山崎春美率いる伝説のバンド、TACOおよびガセネタが本格再始動

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1980年代初期に活動していたニューウェイブバンド・TACOと、その前身であるパンクロックバンド・ガセネタが本格的に再始動。11月17日に東京・新宿LOFTで復活ライブ「SHINDACO~死んだ子の齢だけは数えておかねばならない」を開催する。

「SHINDACO~死んだ子の齢だけは数えておかねばならない」フライヤー

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TACOは雑誌編集者でライターの山崎春美を中心に結成されたバンド。山崎がステージ上で手首を切って救急車で運ばれた「自殺未遂ライブ」、東京・日比谷野外大音楽堂にアンダーグラウンドシーンのバンドを多数集めて行ったイベント「天国注射の昼」などで、1980年代のインディーズシーンに伝説を残した。

1983年にピナコテカレコードから発表した1stアルバム「タコ」には、大里俊晴(現代音楽研究者、ex. ガセネタ)、佐藤薫(EP-4)、野々村文宏(美術評論家)、遠藤ミチロウ町田町蔵坂本龍一、工藤冬里(Maher Shalal Hash Baz)、篠田昌已(じゃがたら)、細川周平(音楽学者)、川島バナナ、上野耕路(ゲルニカ)、ロリータ順子、杉山晋太郎(ex. ザ・スターリン、ex. 非常階段)、宮沢正一、成田宗弘(HIGH RISE)など多数の顔ぶれがレコーディングに参加。2012年8月には千葉・幕張メッセで開催されたフリーライブイベント「FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO」に出演し、ひさびさのライブを披露していた。

今回の復活ライブは2009年に逝去した大里俊晴の命日である11月17日に、アルバム「タコ」に参加していた遠藤ミチロウ、工藤冬里、佐藤薫、野々村文宏、向島ゆり子などのメンバーが、大里ら他界したメンバーを偲んで集結。1987年に亡くなったロリータ順子のパートは、当時彼女と交遊があった戸川純が歌う。また、編集者時代に山崎によって芸名を命名された精神科医の香山リカも出演する。

この公演ではTACOとガセネタのライブのほか、竹田賢一、大熊ワタル(シカラムータ)、千野秀一、小山哲人、中尾勘二(NRQ)という編成でのA-Musikのライブも実施。関連企画として東京・Naked Loftにて11月20日24:00から、大里がインタビュアーを務めた青山真治監督による音楽批評家・間章のドキュメンタリー映画「AA」のオールナイト上映が行われる。

さらにこのタイミングで、1982年末から1985年にかけてのTACOの未発表音源を集めたCD4枚組ボックス「タコBOX vol.2(8ナンバー)」と、未発表原稿を含む大里の音楽論を集めた書籍「マイナー音楽事典」(仮)の発売も予定されている。

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SHINDACO~死んだ子の齢だけは数えておかねばならない

2015年11月17日(火)東京都 新宿LOFT
<出演者>
TACO&ガセネタ(山崎春美、遠藤ミチロウ戸川純、佐藤薫、成田宗弘、遠藤晶美、工藤冬里、松村正人、久下恵生、乾純、向島ゆり子、後飯塚僚、BANANA-UG、野々村文宏、香山リカ、長門洋平、渡邊未帆、and more)
A-Musik(竹田賢一、大熊ワタル、千野秀一、小山哲人、中尾勘二)

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