本番前の清水理子(右)を捕まえて取材する大塚望由(左)と大和明桜(中央)。(撮影:音楽ナタリー編集部)

虹ナタ ~虹コンがナタリーの記者になってみた~ 第2回 [バックナンバー]

清水理子のソロライブを取材してみた

大塚望由がペン、大和明桜がカメラを担当!虹コンの歌姫“しみこ”のライブレポート

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“インドア系・正統派アイドルグループ”として多種多様な趣味、特技を持つ虹のコンキスタドールが、編集記者としてさまざまな仕事を体験する短期連載企画「虹ナタ」。第2回は虹コンの“歌姫”清水理子さんが6月に東京・TSUTAYA O-WESTで開催した初のソロワンマンライブ「あなたへ~This song for you~」を、メンバーの大塚望由さんと大和明桜さんに取材してもらいました。大塚さんは記事の執筆、大和さんはライブ写真の撮影をそれぞれ担当。共同でライブレポートの作成にチャレンジしました。

レポート・終演後インタビュー / 大塚望由 撮影 / 大和明桜 文・構成 / 近藤隼人

ノートとカメラを持ってライブ会場へ

大塚望由さんは2017年にグループを一度卒業するも、今年4月に電撃復帰。虹コンのコミカルで独創的な世界観を作り出した張本人とも言えるメンバーで、ブログでは4年前から変わらないオリジナリティあふれる語り口のテキストを綴っています。ライブ当日、大塚さんはペンとノートを持ってじっくりとライブを鑑賞。時折メモを取りつつ、ステージ上の清水さんに真剣な眼差しを向けていました。

一方の大和明桜さんは、メンバーの写真をスマートフォンで撮っていたときに「明桜ちゃん、カメラうまいね」と褒められたことがきっかけでカメラに興味を持ったとのことですが、本格的にライブ写真を撮影するのは今回が初めて。マイカメラを持参して会場へやってきた大和さんは開演前、カメラに取り込む光の量を表すF値やシャッタースピードの設定など、音楽ナタリーの編集記者からひと通りレクチャーを受け、入念にリハーサルしてから本番に臨みました。

そしてライブが終わったあと、大塚さんは自身のメモをもとに記事のテキスト部分の執筆に、最近Photoshopも使い始めたという大和さんは写真のセレクトやキャプション付けに挑戦。個性豊かな虹コンメンバーの中でも特に独特なキャラクターを持つことで知られる2人は、普段活動をともにする仲間のことを記者としてどのように切り取ったのか、終演後のインタビューや写真のキャプションも合わせてお楽しみください。

ライブ本番を前に意気込む大和明桜(左)と大塚望由(右)。(撮影:音楽ナタリー編集部)

ライブ本番を前に意気込む大和明桜(左)と大塚望由(右)。(撮影:音楽ナタリー編集部)

清水理子、初のソロワンマンで見せた確かな自信と「あなたへ」の愛

清水理子の初ソロワンマンライブ「あなたへ~This song for you~」が6月7日に東京・TSUTAYA O-WESTにて開催された。

ソフト清水マイルド。

ソフト清水マイルド。

今年5月12日にシングル「あなたへ」をリリースし、ソロデビューを果たした“しみこ”こと清水理子。筆者自身、しみこの歌声の大ファンであり、ライブ中にその歌声に聴き惚れてしまうこともよくある。そんなしみこの歌を1公演まるごと堪能できるということで、興奮気味に会場へ向かった。開演前、リハーサルを終えて純白のドレスに身を包んだしみこ。ステージ上で写真撮影をする際、階段を使わず大股でまたいでステージに登ろうとし、スタッフさんに「あー、やだ!」と叱られていた。

後方彼氏面目線。

後方彼氏面目線。

ソロデビューシングルの表題曲「あなたへ」から公演は始まった。1人ひとりに語りかけるような歌声に、ファンたちは赤いペンライトを手にしながら聴き入る。しっとりと歌い上げ、会場をやわらかい空気で包んだあとのMCでは、しみこが急に腰を低くしながら「お水いただいてもいいですか……?」とスタッフを呼ぶ様子がいつも通りでおかしくて、安心させられる。そこから一転、「今日は皆さんを幸せな気持ちにして帰します!」と真剣に意気込みを伝えると、しみこはソロデビューシングルの収録曲「ツグム。」を披露。ロックナンバーであるこの曲では、しみこの最大の武器である力強い歌声が響く。ハイヒールをきらめかせながらステージを歩くときの鋭い視線、間奏でファンを煽るときの笑顔というように、コロコロ変わる表情が彼女の魅力であると改めて実感させられる。

幸せの約束中。

幸せの約束中。

その後は、虹コンの楽曲が次々と披露された。振り付けも交えた「夏の夜は短すぎるけど…」では長い手足に衣装のフリルが揺れ、まるで竜宮城の乙姫かのように見えた。我々はたちまち浦島太郎気分である。「真夜中のテレフォン」ではお茶目でかわいいしみちゃんを存分に見ることができ、この曲が好きなファンの方々はさぞうれしかったことだろう。続いては虹コンの結成7周年アニバーサリーEP「RAINBOW SUMMER SHOWER」の楽曲も手がけたヒルネ逃避行の森本真伊さんをゲストに迎え、ピアノ伴奏付きでライブが展開していく。しみこは「夢はアニソンシンガーと何年も言い続けてきて、初めて虹コンで歌えたアニソンです」という曲振りとともに、「ぼくらのターン」を熱唱した。

口を30センチ開けて熱唱する清水(的場調べ)。

口を30センチ開けて熱唱する清水(的場調べ)。

さらに虹コンの楽曲を大切に歌い上げたしみこは「ソロで活動しても、自分の基盤にあるのは虹コンで、いつもみんなとステージに立ってる、見守られている気がします。そんな虹コンの本当に大切な曲を歌います」と話し、「夕暮れグラデーション」「さくら色シャワー」を歌唱。終盤のMCでは「今までいろんなことに挑戦してきて、なんでも人よりできてしまって、努力ができなくてすぐ飽きてしまう人間でした。でも、アイドルは違って、1人で完結するのではなくみんながいるから続けられる。みんなのためにがんばろうと思えるんです」と語り、メンバーにはなかなか見せない彼女の真剣な表情に胸を打たれる。そして本編最後となる曲は「Colorful~あなたといた時間~」。2018年に配信リリースしたソロとして初めての曲である。カラフルな照明がストレートパーマ当てたて(本人談)の艶やかな髪に反射し、会場もこの日もっとも感動的な空気に包まれ、本編の幕が閉じた。

「ありがとう。好きだよ~」とファンに気持ちを込めながら歌う清水(本人談)。

「ありがとう。好きだよ~」とファンに気持ちを込めながら歌う清水(本人談)。

アンコールでは、虹コンの今年の夏曲であり、アニバーサリーEPのリード曲「世界の中心で虹を叫んだサマー」が軽快に歌い上げられる。「しんどい! がんばったよね、私!」と笑うしみこの達成感に満ちあふれた様子に、ファンも微笑みながら大きな拍手を送った。その後は「みんなの大切な人は誰ですか? 私? 私は両思いじゃなくても、あなたが大切です」という彼女らしさあふれる曲振りを経て、本日2回目の「あなたへ」が会場いっぱいに響く。しみこの歌声にこもった愛情が、森本さんのピアノ伴奏に乗せてダイレクトに伝わってくるようだった。そして、しみこは「幸せになってくれましたか? 私は世界一幸せ者です! みんな大好き! 愛してる!」という言葉とともにステージをあとにした。

終演後インタビュー

講演終了後清々清水。

講演終了後清々清水。

──今回の公演を通しての感想を教えてください。

清水理子 始まる前は緊張と不安で大慌てだったんですけど、ファンの皆さんの前に立つと、空気がすごい温かくて、幸せな気持ちでずっと歌うことができて楽しかったです。

森本真伊 練習時間があまり取れなかったので、緊張していたのですが、公演中、清水さんがすごく目を見て歌ってくれて楽しくできました。

──公演中、思わずうるっときた場面はありましたか?

清水 最後に「Colorful~あなたといた時間~」を歌っていたとき、ファンの皆さんが泣いてくれていて。自分のために泣いてくれるくらい好きでいてくれるんだな……と思い、自分も涙が出ました。

──次のワンマンライブで挑戦したいことはありますか?

清水 苦手なので、アカペラに挑戦してみたいです。あと、バンドでもライブしてみたいです。ヒルネ逃避行さんお願いします……! いつかビッグになったら、オーケストラとかも!

森本さんも、しみこも緊張がほぐれた様子で舞台裏は非常に和やかな空気であった。夢を語るしみこの横顔は形容しがたいほど美しく輝いていた。なお、インタビューの際、ドレスのうしろのボタンが開演前からずっと開いていたことに気付いたしみこ。どんなに立派な歌声で人々を魅了する歌姫であっても、中身はおっちょこちょいのおてんば娘であった。

おっちょこちょいのおてんば娘の清水理子。

おっちょこちょいのおてんば娘の清水理子。

編集後記

大塚望由

ノートとペンを手にライブを観る大塚望由。(撮影:音楽ナタリー編集部)

ノートとペンを手にライブを観る大塚望由。(撮影:音楽ナタリー編集部)

今回、パフォーマンスするしみこをじっくりと見て、普段気付かない彼女の尊敬すべきところをたくさん知ることができました。これは普段の生活にも通じることで、人をよく見てよさを見つけることの大切さを学びました。このような作業を日常的に行うライターさんという職業は素晴らしいものだと思い、感謝の念がますます湧き出ました。

大和明桜

2階席からステージを撮影する大和明桜。(撮影:音楽ナタリー編集部)

2階席からステージを撮影する大和明桜。(撮影:音楽ナタリー編集部)

ライブ写真はなかなか撮ることがなくて、いつもメンバーが止まってるときとか、ポーズをしてもらってるときに撮っているので終始人間が動いてる写真を撮るのはやっぱり難しかったです! あと、私はしみこの歌に聴き入ってカメラ撮るの忘れちゃうことがあったのでそこを両立させたいなー!!!って思いました! 次はメンバーがライブで変顔する瞬間も狙いたいです!

取材を楽しむ大塚望由(左)と大和明桜(中央)。(撮影:音楽ナタリー編集部)

取材を楽しむ大塚望由(左)と大和明桜(中央)。(撮影:音楽ナタリー編集部)

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