ手紙を読み上げ、タカシと同じく関西出身でバックボーカルのコーイチは「誰よりも優しくて真面目な“タカシやで”がいいなあと思います。大人になっても“やでスマイル”を忘れずに、いつまでも成長中でいてください」と語りかける。リョウガは「何歳になっても純白のままでいてくれ。何色にも染まりやすい純白のタカシは6人のお兄ちゃん……いや、5人のお兄ちゃんと1人のお父さん(担当・コーイチ)が守ってやる」とメッセージを送り、タクヤは「松尾太陽(まつおたかし / タカシの本名)であいうえお作文を考えてきました。ま! まっすぐな心で。つ! 突き進んでほしい。お! 落ち込んだときは。た! タクちゃんいるよ。か! 輝かしい。し! 終着駅目指そう!」と言ってタカシを喜ばせた。

ユーキ(中央)にキスを迫るメンバー。(撮影:米山三郎)

ユーキ(中央)にキスを迫るメンバー。(撮影:米山三郎)[拡大]

2部「~あなたを幸せにします2017! ハッピーゴットの降臨!~」では、7人は七福神に扮してステージに登場。この部はリョウガによる「桃太郎」の読み聞かせからスタートした。メンバー屈指のイケボ(イケメンボイス)を誇る彼は深みのある語り口で物語を紡ぎ、残るメンバーは桃太郎やおじいさん、おばあさんなど登場人物に扮し当て振りをしながら朗読を盛り上げる。話が進むにつれリョウガの語りはアドリブ交じりにヒートアップしていき、最終的に桃太郎役のユーキに全員が「鬼ヶ島からのお帰りのチュー」をするように仕向けて8号車の歓声を誘っていた。

続いて届けられたのはタクヤによるファッションチェックのコーナー。彼は事前に募集した8号車の写真をスクリーンに写し、「ライダースの丈が長い!」「チェックの柄がおばさんっぽい!」と辛口の評価を下していく。お洒落を愛する彼の鋭い指摘に、カイは「写真を送ってくれた8号車はすごい勇気があるのかドMか、どっちかだね」と断言していた。

弾き語りを披露するコーイチ。(撮影:米山三郎)

弾き語りを披露するコーイチ。(撮影:米山三郎)[拡大]

またコーイチはメンバーが一言ずつ挙げた8号車への言葉をつないでその場で曲を作る試みに挑戦。「大切」「好き」「Sweet Enjel(Angel) Chu」など6人が思い思いにボードに書いたワードを歌詞にして、キーボードの弾き語りで「大切な君のこと ずっと見てていいかな」と歌ってみせる。しかし機材の不調で思うように歌を披露できず、困ったコーイチはカイの提案で「missing U」を歌うことに。この曲は昨年行われたコーイチとタカシによるライブイベント「うたうたい」でのみ披露されたコーイチの自作曲で、切ない恋心を心を込めて歌い上げる彼の声に8号車もメンバーも静かに耳を傾ける。歌い終えると、コーイチは「変な汗かいたー!」と照れ笑いを浮かべていた。なおパワフルなパフォーマンスで常にステージを盛り上げている元気担当のユースケは、「変顔講座」と題したレッスンを舞台上で開講。彼は昨年撮影したというメンバーの変顔の写真パネルを1枚ずつ披露し、「眉間にシワを寄せたほうがいい!」「もっと鼻の下伸ばして!」とそれぞれの変顔を2017年仕様にアップデートしていく。6人は彼の言う通りに変顔をして8号車の悲鳴を誘い、ユースケは「これを参考にプリクラとか記念写真とか撮ってね!」と呼びかけていた。

8号車からのリクエストに崩れ落ちるメンバー。(撮影:米山三郎)

8号車からのリクエストに崩れ落ちるメンバー。(撮影:米山三郎)[拡大]

続くライブコーナーでは、第1部以上の“悲劇”が7人を襲う。8号車がリクエストした5曲のうち「COMP!!COMP!!COMP!!」「EBiDAY EBiNAI」「What’s going on?」はメンバーが「この曲が来たら踊れない!」と楽屋で話していたというひさしく披露していない楽曲で、彼らは「もうヤバいよー」とその場に崩れ落ちた。「それでは皆様、心の準備を」というリョウガの呼びかけからパフォ―マンスはスタート。1曲目の「We Can Do It!」では7人の艶めかしい腰つきにフロアから何度も黄色い声が上がる。しかし、続く「What’s going on?」でメンバーが見せたのは探り探りのダンスで、リョウガは「おしまいだー!(笑)」と悲鳴を上げながらオリジナリティあふれる振りを披露。また「COMP!!COMP!!COMP!!」では「“バックボーカル”の真価を見せよう」と作戦会議していたコーイチとタカシがダンスを放棄して下手の端に固まって歌い、「EBiDAY EBiNAI」では振りがそろわず、通常のパフォ―マンスにはないソロダンスコーナーが設けられる事態に。華麗なターンを決めダイナミックに躍動するユーキ、ブレイクダンスを踊るタクヤ、飛び跳ねながら舞台を駆け回り、そのまま下手袖に退場していくユースケと、ステージ上にはカオスが広がる。曲を歌い終えたタカシは「これ『EBiDAY EBiNAI』やない。『DEKiNAY DEKiNAI』やん!」と“新曲”の誕生を宣言し、8号車の大爆笑を誘った。

タカシ(中央)をパイ投げで祝うメンバー。(撮影:米山三郎)

タカシ(中央)をパイ投げで祝うメンバー。(撮影:米山三郎)[拡大]

7人は最新アルバム「Dramatic Seven」の収録曲「ライオンライフ」を全力で8号車に届けてライブを終える。第1部ではここでタカシへのサプライズが行われたが、第2部ではタカシが6人のメンバーに向けた手紙を読み上げる逆サプライズが展開された。彼は便箋を開くと「まだまだ未熟やし、改善点も山ほどありますが、これからもメンバーという名のお兄ちゃんたちに一生ついていきます。そしていつかメンバーをビックリさせるほど成長したいな。これからも“ハタチやで!”な“タカシやで!”をよろしく。弟より」と6人に伝える。これにタクヤは「感動しちゃったから泣いてくる」と舞台をあとにし、ユースケとユーキもタクヤに続いた。すると、戻ってきた彼らの両手にはお皿いっぱいに盛られたクリームが。メンバーは「これからも見守っていくよ、タカシおめでとう!」「タカシ大好き!」とタカシの顔にクリームを塗りたくった。お兄さんたちから愛情を存分に受け取ったタカシは「Eggs 'n Things(のパンケーキ)やないか!」と独創性に富んだツッコミで周囲を笑わせると「僕はこの地球の中で一番幸せ者です!」とクリームまみれの顔に満面の笑みを浮かべていた。

タカシへの手紙(一部抜粋)

コーイチ

タカシ、成人おめでとう。誰よりも優しくて真面目な“タカシやで”がいいなと思います。大人になっても“やでスマイル”を忘れずに、いつまでも成長中でいてください。体がカチカチなのは柔らかくしよう。でもそんなところもひっくるめて“タカシやで”なので、そこがいいと思います。これからも同じ関西の男の子として、バックボーカルとしてよろしく。
P.S. 「たこ焼きとお好み焼きだけでここまで大きくなりました」って言うのは、そろそろやめたほうがいいと思います(笑)。

カイ

タカシはいつも純粋でまっすぐで、純白という色がぴったりの男です。超特急でも家族でも末っ子で、たくさんの人に愛されて育ったんだなあと思います。いつもは僕たち兄さんに付いて来るタカシだけど、時には並んで歩く、また時には引っ張っていく、そんなタカシになってほしいと思います。これからも8号車のみんなのために、愛ある歌声を届けてください。何事も全力で取り組むタカシを尊敬しています。これからも一緒にいろいろな景色を見よう。

リョウガ

あのタカシが。最後部でみんなを見守っていたあのタカシがッ! バカ真面目で、ふざけて言ったツッコミを真に受けて、一定時間闇落ちするほど精神が弱めな代わりに体が丈夫なあのタカシがついに成人ッッ。20歳本当におめでとう。純白王子タカシよ。何歳になっても純白のままでいてくれ。黄ばんでベージュになったり、黒ずんでコーイチより漆黒になったりしないでくれよ。何色にも染まりやすい純白のタカシは6人のお兄ちゃん……いや、5人のお兄ちゃんと1人のお父さんが守ってやる。俺はタカシの独特でマニアックなツッコミ、昔から好きだぞ。

タクヤ

20歳になってどうですか? 正直そんな実感ないよね。自分もそうでした。まあこれからもがんばっていきましょう。高みを目指しましょう。タカシに出会えてよかった。松尾太陽であいうえお作文を考えてきました。ま! まっすぐな心で。つ! 突き進んでほしい。お! 落ち込んだときは。た! タクちゃんいるよ。か! 輝かしい。し! 終着駅目指そう!

ユーキ

最初に出会ったときは、君はあんなに小さ……いや、君は最初からデカかったね(笑)。ルックス抜群なのに中身は本当に真面目で。その不器用真面目なところや本当にピュアなところが、歌声や何かに取り組む姿勢にあふれていて、メンバーやスタッフ、何より8号車1人ひとりに伝わっていると思います。これからも超特急のかわいいかわいい末っ子でいてください。何かあったらこんなお兄ちゃんをたまには頼ってくださいw 2017年、超特急で突っ走っていこう!

ユースケ

「Whiteout」を歌うタカシはすごく大人だなと思います。代々木でのステージを観たとき、「大人感ハンパねえ」ってなりました。それに、代々木で語った8号車へのメッセージ。「これからは自分がみんなを引っ張るつもりでがんばります」。これ、すごい響いたんだよ。1人の男としてカッコよかったし、これからもその思いを持ち続けてほしい。どんなときでも持っている優しい心、どんなときでも自分に負けない努力、尊敬します。これからもよい未来を一緒に作っていきましょう。

タカシ メンバーへの手紙(一部抜粋)

結成当時、僕は15歳の中学3年生。やりたいこと、目指すものがわからなくなったとき、背中を押してくれたのはいつもメンバーでした。少しは成長できてるかな?とか今でも思ったりするけど、「歌うまくなったね」「さっきのツッコミ面白かったよ」「タカシはタカシのままでいいんだよ」って少しの変化に気付いてアドバイスをしてくれて、本当にいつもありがとう。まだまだ未熟やし、改善点も山ほどありますが、これからもメンバーという名のお兄ちゃんたちに一生ついていきます。そしていつかメンバーをビックリさせるほど成長したいな。これからも“ハタチやで!”な“タカシやで!”をよろしく。弟より。

この記事の画像(全32件)

超特急「超特急の超新年会」
2017年1月9日 豊洲PIT セットリスト

~あなたはこのおせち食べられますか?レッツ イーティング!~

01. SURVIVOR
02. Star Gear
03. Gravitation
04. Keyword
05. Pretty Girl

~あなたを幸せにします2017! ハッピーゴットの降臨!~

01. We Can Do It!
02. What's going on?
03. COMP!!COMP!!COMP!!
04. EBiDAY EBiNAI
05. ライオンライフ

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しゅう🌈 ❄🤍𓈒𓏸 @xiahtan

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