日本の独立系映画配給会社が「Help! The 映画配給会社プロジェクト」を立ち上げ、配給会社別の見放題配信パックを提供開始することが発表された。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により小規模映画館を守ための「ミニシアター・エイド基金」などが発足される中、世界のさまざまな国や地域から映画を買い付け、日本の観客に届けてきた配給会社も苦境に立たされている。そこでキノローグ、クレストインターナショナル、ザジフィルムズ、サニーフィルム、セテラ・インターナショナル、チャイルド・フィルム、ミモザフィルムズ、ムヴィオラが発起人となり、そのほか数々の配給会社とともに本プロジェクトをスタートさせる。
「配給会社別 見放題配信パック」では、UPLINKが運営するオンラインシアター「アップリンク・クラウド」を配信サービスとして各配給会社が自社の過去作品をパックにして配信していく。第1弾は5月15日15時に配信開始。
また、このたび世界の映画人から届いた応援動画メッセージもYouTubeで公開された。アルノー・デプレシャン、
独立系配給会社は収益の多くを映画館収入から得ており、その収益から製作者に還元することで新たな作品が生まれるための一助を担ってきた。プロジェクトの発足にあたり、配給会社は連名で「私たちの財産は、映画しかありません。世界の多様な映画です。配信で、そうした多様な映画を見てもらうことで観客の力を借り、この難局を乗り越えたいと思うのです。配信は過去作に限り、あくまで新作は映画館で公開してミニシアター映画館の収益を確保しながら、過去作の配信によって少しでも経営を安定させ、映画館や仕事仲間達と築いてきたこの事業の継続を目指したいと考えています」とつづっている。
Help! The 映画配給会社プロジェクト「配給会社別 見放題配信パック」第1弾配信作品
クレストインターナショナル(3カ月・税込2480円)
01. 「ピクニック」
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ザジフィルムズ(3カ月・税込2980円)
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07. 「ローラ」
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15. 「魔術師」
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18. 「夏の嵐」ルキノ・ヴィスコンティ
19. 「家族の肖像」ルキノ・ヴィスコンティ
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22. 「フレンチ・カンカン」ジャン・ルノワール
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28. 「アリス」
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セテラ・インターナショナル(3カ月・税込2480円)
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02. 「ファウスト」
03. 「コーヒーをめぐる冒険」ヤン・オーレ・ゲルスター
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09. 「危険な関係 4Kデジタル・リマスター版」
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ミモザフィルムズ(3カ月・税込2480円)
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ムヴィオラ(3カ月・税込2480円)
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03. 「鉄西区」3部作 ワン・ビン
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05. 「無言歌」ワン・ビン
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08. 「苦い銭」ワン・ビン
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応援動画メッセージ参加者(五十音順)
アピチャッポン・ウィーラセタクン / アルノー・デプレシャン /
参加会社一覧(五十音順・2020年5月11日現在)
<配信メンバー>
彩プロ / アンプラグド / エスパース・サロウ / オンリー・ハーツ / クレストインターナショナル / ザジフィルムズ / サンリス / シンカ / セテラ・インターナショナル / ハーク / マジックアワー / ミモザフィルムズ / ムヴィオラ
<賛助メンバー>
キノローグ / サニーフィルム / チャイルド・フィルム / ドマ / ノンデライコ / パンドラ / ユナイテッドピープル
ステイトメント
新型コロナウィルスの影響で、日本全国の人々、そして事業者の誰もがかつてない難局を迎えています。それは映画業界も同様です。13の特定警戒都道府県では映画館の休館がさらに続き、緩和容認や解除となった34県でも休館を続けざるを得ない映画館があり、再開できても以前のような集客は不可能で、やがてくる「第二波」「第三波」も想定すると、映画界にとって「コロナの時代」は長くなると覚悟せざるを得ません。
このような状況の中で、小規模映画館<ミニシアター>を守るための「ミニシアター・エイド基金」や、日本映像職能連合(映職連)の政府への補償要望書の提出など、数々のアクションが始められましたが、私たち、独立系配給会社も、この難局を乗り越えるために何をすべきか模索してきました。
配給会社は、映画館や監督・俳優たちと違って、直接的に観客と触れ合うことの少ない、黒子の存在です。洋画の場合で言えば、まず映画を発見し、買い付けをし、日本全国の映画館に上映を依頼し、宣伝し、映画を公開し、DVD・VOD・テレビでも映画を見てもらえるように活動します。そして、大手配給会社と比べると、独立系配給会社は収益の多くを映画館収入から得ており、その映画館の多くは、小さくとも存在感のある全国のミニシアターです。また、アメリカ映画や邦画だけでなく世界中のさまざまな地域の映画を紹介している点も独立系の特色です。収益から製作者にお金を戻すことで、世界中の製作者の次の映画への一助ともなってきました。
映画館に観客が行けない今、独立系配給会社にはほとんど収入がありません。しかし、私たちがここで倒れては、ミニシアターに映画を届けることができなくなり、世界の映画人が日本の観客に映画を見てもらう機会が失われてしまいます。そして小さな会社といえど、私たちにも大切なスタッフがいて、字幕翻訳者、グラフィックデザイナー、予告編制作者、webデザイナー、パブリシスト、通訳など多くの仕事仲間がいるのです。もちろん、国や自治体の補償を訴えることも大切ですが、待っていては倒産する配給会社も出るでしょう。私たち自身の足で立って、歩かなければなりません。
私たちの財産は、映画しかありません。世界の多様な映画です。配信で、そうした多様な映画を見てもらうことで観客の力を借り、この難局を乗り越えたいと思うのです。配信は過去作に限り、あくまで新作は映画館で公開してミニシアター映画館の収益を確保しながら、過去作の配信によって少しでも経営を安定させ、映画館や仕事仲間達と築いてきたこの事業の継続を目指したいと考えています。
そしてこのプロジェクトによって、今まで見えにくかった「映画配給」という仕事を一般の方々にも知っていただき、各配給会社の個性も感じていただきながら、いま、世界中の国々が物理的な鎖国状況にある中で、映画で世界とつながることの価値を感じていただけたらと願っています。
2020年5月
「Help! The 映画配給会社プロジェクト」発起人:キノローグ、クレストインターナショナル、ザジフィルムズ、サニーフィルム、セテラ・インターナショナル、チャイルド・フィルム、ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
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河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto
王兵監督の主要作品がすべて入っている。 独立系配給会社が緊急プロジェクト発足、新旧名作を見放題パック配信(動画あり) https://t.co/ICAow1fEt9