「最高かー」星野みちる、豪華共演の生誕祭＆レコ発パーティ

星野みちるが11月24日、東京・UNITにて昼夜2公演のスペシャルライブ「星野みちるワンマンライブ 流れ星ランデブー 星誕祭SP」「黄昏流星群VOL.02」を開催した。

これは11月12日に発表された星野の最新ミニアルバム「A/W COLLECTION ～あなたと私のコレクション～」のリリース記念と、11月19日に29歳の誕生日を迎えた彼女のバースデーパーティを兼ねて実施されたもの。昼公演「流れ星ランデブー 星誕祭SP」ではピアノの弾き語りを含む星野のソロライブが行われ、夜公演「黄昏流星群VOL.02」にはWACK WACK RHYTHM BAND、キノコホテル、スクーターズ、DJの西寺郷太（NONA REEVES）、椎名大、norinori70、小西康陽、Do The DJ Michelle Sorry、フクタケといった豪華面々がお祝いに駆けつけた。

昼公演「流れ星ランデブー 星誕祭SP」は、星野のピアノ弾き語りによる「一緒に旅する君へ」からスタート。星野は真っ赤なワンピースに100円ショップで自ら調達してきたサングラス、三角帽子、蝶ネクタイというおめでたい出で立ちながら、しっとりとした歌声で観客を魅了した。またダンサーのRINGO☆凛子とMIKUをバックに従えてのパフォーマンスでは、VJのサリー久保田（サリー・ソウル・シチュー、ラブ&レボリューション、スクーターズ / ex. ザ・ファントムギフト、les 5-4-3-2-1）が繰り出す映像とシンクロし、レトロでスペーシーなムードを作り上げる。恒例化しつつある「イェイイェイイェイ」「イェイイェイイェイ」「最高かー」「最高でーす」というあまり覇気のないコール＆レスポンスも決まり、新曲「HALF STEP」ではこれも恒例の記念撮影OKタイムに。観客が撮影した写真はTwitterなどにアップされ、ライブの感想とともに拡散された。

「11月19日で29歳になりました。会社内では『ロリババア』って言われてますけど、これからも若作りしながらがんばっていこうと思います」という自虐的なMCに続き、星野が「みんな29歳でも大丈夫かー？」と問いかけると、観客からは「大丈夫でーす」の声が上がる。星野は改めて「これからもよろしくお願いします」と告げると、最後に自作のバラードソング「Wish on a Starry Night」を歌い「星誕祭SP」を締めくくった。

夜の部「黄昏流星群VOL.02」でライブアクトのトップバッターを務めたのは、今年7月に行われたライブ「星野みちるの黄昏流星群 Vol.1 ～E・I・E・N VOYAGE Release Party～」でも共演したWACK WACK RHYTHM BAND。10人編成のにぎやかなサウンドで、山下洋（G）がボーカルを取るSHOGUNのカバー「男たちのメロディー」やTomoko（Tp）が歌う「Saturday Night Flying Booster」を含む8曲で冒頭から会場を盛り上げた。2番手のキノコホテルは、東京ブラボーのカバー「エレキでスイム」をはじめ、新旧のレパートリーを織り交ぜたセットリストを披露。「キノコホテル唱歌」ではキノコホテル支配人・マリアンヌ東雲の十八番、電気オルガンの上に登ってのハードな鍵盤さばきで場内を独自のムードに引きずり込んだ。

DJの小西康陽は、「今までずっと日本で一番好きなバンドだったんですけど、今年から一番好きなアーティストは星野みちるさんに代わりました。残念ながら1位は奪われましたが、僕が日本で2番目に好きなアーティストを紹介します」と粋なジョークを交えつつ、2012年に再結成を果たした伝説のバンド、スクーターズを紹介した。メインボーカルのロニー・バリーを筆頭にサンタ姿の5人が立ち、その横にMCのターバン チャダ Jr.が並ぶと、客席はわっと沸き立つ。ごきげんなモータウンサウンド「Heat Wave」（オリジナル：Martha & the Vandellas）やターバンがムーディに歌う「ラ・ヴィ・アン・ローズ」（オリジナル：エディット・ピアフ）などのヒップなナンバーを連発し、ピチカート・ファイヴや松任谷由実のジャケットデザインを手がけるデザイナー・信藤三雄もギターとグロッケンを演奏。最後は星野みちるをゲストに迎えてのAKB48のカバー「恋するフォーチュンクッキー」と、ロニー＆星野のデュエットで生まれ変わった代表曲「東京ディスコナイト」を披露した。なお最後に歌われた2曲はライブ会場限定販売のアナログ7inchシングルとしてプレスされている。

ライブアクトのトリを務めた星野みちるは、新作「A/W COLLECTION ～あなたと私のコレクション～」のジャケットにも登場する大きなラジカセとともにステージへ。そして星野がラジカセのプレイボタンを押すと、1曲目の「E・I・E・N VOYAGE」が流れ出す。打ち込みトラックで5曲を歌い上げたあとは、前回のワンマンに引き続きWACK WACK RHYTHM BANDをバックに従えた“流れ星楽団”編成にチェンジした。ツノの生えた星野の衣装に合わせ、黒いドレスにツノを生やした衣装で登場したWACK WACK RHYTHM BANDのボーカル・レモンは「私だけマグマ大使になっちゃった」と笑いを誘いつつも、パンチのあるコーラスで星野のボーカルをサポート。星野とダンサー2人の後ろでパーカッションを叩く及川浩志は星野に「（ダンサーの）お尻を見てるおいちゃん」と紹介された。にぎやかなパーティはおよそ5時間におよび、最後はノーザンソウル風味のハッピーなナンバー「マジック・アワー」でフィニッシュ。歓声と拍手に包まれ大団円を迎えた。

星野はこのあと、12月21日に東京・VIVID SOUND STUDIOにてクリスマスライブ「流れ星ランデブー～クリスマスSP～」の開催を予定しているが、こちらのチケットはすでに完売。12月30日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで行われるライブイベント「新ニッポン無責任時代 大忘年会1230」にはスクーターズとの合同バンド「スクーターズ with 星野みちる」で出演し、Charisma.com、奇妙礼太郎、ホフディラン、LITTLE CREATURESらと競演する。

星野みちる「流れ星ランデブー～クリスマスSP～」

2014年12月21日（日）東京都 VIVID SOUND STUDIO
※チケット完売

新ニッポン無責任時代 大忘年会1230

2014年12月30日（火）東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
＜出演者＞
Charisma.com / 奇妙礼太郎 / スクーターズ with 星野みちる / フーレンズ / ホフディラン / マレウレウ / LITTLE CREATURES