綾野剛とコラボも！MWAM×UVER「新宿スワン」対バンに3000人熱狂

5月30日公開の映画「新宿スワン」の関連イベント「『新宿スワン』スペシャルライブ～SSSL～」が、昨日4月16日に東京・豊洲PITで開催。主題歌「Dive」を提供したMAN WITH A MISSIONと、挿入歌「Collide」を提供したUVERworldによる対バンが繰り広げられた。

「新宿スワン」は和久井健の人気マンガを原作とした、綾野剛主演の映画。新宿歌舞伎町でスカウトの仕事に就いた主人公、白鳥龍彦がのし上がっていく姿を描いた作品で、園子温が監督を、鈴木おさむが脚本を手がけている。

先攻を務めたのはUVERworld。真太郎（Dr）のソロから1曲目「7th Trigger」が始まると、チケット抽選倍率10倍を突破して集まった3000人のオーディエンスからすさまじい歓声が起こる。ステージ中央に立ったTAKUYA∞（Vo）は、狂乱の一夜の始まりを告げるかのように高らかに歌い上げ、彰（G）、克哉（G）、信人（B）もステージ最前まで飛び出し、観客のテンションをさらに上げる。「ブチ上げる準備はできてんのか!?」というTAKUYA∞の煽りに応えて、オーディエンスがイントロで大合唱したのは「ace of ace」。続く「LIMITLESS」では誠果（Sax, Manipulator）のサックスが刻むダンサブルな四つ打ちのリズムに乗せ、フロアが大きく揺れた。

「今日は過去最高のライブを披露するつもりだからさ。15年間やってきて、俺たちが信じてきたものを見せます」というTAKUYA∞のMCに続いては「ENOUGH-1」。信人のアップライトベースがハネたリズムを刻み、会場の空気を染め替える。薄い明かりが照らすステージでそれぞれが語りかけるように音を奏でた「志」、再び場内の熱気を上昇させた「Don't Think Feel」「IMPACT」と、その後も6人はさまざまなナンバーを披露していった。

ラストの曲に入る前、TAKUYA∞はこのライブに対する思いを話す。「今日は素敵な夜になりそうですね。うちの母親も『オオカミ様が観たい』って言って、滋賀から観に来てるし（笑）。MAN WITH A MISSONも何度か対バンに誘ってたんだけどなかなかタイミングが合わなくて、こうして初めて対バンできてうれしいです」。そしてもともとプライベートでも親交があったという綾野や、MWAMのメンバーについて「みんなすげえ頑張ってるんだ」と誇らしげに語り、彼らに捧げるかのようにじっくりと「7日目の決意」を歌った。

ステージ転換時には「新宿スワン」の特別ダイジェスト映像が上映され、会場からは迫力の映像に拍手が起こる。ここでイベントMCの藤田琢己がスペシャルゲストとして映画の主演、綾野剛を呼び込み、会場は大騒ぎに。さらに綾野が「今ライブ終わったってことはヒマなんちゃいます？（笑）」とTAKUYA∞を呼び込むと、ますますそのどよめきは大きくなった。

2人は出会った頃の印象や楽曲と映画に関することなどのトークを展開。TAKUYA∞とは知人の紹介で知り合ったという綾野は「もちろんUVERworldは知ってたんですけど、会って話してみたら妙に根っこが似てるような気がして」と彼の第一印象を明かす。TAKUYA∞も「（綾野は）音楽が大好きで知識も深いから、同じ目線で喋れるのがうれしかったですね」と、お互いの共通点を語った。

一方この日のライブで挿入歌「Collide」を披露しなかったことについて、綾野は「僕も（ライブで）聴きたかったから、お客さんと同じで『えー!?』って感じですよ（笑）」と残念がる。TAKUYA∞は「あれは映画ありきの曲だから、まずは映画の中で聴いてほしくて。映画が公開された、その次のライブではやろうと思ってます」と、自身の考えを話した。

トークに続いてはMWAMのライブへ。レーザー光線が飛び交うステージ上に登場したメンバーたちが最初に鳴らした曲は「FLY AGAIN」。3000人が一斉に両手を上げ、場内の一体感は急上昇していく。続く「Get Off of My Way」のイントロではDJ Santa Monica（DJ）が早くもフロアにダイブ。オーディエンスを狂乱状態に導いていった。

「我々モコノオ祭リニ一花添エルベクヤッテマイリマシタ。ワタシガ言イタイコトハタダヒトツデス。カカッテキナサイ！」というJean-Ken Johnny（G, Vo, Rap）の言葉の後は「DON'T LOSE YOURSELF」へ。ギターリフが刻むリズムに合わせ、観客の拳も規則正しく上がる。爽快感たっぷりのサウンドをKamikaze Boy（B）とSpear Rib（Dr）の低音がしっかり支える「higher」と会場の熱気は静まることを知らないままライブは進んでいった。

Jean-Ken Johnnyは「新宿スワン」について「モトモト大好キナマンガダッタンデス。ヤンマガ毎週立チ読ミシテタンデスケド（笑）、マサカ映画デ自分タチノ曲ヲ使ッテイタダケルトハ。素晴ラシイ製作陣ヤスタッフ、出演者ニ恵マレテ、本当ニ素晴ラシイ作品ニナッテイマスノデ、ゼヒ映画館ニ観ニ行ッテクダサイ」とアピール。最後は主題歌の「Dive」で締めくくった。

アンコールの声に応えてメンバーが再びステージに登場。ここでJean-Ken Johnnyが「本日ハ素晴ラシイオ祭リデスノデ、映画本編カラ1匹オオカミヲ連レテマイリマシタノデ。ソイツト一緒ニ遊ベレバト思イマス」と紹介し、狼のお面をかぶったつなぎ姿の人物をステージに呼び込んだ。ギターを下げ、お面を外した人物の正体はスペシャルゲストの綾野剛。仰天するオーディエンスを前に「Smells Like Teen Spirit」のイントロを華麗にかき鳴らし、MWAMとのセッションに突入した。途中では熱唱するTOKYO TANAKA（Vo）と向い合って演奏するシーンもあり、本職のギタリストさながらのエモーショナルなパフォーマンスで観客を大喜びさせた。

綾野がステージを去った後、アンコール2曲目として「Emotions」を披露した彼ら。最後は綾野とUVERworldのメンバーも加わっての記念撮影も行われ、スペシャルライブは熱狂のうちに幕を閉じた。なお、このイベントの模様は5月26日（火）、スペースシャワーTVにて放送される。