miwa、アコギ1本で日本武道館2DAYS完遂

miwaが3月7、8日の2日間にわたって東京・日本武道館でワンマンライブ「acoguissimo（アコギッシモ）」を計2万4000人のファンの前で実施。この記事では8日の模様をレポートする。

「acoguissimo」はmiwaがデビュー当初から続けていた、ギター1本で全国を回るアコースティックライブツアー。数百人規模の地方会場を中心に繰り広げられるも、昨今チケット入手が難しくなったことを受けて今回の武道館2DAYS公演となった。

会場の暗転とともに黒いギターケースを背負ったmiwaが登場。歓声を浴びながら会場中央の円形ステージに向かってゆっくり向かい、ステージで自らギターのチューニングを行った。そして彼女はおもむろにデビュー当時から演奏していた「441」のイントロを奏でてライブを開始。楽曲ごとに回転するステージで、全方位に向けて楽曲を届けた。

miwaは事前募集したリクエストの中から構成した曲目で楽曲をプレイ。その中でも投票数1位でシングルのカップリング曲となる「めぐろ川」の歌唱時には客席からすすり泣く声が聞こえた。さらに彼女は観客の中から「下北沢LOFTで初めてライブをしたときのお客さんの人数」と同じだという8名をステージに上げ、当時のライブでも披露したというシンディ・ローパーのカバー「True Colors」も歌う。「君に出会えたから」「Faith」といったアッパーなナンバーでは、バンドスタイルでのライブ同様に観客がタオル回しを行った。

miwaは大学を卒業する際に「音楽で生きていく」という決意と覚悟を決めて作ったという「Delight」、高校卒業直前に作った「つよくなりたい」で本編を終了。アンコールの最後には2014年にパリのエッフェル塔の下で歌った「希望の環（WA）」をファンと大合唱してライブを締めくくる。miwaは演奏後に感極まり、あふれる涙をぬぐいながら「ギター1本で武道館に立てて本当にうれしいです」と喜びを表す。深々と一礼をする彼女にファンは大きな拍手と歓声を送った。

miwaは4月8日に1年11カ月ぶりのオリジナルアルバム「ONENESS」をリリース。これに先駆けて3月28日からはバンド編成による全国ツアーをスタートさせる。