左から蛭田愛梨、的場華鈴、大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナ、隈本茉莉奈。(撮影:音楽ナタリー編集部)

虹ナタ ~虹コンがナタリーの記者になってみた~ 第3回 [バックナンバー]

虹コンの記者会見を取材してみた

的場華鈴、隈本茉莉奈、蛭田愛梨が質問攻め!新メンバー4人の記者会見

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“インドア系・正統派アイドルグループ”として多種多様な趣味、特技を持つ虹のコンキスタドールが、編集記者としてさまざまな仕事を体験する連載企画「虹ナタ」。第3回は的場華鈴さん、隈本茉莉奈さん、蛭田愛梨さんに、マスコミにとっての大事な仕事の1つ、記者会見の取材を体験してもらいました。会見を開いたのは今年虹コンに新メンバーとして加入した大塚望由さん、桐乃みゆさん、石原愛梨沙さん、神田ジュナさんの4人。改めて加入の挨拶を述べつつ、順番に“重大発表”を口にする彼女たちに“虹ナタ”の記者3人が次々に質問をぶつけました。

取材 / 的場華鈴、隈本茉莉奈、蛭田愛梨 文・構成 / 近藤隼人 撮影 / 隈本茉莉奈

質問をみっちり考え準備万端

大塚望由さんは2017年に虹コンを一度卒業するも、今年4月に電撃復帰。桐乃みゆさんは3月末までWILL-O'で活動し、その後大塚さんと同じタイミングでメンバーに加わりました。石原愛梨沙さんは2020年末より行われた新メンバーオーディションの合格者で、7月に実施された公開ステージ審査を勝ち抜いて虹コンの一員に。3月に活動を休止した虹コンのジュニアユニット・虹のファンタジスタの元メンバーである神田ジュナさんは、8月の東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演で虹コンの新しい仲間としてお披露目されました。

左から大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナ。(撮影:音楽ナタリー編集部)

左から大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナ。(撮影:音楽ナタリー編集部)

それぞれ異なる経歴を持ちながら、虹コンにとって欠かせない存在となり、2021年を駆け抜けてきた4人。会見では彼女たちの胸に秘められた思いや新たな一面を引き出すべく、事前に質問をみっちり考えてきた的場華鈴さん、隈本茉莉奈さん、蛭田愛梨さんが本物の記者に負けず劣らずの仕事ぶりを見せました。また隈本さんはスチールカメラを使っての撮影にも初挑戦。会見に臨む4人の豊かな表情をしっかりと捉え、掲載写真のセレクトとキャプション付けも担当しました。

左から的場華鈴、蛭田愛梨、隈本茉莉奈。(撮影:音楽ナタリー編集部)

左から的場華鈴、蛭田愛梨、隈本茉莉奈。(撮影:音楽ナタリー編集部)

謎の重大発表に困惑!虹コン新メンバー会見レポート

会見場に登場した虹コン新メンバーたち。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

会見場に登場した虹コン新メンバーたち。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

会見の時間になると、記者たちが待ち構える会場に大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナが列をなして登場。姿勢よく並んだ4人ははきはきとした丁寧な口調で虹コンに加入した心境や意気込みを話すも、桐乃が「虹のコンキスタドール」というもっとも噛んではいけない固有名詞を噛んだり、蛭田愛梨記者からの「虹コンへの加入が決まったときはどんな気持ちでしたか?」という問いに順番に答えている途中、大塚が質問の内容を完全に忘れてしまったりと、間の抜けたマイペースな空気を漂わせる。大塚が発言している間、その横で桐乃が小さな声でツッコんでいる姿を見た的場華鈴記者は「どういう過程があってこういう関係性になったんでしょうか?」とすかさず2人の間柄について質問。桐乃は「メンバーとの顔合わせで初めて会ったんですけど、帰り駅まで一緒に歩いていたときに『同い年だし、タメ口で話そう』と言ってくれたんです。(大塚は)以前も虹コンで活躍していたので先輩な感じがしてたんですけど、そのときに同じ時期に入った者同士仲よくなれそうだなと感じました」と誇張した大塚のモノマネを挟みながら答えた。

心なしか不安そうに記者を見つめている。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

心なしか不安そうに記者を見つめている。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

蛭田記者の「一番尊敬しているメンバーは誰ですか?」という質問には、なんと全員の回答が「的場華鈴先輩」で一致。石原は「虹コンのリーダーは華鈴先輩しか務められないんじゃないかと思うくらいで、最初からいろいろ教えてくださったし、いつも会うと笑顔で太陽みたいな存在で憧れです」と目を輝かせた。照れくさそうな顔で4人の話を聞いていた的場記者は「同姓同名の的場華鈴と申します(笑)」と改めて名乗り出たあと、「リーダーもさぞかし大喜びだと思いますが、逆にそんなリーダーに『ちょっとここ直してほしいな』と思うところがあったら教えてください」となんとも真面目な質問を投げかける。それぞれ「直してほしいところなんて本当にない……」と口をそろえるが、大塚は「強いて言うなら、ラジオに一緒に出演するとき、みんなは普通の声のトーンでしゃべるんですけど、的場華鈴先輩は『おっはようございまーす!!』と大声を出されて、それがヘッドホンから直で聞こえるのでそこだけは少し……と思っております」とリーダーから発せられる騒音に対してクレームを入れた。

尊敬する先輩に名前を挙げられ笑顔を見せる的場記者。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

尊敬する先輩に名前を挙げられ笑顔を見せる的場記者。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

堪えきれず照れて顔を隠す的場記者。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

堪えきれず照れて顔を隠す的場記者。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

ここまで撮影に専念し、あらゆる角度からシャッターを切りまくっていた隈本茉莉奈記者も4人に質問。「それぞれ加入した時期は違いますが、印象が変わったメンバーはいますか?」と問いかける。これに対し、大塚は「4年前と変わったと思うのは清水理子さんですね。1期生と2期生が赤組で、それ以降の子たちが青組なんですけど、昔はその組に分かれて活動することが多くて。そのときのイメージは青組のドン、仕切り屋だったんですよ。みんなを厳しく引っ張っていて。でも、ここ最近彼女と一緒に行動して、『あの頃の彼女は……?』という感じで、よく言えば丸くなったのかな? みんなから怖がられていたイメージが、みんなからナメられているイメージに変わりました。これは本人に聞かれたら怒られるやつです(笑)」と清水がマイルドに変化したことをうれしそうに報告。また神田が「私はみっふぃー(桐乃)先輩で……きれいな方だけど、怖い人なのかなと思っていたんです。でも、いざ一緒に活動してみたらすごく優しくて面白くて、全然印象が違いました」とはにかむと、桐乃は「よかった……」とその横でそっと胸をなで下ろしていた。

同じ角度で笑う大塚石原ペアと桐乃神田ペア。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

同じ角度で笑う大塚石原ペアと桐乃神田ペア。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

その後も虹ナタの記者から質問は止まず、白熱した質疑応答が続くが、会見を開いた4人はそれぞれこの場で発表しておきたいことがあるという。大塚は「私から皆さんへ謝罪しないといけないことがあります」と切り出し、「石原愛梨沙ちゃんが初めて虹コンのレッスンを見学しに来てくれたツアーのゲネプロのとき、通しリハが終わったあとの大事な反省会、プロデューサーさんのご指摘やご指導がある場で私は居眠りをしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。的場記者が「実はあのとき居眠りをする大塚さんを見てメンバーがクスクス笑っていたのですが、そちらのほうにはお気付きでしたか?」と即座に追求すると、大塚は「気付く余裕もなく、本当にみっともない姿を晒してしまったことを深く反省しております」とさらに深く謝罪。蛭田の「おうちに帰ってからたくさん寝ましたか?」という問いに対し、「たくさん寝ました」と晴れやかな顔で即答した。

相棒同士(本人談)で目を合わせる2人。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

相棒同士(本人談)で目を合わせる2人。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

続いて桐乃は、レッスンの合間に某ハンバーガーチェーン店のクラフトコーラを飲もうとするも、期間限定メニューだったため買うことができず、悲しい思いをしたことをなぜか発表する。その現場を目撃していた的場記者に「この世の終わりのような顔をしていたのを覚えているんですけど、それは今までの経験と比べてどのようなことに匹敵するような悲しみでしたか?」と質問された桐乃は、「ライブ中に汗が目の中に入って、コンタクトが全部曇って、誰の顔も見れなくなってしまったときぐらいの悲しみです」とあまりピンとこない例えで返答。ハンバーガー店を出たあとにコンビニへ入っていった件を問い詰められると、「カレーパンを買いました。気持ちはもう変わってカレーパンを食べました」と白状した。

終始笑顔にあふれた記者会見となっていた。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

終始笑顔にあふれた記者会見となっていた。(撮影・キャプション:隈本茉莉奈)

さらに謎の発表は続き、神田は「なんと私、この前、カエルを拾ってきました」と家の前でカエルを拾って持ち帰ったことを報告。「今もカエルは家にいるんですか?」と聞かれると「たぶんいるんですけど、あまり鳴き声が聞こえなくて。ベランダにある虫かごがかなりユルユルで、過去に何度かカエルを飼ったことがあるんですけど、そのときも逃げ出しちゃって」とのんきな口調で話して記者たちを困惑させる。「今後、虫かごの買い替えの予定は?」と聞かれても、神田は「今のところはないです」ときっぱり答えていた。そして最後、石原は「先日眼科に行ったら視力がすごく落ちていたので報告させていただきます」と屈託のない笑顔で発表。なぜか虹ナタの記者を含む会場の面々が自身のコンタクトの度数を明かし合うという、カオスな展開となった。

編集後記

的場華鈴

背筋を伸ばして取材する的場記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

背筋を伸ばして取材する的場記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

会見の質疑応答タイムで、いい質問をして話題になっている記者さんをテレビで見たことがあります。そういう方は、自分の意見を適度に織り交ぜつつ、回答者側が気持ちよく返せる言葉選びをしているなと分析してから私も挑戦してみましたが、自我が前面に出てしまい、結果的にうるさい人になってしまいました、、、笑
そこで1つ気づいたことがありまして、ナタリーさんに取材していただくときのメンバーってすごく楽しそうにしゃべるんですよ! きっとそれも、ナタリーさんの言葉選びもろもろが素晴らしいんだろうなと思いました…これからも学ばせてください…!!!!!

蛭田愛梨

ノートを見ながら質問する蛭田記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

ノートを見ながら質問する蛭田記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

普段はアイドルとして取材をしていただくのですが今回は記者として、逆の立場になって会見を取材することができたのでとても貴重な体験になりました。
記事を読む人がどんなことを知りたいのかを考えて質問するということが思ってた以上に難しく、取材を始める前の準備の時点でだいぶ時間がかかってしまった記憶があります。
実際に取材するときにはこれで合っているのかと心配になりましたが、取材を受ける4人がずっと笑顔で質問に答えてくれたので緊張が解けました。
答えづらかったと思いますが、新メンバーの4人には楽しかった思い出として残ってくれていたらうれしいです笑

隈本茉莉奈

カメラを持つ隈本記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

カメラを持つ隈本記者。(撮影:音楽ナタリー編集部)

メンバーとしてではなく記者という視点で、記事を読む方が知りたいような話を引き出すには? と質問を考えたり投げかけるのは苦戦しましたが楽しかったです!
スチールカメラを使っての撮影にも挑戦させていただきましたが、意気込んで撮影した結果とんでもない枚数になってしまいました……。
素敵な写真を撮って選んでくださり、目を引くようなキャプションを付けてくださるナタリーさん、いつも本当にありがとうございます!!
初めての挑戦だったのですがとても楽しかったのでまた挑戦したいです!

大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナを追い詰める蛭田愛梨、的場華鈴、隈本茉莉奈。(撮影:音楽ナタリー編集部)

大塚望由、桐乃みゆ、石原愛梨沙、神田ジュナを追い詰める蛭田愛梨、的場華鈴、隈本茉莉奈。(撮影:音楽ナタリー編集部)

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